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ケータイ刑事銭形泪38話(2nd.25話・アナザー・ストーリー) [ケータイ刑事]

MBSでの放送は、次週が最終回となる。今回はその一つ前の物語。泪とコンビを組む刑事のパートナーがいないことで、パワーダウン気味ではあるが、今回も柴田がかき乱してくれる。更に、マニアックな要素がたくさん散りばめられていて嬉しくなってしまう。
で、今回のBGMは少し凝った内容にしてみた。『泪の海(TVバージョン)』でスタートし、MANHATTAN TRANSFERの『TWILIGHT ZONE/TWILIGHT TONE』、更に『X-File』のサントラ盤である。

警視庁の地下にあるチケット売り場。一応「警視庁チケット課」となっている。(そんな所にそんな組織があっていいのか、警視庁!)泪は多聞バンドのライブチケットを購入する。一方、柴田は格闘技(ハブvsマングース)のチケットを購入しようとする(そんな試合のチケットを購入しようだなんて、マニア過ぎるぞ、柴田さん!)が、受け取ったのは東京発シベリア行きの片道切符であった。(さては、柴田さんはシベリアへ左遷されるのか?)と思っていたら、銀河鉄道999、もとい、シベリア超特急が姿を現す。

今回の作戦命令は「マルコポーロを迎撃せよ!」マルコポーロとは、泪ちゃんが説明してくれる。そう、「東方見聞録」で有名なベネチアの探検家である。(時代としたら、邪馬台国とアドルフ・ヒトラーの中間に位置することになる。)日本のことを「ジパング」と称して、黄金の国として紹介した人物である。(この部分では勉強になります。)

尚、『ジパング』といえば、最近ではモーニングに連載の漫画がアニメ化されたのが記憶に新しい。(正確には、「銭形泪」の最初の放送となるBS-iでの放送が終了してから放送が始まった。)また、1990年に映画「ZIPANG ジパング」(林海象監督、高嶋政宏、安田成美主演)という作品がある。(内容的には後半の物語が難という評価が下されている。)今では、この作品は性格俳優・成田三樹夫氏の遺作ということで知られている。

が、柴田の説明では、マルコポーロではなく、丸子ポールという探検家のことだという。テレビの「行け行け!ポール探検隊」の隊長。(古くは「川口浩探検隊」、最近ならば「藤岡弘、探検隊」というノリである。)何なんだ、この展開は、と言いたい所だが、こういう風になる方が面白い。

で、泪ちゃんと柴田がやってきたのは白米公園。この白米公園(有料公園だが、誰がお金を払ってまで行くのだろうか?)の釜飯池には謎の未確認生物メッシーが住むという噂がある。更に柴田は調子に乗ってメッシーの説明を始める。(あんた、本当に警視庁鑑識課の人間なの?単なる超常現象マニアに成り下がっているぞ!)が、泪ちゃんは「柴田さんが私の話を聞いてくれない...」と、得意の嘘泣きで暴走する柴田を止めるが、呆れ顔の泪。(流石は「警視正・銭形泪」冷静である。)まだ開園前であったが、そこに「主人が死んでいる」と、丸子ポールの妻(丸子房江)がやってくる。釜飯池の事件現場で、「マルコポーロを迎撃せよ!って、迎撃する前に死んじゃったじゃないですか」と泪ちゃん。(朝ということで、テンションも低いというか、冷静すぎる。いや、まともと言えばまともである。)

「有料制の公園で開園前なので一般の人は入れない。園内にいたのは二人(房江と公園の管理人)だけ」と冷静な泪ちゃん。しかし、柴田は「もう一名、いや、もとい、もう一匹」とメッシーを加えたがる。(あんた、本当に警視庁の人間なの?)ということで、事件にはメッシーが絡んでいると思わせる展開に...

警視庁に場所を移し、房江と管理人・竹林の話を聞く泪ちゃん。房江はメッシーの否定派であり、竹林は肯定派。竹林のメッシー論にはさすがの泪も「メッシーの話はもういいです。」その時、机の下の暗室から柴田が出てくる。(そんな所に何故暗室があるの?とは追求しない。)で、被害者のカメラに残っていたフィルムを現像したと言う。その中の一枚に「カエルの亡霊みたい」(泪ちゃん)という写真があった。(どうしてもメッシーに物語を持って行きたがっていることがよく分かるが、写真として撮影されたものとしたら、誰が見ても怪しいと思うような写真である。でも、カエルとも思えないのだけど...)が、泪ちゃんは冷静そのまま。で、柴田に鑑識で使っているカメラを借り、メッシーの古文書を机の上に置いて、シャッターを切り、現像を依頼する。

この泪が写真撮影を行うシーン、トリックの謎を解くための伏線になると考えるのは当然だが、実はそれだけではない。(が、どれだけの人がこれを分かることやら...)というのは、泪を演じている黒川芽以さんは、カメラが趣味ということもあって、結構いろんな写真を撮影している。(カメラを構えた姿はなかなかのものである。)彼女だったら、ちょっとした(トリック)写真であれば簡単に撮影することが出来そうであり、物語にそれが活かされている。
尚、二重露光による撮影を応用させたものとして、暗室とフラッシュがあれば似たようなことが可能である。カメラを三脚で固定しておき、シャッターは開放にしておく。被写体を動かし、その度にフラッシュを光らせれば、一つの被写体が複数写っている写真が完成する。(一度試されたら面白いでしょう。)→「分身の術」ということになる。但し、やりすぎると明るくなっちゃうのでダメですよ。(こういう芸当って、フィルムカメラならば簡単だが、デジカメでは出来るのだろうか?でも、デジカメならば、後から画像ファイルを加工するという方法ができる。)

で、泪が撮影したトリック写真と、メッシーが写った写真の説明(泪ちゃんが説明しているのか、演じている黒川さんが説明しているのか... なーんちって♪(ここはFrom 32話(=2nd.19話)です。))により、メッシーの存在は否定されることになる。(流石はIQ180の泪ちゃん!)が、そこに謎のじいちゃん(公園に住みついているじいちゃん)が登場!「静かにしろ」。杖を持って泪と柴田を追い回すのは、吉本新喜劇・寛平ちゃんのパクリ。(こういうドタバタも、この部分だけだからメリハリがつくことになって良いではないか。おもちゃ箱の様相になってきて楽しい!)で、謎の言葉を残して姿が消えるじいちゃん。(正体は???)

第二の事件が発生し、「警視庁から入電中!」というお馴染みの着ボイスでメールが届く。丸子房江が殺された。で、連続殺人事件に発展。泪と柴田は捜査に取りかかる。が、柴田は「犯人はメッシー」というように、どうしてもそちらに持って行きたいようである。しかし、泪は冷静。で、「潤む、悪の雫」
柴田の説明は、今回の事件は、出産直前のメッシーによる犯行。で、房江を殺した直後にその場で出産したため、赤ちゃんの足跡が残っていたのだという。(推理としたら面白いが、やっぱりSFの読み過ぎ。)「もう、ありえませんよ」と泪に軽くあしらわれるが、「科学や常識の範疇ではありえないこと。それを人は超常現象と呼ぶ」と語る柴田。超常現象マニアということは十分すぎるぐらい分かるが、それを事件の捜査に持ち込むのはちょっとねぇ...

と、そこに「大本営発表!」の着ボイスによる閣下からのテレビ電話。「メッシーが犯人とはどうしても思えない」と泪ちゃん。(泪ちゃんだけはまとも。)「ヒトラーとスターリンは信用できん」に続いて作戦変更。「カエルぴょこぴょこ、3ぴょこぴょこ」とのヒント。で、「食べられません、勝つまでは」と返す泪ちゃん。

が、柴田は「カエルはやっぱりメッシーのこと」と言って、どうしても犯人をメッシーにしたい様子。が、泪が閃いた。(「地図記号」)で「謎は解けたよ、ワトソン君」。続いて泪の口上(お約束ではあるが、こういう部分は気持ちがいい!)「アタシの泪で溺れなさい!」で犯人逮捕。

メッシー人形、メッシーストラップ、メッシーまんじゅう、メッシーふりかけ、メッシーソーセージを商品化する予定だった、と犯人。最近では何かあれば関連グッズを次々と発売するのが当たり前になっているが、ふりかけとソーセージというのは、どう考えても戦隊を意識しているぞ...(いや、「銭形泪」は黒川さん主演ということなので、かつてのメタルシリーズと言った方がいいかもしれない。→黒川さんは「テツワン探偵ロボタック」(メタルシリーズの最終作)のレギュラー(ヒロイン・ミサキちゃん)でした。)

事件解決後、釜飯池で釣りをする泪と柴田。しかしここでも柴田は「ミステリーアニマルの正体の多くは地球外生物、すなわちエイリアン・アニマル」って、懲りない人だと思っていたら、謎のじいちゃんが登場。しかし、またも姿が消える... その跡にはネバネバした液体が残されていて、池の中には沈んでいく物体が... ということで、柴田くんの好きな「超常現象」ものという結末に...

そういえば、来年2月に劇場版『ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状』(結構長いぞ、このタイトル)が公開されることになっているが、この作品の予告編が流れるようになった。銭形四姉妹の内、長女・愛を除く三人(泪、舞、零)が登場するが、物語上では長女・愛も登場する様子であったが、宮崎さんの姿は見ることができるのだろうか?(キャストに名前がないから、姿を現すということは無理なのだろうなぁ~)
で、次女・泪がリーダー格として活躍するようだが、気になる予告編であった。(誰かが殉職って、まさか...?→銭形姉妹は絶対に一人でも欠けたらダメ。姉妹の数までが国家秘密になっているのだから、殉職ってことになったら国家の一大事になっちゃうぞ...)いずれにしても、とても楽しみな作品である。(同時に、主題歌『ひこうきぐも』も期待が膨らみます。このタイトルは、三女・舞(堀北真希さん)が出した写真集と同名であり、歌うのは次女・泪(黒川芽以さん)である。丹羽プロデューサーが気になる言葉を発しているのが気になる...)

思った以上に文章が多くなり、時間もかかったが、用意したBGMはようやく一回りし、現在は『泪の海(TVバージョン)』。あまりにも終わるのにはタイミングが良すぎるではないか... こういう場合、背後を振り向いたら地球外生命体の存在を示す何かがあったりする...?

~やっぱり、DVD-BOXを買っちゃおうかなぁ~

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD

 

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD

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コメント 2

sugao

この作品いいですよねぇ
ここまで書いてあるのはすごいですねぇ。
上に貼ってあるDVDは全部購入しました。(^_^)/
by sugao (2005-11-07 22:15) 

MEICHIKU

sugaoさん、コメントありがとうございます。
「ケー刑事」シリーズは奥深いですよね。
小ネタに関しても、それを知っていたら更に楽しめますし、知らなくても特に物語上の違和感にならないので、何度見ても楽しめる。
特に、「銭形泪」はフォーマットも整い、俳優陣も上手い上、息も合っているし、4作の中では最高の出来だと思います。(特に、「泪」の2nd.シリーズ)
8日深夜の放送で、関西では終わってしまうのが、本当に残念です。
by MEICHIKU (2005-11-07 22:51) 

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