SSブログ

パイロットを語って詐欺 [事件]

詐欺という行為には色々なものがあるが、こういうのって、不審に思わないのだろうか?と最初に感じた。警視庁が30才の男を逮捕したということで、一件落着なのだが、こういう事件は、欺しの手口が変わっても、無くならない事件になるのだろう。

今回逮捕された男の犯行手口は、アメリカの航空会社・ユナイテッド航空の社員を語り、交際をして、その上でお金をだまし取ったというものであった。しかも、複数(約20人)の人を欺して、合わせて約4000万円を欺し取ったいう。

まずは「自分はユナイテッド航空のヘリコプターのパイロットだ」と言って、2002年から2004年にかけて、「ヘリの整備で日本の企業と取引があるが、米国の会社なので決算方法が異なり、3ヶ月後にしか金が振り込まれない。当面の取引資金を貸してほしい」というもの。これによってインターネットを通じて知り合い交際していた女性から現金約330万円を欺し取ったという。

ユナイテッド航空と言えば、アメリカの大手航空会社である大企業である。その大企業の一介の社員(パイロット)がどうして取引資金が必要となるのだろうか。これが経理部の人間と語るのならばともかく、そうでないのだから、この時点で怪しいと感じるはずである。まあ、交際をしていたということで、警戒心が緩んでいたのだろうが、それにしてもこんなものに欺されるものなのだろうか。

日本人は大半が「性善説」で物事を捕ら判断するようであるが、そういう昔から受け継がれてきた良い部分はもはや通用しないと考えるべきなのである。特に「お金」が絡んだ話とか、「ビジネス」に絡んだ話となったら、「性悪説」を基本にして考えるべきなのである。(いい話というのはそうそうあるものではない。最初から疑ってかかる姿勢でいたら、詐欺の被害も減るというものである。)まあ、こういうのは、教育や親の育て方にも関係することになるが、次から次へと新手の詐欺事件が起こるのに対処するとなったら、これぐらいの発想の転換も必要である。

ただ、慢心はいけない。詐欺に引っかかるのは、全く無警戒の人と、色々と考えて自己流の予防策を行っている人という。前者は簡単に欺せるが、後者は徹底的な論争によって論理的に欺すことが出来たら簡単に引っかかるという。詐欺に引っかからないように気をつけるというのも難しいものである。(結局、お金を払う機会はものを買ったときだけに限ってしまえばいいのだろうが、それでは社会生活も出来なくなってしまう...)



共通テーマ:ニュース

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。