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JR越美北線が消える? [時事ネタ]

2004年7月18日の福井豪雨で一部不通となった福井県のJR越美北線(越前花堂~九頭竜湖間、53.5km)で、JR西日本と福井県が協議をしていて、第三セクターへの移行が協議されていた。また、利用客が減少し続けた場合は廃線も検討するとしている。

つまり、「JR越美北線」という名前が消える可能性が高いということである。(第三セクターでも「JR」ではなくなる。)

JR西日本にとったら、福知山線脱線事故の復旧だけでなく、遺族への補償金(現時点ではまとまっていないため、いくら必要になるか分からない。)も必要であり、利用客の減少が止まらないJR越美北線を復旧させることには及び腰になっている一面がある。しかし、その復旧費はJR西日本が全額負担しているのではなく、国と福井県も出しているため、JRの一存で簡単に廃線に出来ないという事情がある。

先日の台風14号によって多大な被害を受けた宮崎県の高千穂鉄道も廃線の危機に瀕しているが、自然災害が原因で無くなってしまうというのは寂しいものがある。高千穂鉄道は第三セクターであるし、JR西日本は(実質的には国営の)民間企業である。これが「国鉄」のままであれば、税金を投入してでも復旧させることを考えたであろうが、今では国は直接関与していないことになっている。民間企業の理論では、利益が得ることが期待できないのであれば撤退するという理屈は分かるが、公共交通がそういうことで本当に構わないのであろうか。この話を耳にして、「民営化」に対して疑問を感じることになったのだが...



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