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ウクライナ、ロシアとの統一経済圏参加を拒否 [国際]

ウクライナの経済財務相は、キエフでロシアの経済発展貿易相と会談し、ロシアがウクライナ、ベラルーシ、カザフスタンとともに創設を目指している「統一経済圏」への参加を拒否する考えを伝えた。

この「統一経済圏」とは、ロシアのプーチン政権が主導するものであり、欧州連合(EU)に対抗して関税相互免除や通貨統合などを目指すものである。(早い話、EUの真似であり、ソ連の復活を狙ったものとも言える。)ウクライナが公式に参加拒否を表明したのは初めてだが、統一経済圏構想は実現が極めて困難になった。尚、ウクライナのユーシェンコ政権は元々EU加盟を最優先する姿勢を取っていたため、この回答は予想されたことでもある。

そもそも、ロシアとベラルート、カザフスタンにウクライナが加わっても、その人口は2億2000万人程度である。一方、EUの方は、現在の加盟国の人口はその倍に近い数字である。これにウクライナが加われば、EUの人口は5億人に近づくことになる。また、現時点でのEUとロシアとの経済規模の差は歴然としている。(ウクライナの人口は約5000万人、面積は現在のEU諸国のいずれの国よりも広い。)ウクライナにとっても、EUに加入した方が将来の発展が大きくなるということは分かっている。しかも、国土はEU諸国と接してもいる。

また、ウクライナは、宗教的にもカトリック系ということなので、EUに加入するにしても大きな障害にはならない。(トルコもEU加盟を狙っているが、こちらはイスラム教ということで、結構これがネックになっている。)

こうして考えると、EUは周辺国家を次々と加盟させ、その力を更に大きくしている。北米連合(アメリカ、カナダ、メキシコの三ヶ国)、EUは益々二大勢力となっていく。これに対抗するには、圧倒的な人口を誇るアジア連合(人類の半数近くがアジア人)しかないのだが、とにかくまとまる気配はない。一体日本は何をしようというのだろうか...



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