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境内からかまど出土 [歴史]

福岡県久留米市の善導寺境内で、安土桃山時代から江戸時代にかけてのかまど12基が出土した。調査例の少ない寺院のかまどの変遷を示す貴重な資料と、久留米市教育委員はしている。

この発見は、国の重要文化財である善導寺大庫裏の保存修理に伴う地下遺構の発掘調査で見つかったものであり、かまどは計3ヶ所から見つかった。1ヶ所からは、安土桃山時代のかまど計5基(直径約70cm)、別の2ヶ所からは江戸時代のかまど計7基(直径約1m)が出土した。いずれもが石組みで、江戸時代のかまどは1基で一度に数十人分の食事が作れる大きさだという。

また、江戸時代のかまどが戦乱の続いた安土桃山時代よりも大型化しているのは、社会が安定して法事に訪れる人が増えたためではないか、と市教委は推測している。

こちらの発見は複数の時代にまたがったものということから、変遷が分かるというものであり、しかも庶民の生活に密着した「かまど」ということで、その価値は高い。大事にしてもらいたいものである。



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