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アタックNo.1 [アニメ]

アタックNo.1」というアニメは、全104話で、1969年12月から1971年11月にかけて放送されたバレーボール・アニメである。話数や放送時期についてはともかく、タイトルやスポ根物語ということは誰もが知っているであろう。その「アタックNo.1」の再放送が行われていることを知った。ということなので、録画予約をして、視聴した。(と言っても、本日の放送が最終回だった。)

物語は、主人公・鮎原こずえが中学から高校でバレーボールに打ち込むという大筋は知っていても、その最終回がどういう物語であったのかとなると、初めて見たような気がする。(大ヒット・アニメの最終回というと、案外こういうものという作品が多い。)

最終回は、世界選手権の決勝で、宿敵ソ連と日本との対戦に決着が付くというもので、高校生の鮎原こずえが全日本メンバーに選ばれていて、魔球・竜巻落としを武器に活躍し、勝利を収めて、大会の最優秀選手に輝く、という結びであった。

ツッコミどころも満載なのだが、30年以上も昔の作品であり、ここではそれは止めておく。しかし、どうしても気になる点があった。それは、バレーボールのルールについてである。当時はリベロという選手は存在しない。また、試合は1セット15点で得点はサーブ権を持っていないと得られない。(現在の、1セット25点のラリーポイント制ではない。)ルールが変わったということを知っている人だったらともかく、それを知らない人が見たら、「あれっ?」と思うであろう。で、昔の作品で、ルールが変わったということを知ることになるのだろう。尚、ルールが変わるということは、ある意味、当然のことである。(少なくても、時代の変化に対応するために変わっていくものである。)

ところで、この「アタックNo.1」の他にも「巨人の星」など、スポ根アニメは一大ブームを巻き起こした作品である。「巨人の星」「エースをねらえ」などは続編が制作され放映されたが、「アタックNo.1」には続編がない。最終回の内容からすると、1971年の世界選手権で優勝した全日本であるが、翌年の1972年にはミュンヘン五輪がある。これを舞台にした物語や、高校生だったこずえが卒業して大学進学、または社会人になり、活躍する物語というものを制作しようとすればできたはずである。更に、10年後、20年後の物語として、現役を引退したこずえがコーチや監督になっての物語というのも考えられる。(現在の発想であれば、ヒットした作品だったら、続編を、ということになる。)が、それが制作されなかったということは、視聴者に「想像する」ということを提供してくれたことにもなる。こうして考えると、ヒット作品というのは後々までも難しいことを引きずってしまう、ということになる...

アタックNo.1プレミアムDVD コンプリート・コレクション

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  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • 発売日: 2003/11/07
  • メディア: DVD



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