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BONNIE TYLER『SECRET DREAMS AND FORBIDDEN FIRE』 [音楽(洋楽)]

11/7のSTEVIE NICKSのところで記した「女性のハスキーボイスと言えば、B.T.」ということを記した(その記事はこちらです。)が、その「B.T.」というのはこの人のことである。そう、ボニー・タイラーである。彼女は、女ロッド・スチュワートと言われたことがあり、その声の迫力というのには凄いものがある。で、今回はそんな彼女の1986年に発表した表題のアルバムである。(他にも是非とも書きたいアルバムがあるので、そちらはまた別の機会とする。)早速、1曲目の『Ravishing』をBGMのスタートとして流し始める。パワフルなボニーのボーカルが響いてくると同時に、壮大なスケールを感じさせてくれるサウンドが響く。

このアルバムには、日本ではお馴染みの曲が入っている。その曲とは『Holding Out For A Hero』(邦題「ヒーロー」)である。(このアルバムではラストの9曲目に収録されている。)この曲は、映画『FOOTLOOSE』(1984年)の挿入曲であるが、日本ではTVドラマ「スクール・ウォーズ」(1984-10~1985-4放送)の主題歌の原曲である。(更には、2004年の劇場版「スクール・ウォーズ HERO」の主題歌でもある。このときは大黒摩季がカバーした。)このドラマでは麻倉未稀がカバーして歌っていた。ということもあり、「ラグビー」といえばこの曲を思い浮かべるという方が非常に多い。また、イギリスではアメフトの番組に使われたこともあって、「アメフト」といえばこの曲だという。競技こそ違うものの、スポーツが思い出されるというのは面白いことであるが、やはりこれはヒーローを求める人間の心理とこの曲の詩が見事にマッチしているからなのだろう。尚、その曲がどうして'86年発表のアルバムに収められているのかというと、彼女のこの一つ前のアルバムは1983年の発表であり、映画「FOOTLOOSE」はそのアルバムよりも後になったためであり、彼女のアルバムとしたらここまで待たされたということになったのである。(イギリスでは、'84年に一度発売になっているのですが...)

また、このアルバムは、全体的にロック色が強くなっていて、圧倒的な彼女のボーカルが力強さを与え、とてもパワフルなアルバムに仕上がっている。そこにはかつて「愛は哀しくて」や「哀しみのオーシャン」のヒットを放った頃のボニーとは明らかに別次元にまで高まった圧倒的な迫力がある。

そんな中、『Lovers Again』はスロー・テンポのバラード・ナンバーで、また違った世界観を醸し出している。トッド・ラングレンとのデュエット・ソングである『Loving You's a Dirty Job But Somebody's Gotta Do It』と共に、本アルバムの中では「静」となる曲であり、ここは「愛は哀しくて」の発展した世界ということを感じる。
また、「動」を感じる曲としては、スタートの『Ravishing』とラストの『Holding Out For A Hero』を忘れることは出来ないが、『Band Of Gold』と8分を越える大作『Rebel Without A Clue』をも挙げておくことにする。

ということで、この『SECRET DREAMS AND FORBIDDEN FIRE』(邦題「秘めた想い」(この邦題も好きな邦題とは言えない...))というアルバムはとてもパワフルなアルバムである。1983年の音楽は最高、と言われるが、その1983年に一つ前のアルバムをリリースしているB.タイラー。3年の間があるものの、その'83年にヒット曲を飛ばしているのは伊達ではないということを証明してくれた。
尚、B.タイラーに関しては、別のアルバムについても述べてみたいが、そちらは今後ということで...

Secret Dreams & Forbidden Fire

Secret Dreams & Forbidden Fire

  • アーティスト: Bonnie Tyler
  • 出版社/メーカー: Sony International
  • 発売日: 2003/12/23
  • メディア: CD


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