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続・ウクライナ、ロシアとの統一経済圏参加を拒否 [国際]

ウクライナ大統領は、ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、カザフスタン4国で創設予定の「統一経済圏」について、「統一経済圏への参加を妨げるような状況を受け入れることはできない」と述べ、経済財務相が19日に発言した統一経済圏への参加を拒否する見解を否定した(その記事はこちらです。)が、参加検討の方針を強調した。その背景にはロシアとの関係を崩したくないという思惑と、ロシアから供給されているエネルギーについて、供給を続けてもらいたいという思惑があり、両方に参加したいという意志が見え隠れする。

大統領は「統一経済圏を含む東方と欧州方面のいずれも我々にとっては重要であり、一方を優先することはできない」と語り、統一経済圏の協議に加わる考えを示したが、そう上手くいくだろうか。EUにしても、統一経済圏にしても、通貨統合まで踏み込んだものであるため、現時点での進展具合や経済力を考えると、EU側の通貨であるユーロにロシア通貨のルーブルが適うはずがない。となると、ロシアまでもがEUに加盟という方向しかありえないと思うのだが...(だが、ロシアには「超大国・ロシア」という考えがある以上、EUに参加します、と言うことは考えられない。)

もしもロシアまでもがEUに参加することになったら、面積もただっ広くなるだけでなく、人口6億後半の大きな経済圏が生まれることになる。中国とインドは、単独でそれを上回る人口を有しているため、それよりも大きな経済圏を成すことは将来可能だが、いずれもが地域格差があり発展途上であるため、対抗できるようなものには成り得ない。(その他、北米やASEANにしても、6億という規模には達しない。)

ウクライナの動向次第では、欧州が世界の中心になる可能性があるが、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、スペインというEUの中心となる国々も黙っていないだろうから、ことは簡単には進展しないだろう。

その間にしっかりとした戦略を立てておかないと、日本も世界の中では沈んでしまう国になってしまうのは明らかである。だが、今の日本のボケ政府では、それは期待できないか...


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