抗うつ剤・パキシル、慎重な投与を求める [時事ネタ]
抗うつ剤のパキシル(一般名:塩酸パロキセチン水和物)について、妊婦が服用した場合の胎児の先天異常の発生率が、他の抗うつ剤より高いことを示すデータが得られたとして、製造元の英グラクソ・スミスクラインが、医師に慎重な投与を求める記載を添付文書に加えることになったと、アメリカ食品医薬品局が発表した。
妊娠3ヶ月までに抗うつ剤を服用した女性約3600人の子供を調査したところ、心臓などの先天異常発生率は約4%で、薬の種類でみるとパキシル服用者での発生率が高かった、という。(先天異常の一般的な発生率は約3%という。)ただ、グラクソ・スミスクラインでは、現時点では因果関係ははっきりせず、今後さらに調査を続けるとしている。
この薬は腎機能障害がある人 、肝機能障害がある人、けいれん性疾患のある人、躁うつ病患者、妊婦には注意が必要ということと、服用したら眠気を誘うことがあるので、車の運転はしないようにという注意がある。その中で、妊婦に対してのデータが出たということになる。(この薬は数年間服用していたものであり、注意事項は主治医と薬剤師から聞かされていたので知っていました。)
しかし、パキシルに対して慎重な投与を求めることになっても、うつ病などでは薬を処方することが中心となっているだけに、他の薬に切り替えるということになるだけのような気がするのですがねぇ~。(他の同様の成分を含む薬ではどうなのでしょうか?)