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作況指数は「102」(9/15現在) [時事ネタ]

農水省が2005年産水稲の作況指数(9/15現在、平年作100)が、全国で「102」の「やや良」となったと発表した。しかし、まだ収穫まで時間があるため、あくまでもこれは9/15現在のものであって、今年の最終的な数値ではない。(極端な話、これから台風が直撃して、収穫直前の稲が水に浸って、一気に作況指数が低下する可能性もなきにしもあらずである。)しかし、2003年と2004年が100を割っていたため、3年ぶりに平年の100を越える可能性が出てきた。(「102」以上になると「豊作」となり、今年がそうなったら4年ぶりになる。)

これによって、今年の米の収穫量は911万トンと予想し、余剰米が45万トン出るという試算を発表した。尚、豊作になり余剰米が出ると言うことになると、米の市場価格が下がることが予想されるが、10/15現在の作況指数が「101」以上になった場合には、米の流通量を調整して価格下落を防ぐ対策(「集荷円滑化対策」)を実施するとしている。

豊作によって価格が下がることは、消費者にとってはありがたいことである。が生産者にすれば歓迎することではない。しかし、国際競争時代の現代において、国が価格統制のための策を行うというのは、本当に良いことなのだろうか?他の分野では激しい競争に晒されているが、農業だけ強力な保護政策を行うというのはどういう理由があるというのだろうか。この辺りをしっかりと説明してもらいたい所である。(とにかく、政府はろくに説明をしない。)

尚、国の食料自給率を上げるために農家が潰れてしまっては困るというので保護する、と言うのであれば、まだ筋が通る(反論も出来るが...)が、こういう説明すら行わないのだから...



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