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JR西日本はカニ列車も自粛 [時事ネタ]

季節的にはまだ早い話題であるが、冬になると城崎温泉などを中心に、カニ料理を食べに行くツアーが盛んになる。これにはバスツアーとJR利用のツアーがあり、JR西日本は臨時列車「かにカニ日帰りエクスプレス」(通称:カニ列車)を運転しているのだが、この冬はこれを運転しないという方針であることが分かった。(既に、城崎温泉の関係者に伝えたという。)JR側の対応としては、定期列車の車両を増やす方針としている。

JR西日本は、福知山線での脱線事故を受け、大々的な宣伝を要するツアーを自粛しているための一環としている。(実際、JR西日本はイベント列車などの運行を停止している。)

しかし、何でもかんでも「自粛」すれば良いというものではない。これもその中の一つであり、JR西日本は大きな勘違いをしているとしか言いようがない。これでは事故の遺族に対して誠意を持って対応しようという姿勢も全く感じられない機械的な対応になってしまうだけである。

大阪発で城崎温泉に向かうとなると、列車は福知山線から山陰線を経由して城崎温泉に向かうことになる。ということなので、事故現場を通ることを問題にして「遺族感情を考えて自粛」と言うのであれば、それは間違っている。(それを言うのであれば、福知山線(少なくとも、塚口~尼崎間)の運転を取り止めにしなければ理屈が合わないことになる。)

現在、JR西日本は、事故の遺族や事故現場となったマンションの住民たちと補償交渉を行っている最中である。こういう交渉には時間がかかるものである。それならば、交渉を行っている遺族やマンション住民に対して、日常を離れることも必要として気分転換の旅をプレゼントする、ということでも考えてみよ。(城崎温泉に無料で招待し、そのための臨時列車を考えろ。)中にはそういう申し出を拒否する遺族もいるだろうが、そういう遺族には更に別のことを考えればいい。(とにかく、補償交渉を金銭的な交渉一辺倒にしない努力を行え、というものである。)

そういうことを行うために、臨時列車であるカニ列車の運転を自粛するというのであれば、JR西日本も色々と努力をしているもと感じられるが、今のやり方では努力しようという姿勢すら感じられず、逆に「ほとぼりが冷めるのを待っている」というようにしか受け取れない。(信楽高原鉄道事故でのふざけた対応を繰り返そうとしているのか...?)やはり、昔の国鉄時代のお役所的な考えしか出来ないということなのか...



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