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FLOCK OF SEAGULLS『A FLOCK OF SEAGULLS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表されたものであり、第二次ブリティッシュ・インベージョンの中心的なサウンドであるシンセサイザーを中心にフューチャーしたエレ・ポップ・ダンス系といったものである。また、彼らはDURAN DURANCULTURE CLUBというそのムーブメントの中心選手を追従するように現れたが、KAJAGOOGOOなどと同様に、スタイルとサウンドを真似たことでは、グループとしては大成することはなかった。(メインストリームに乗り切れなかった。しかし、メンバーチェンジをして活動は続いている。)とにかく、彼らのサウンドはDURAN DURANをもう少しポップにしたという感じであり、とにかく彼らの個性が薄く感じられてしまった、というのが敗因ということになるだろうか。

1曲目から順番に再生を始める。シングル・カットされた『I Ran』から始まるが、ニュー・ロマン系のサウンドであり、やはり、DURAN DURANではないかと思ってしまう曲である。しかも、その曲調は続く。『Space Age Love Story』『You Can Run』『Don't Ask Me』『Messages』と半分の曲を耳にするが、ここまででは、ボーカルの声質が少し違うものの、DURAN DURANと言っても違和感がない曲が続く。

後半になってもその路線は変わらない。『Telecommunication』『Modern Love Is Automatic』『Standing In The Doorway』と続くと、頭に浮かんでくるのは1981年のDURAN DURANの1st.アルバム『DURAN DURAN』であり、そこに収録されていても「グラビアの美少女」や「プラネット・アース」の流れがあるので、違和感がない。続く『D.N.A.』はインスト・ナンバーであるが、これは『Rio』を思い出させてくれる。

ラストの『Man Made』はそれまでの曲とは少し変わって、スローテンポな曲となるが、やはり『Rio』ということが先に浮かんでしまう。しかし、ここまでDURAN DURANを意識してしまう曲が続くとなると、これはこれでまた面白くも感じてしまうのである。(いわゆる「亜流」と言われるものに対する不思議な親近感と魅力に気づいてしまうということなのである。)

ということで、DURAN DURANのサウンドをベースにしていると感じられるが、シンセサイザーを中心にしてメロディ・ラインを重視した曲調が徹底していることで、一応は個性を垣間見ることが出来、そこに存在価値を見いだすことが出来る。(ただ、10年遅く出ていたら、果たしてどうなっていたことだろうか?)MTVの登場と第二次ブリティッシュ・インベージョンという時代の波に上手く乗り、面白いグループとして育ててくれたものである。(これだから、面白いのである。)

A Flock of Seagulls

A Flock of Seagulls

  • アーティスト: A Flock of Seagulls
  • 出版社/メーカー: Jive
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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コメント 1

モバサム41

はじめまして。
フロック・オブ・シーガルズの紹介ありがとうございます。
TBよろしくお願いします。
by モバサム41 (2005-11-20 18:47) 

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