SSブログ

プールにおける飛び込み事故 [事故]

学校の水泳の授業や部活動でのスタート台からの飛び込みで、生徒がプールの底に頭などを打つ事故が1987~2003年度の17年間で、全国で少なくとも102件、うち死亡したケースが7件あったことが、日本スポーツ振興センターの災害共済給付制度の支給状況で分かった。平均すると、1年で6件の事故が発生していることになる。また、怪我の中でも45件は、両手、両足が動かなくなるなどの最も重い障害が残る「障害程度第1級」となる重傷であったという。

日本水泳連盟は「どんな飛び込みでも安全な水深は3m以上だが、深くなればおぼれる危険も増える。『安全な水深』を示すのは困難」と説明している。ということで、「安全な水深」ということが規定されておらず、対策が行われていないと言うことになる。

学校の授業て使うプールとなると、泳げない生徒が必ずいるものであり、そうなると、足がつくような水深にしておくことが「溺れる」という事故を防ぐことになる。しかし、そうなると飛び込みに対しての危険が上がる。生徒に対して、徹底して「飛び込み禁止」を始動する、という方法があるが、皆無になるとは考えにくい。そう考えると、実に難しいことである。

まずは、学校のプールであれば、スタート台を完全撤去すること、次ぎに「飛び込み禁止」の指導を徹底させると共に、注意を促す看板の設置を義務づける、と言った辺りが実現できる対策であろう。

尚、飛び込みOKというプールは、何らかの基準を設け、その基準を満たしていることが絶対条件であるが、更には複数の監視員がいるということを条件に加え、限定してしまう、ということにしないとならないだろう。

そういう認識(「基本的に、プールへの飛び込みは禁止」)が広がるのは時間がかかるが、例えば、今では「禁煙」の意識が広がり、公的機関では殆どが禁煙となり、喫煙所が特別に用意される、ということが一般的になった。(喫煙は特別な場所でOKということであり、これは「飛び込み」は特別なプールで、ということで、共通する概念がある。)地道な努力が必要になるが、不幸な事故を減らすための取り組みを進めてもらいたいものである。



共通テーマ:ニュース

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。