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GO-GO'S『GREATEST』 [音楽(洋楽)]

これは1990年に発表されたベスト盤である。GO-GO'Sと言えば、'80's初頭に現れたガールズ・バンドであって、いきなり注目を集め、数々のヒット曲を放っていった。そして、その活躍はていたのは、'80'sの中盤までであり、突如の解散となり、衝撃を与えた。その後、メンバーのソロ活動が始まり、Belinda Carlisleの活躍は華々しく、彼女はGO-GO'Sを越えたと言っても良い活躍を果たした。(その他のメンバーもそれぞれ活躍したが、Belindaには及ばない。)とうことで、'80'sの前半を語る上では欠かすことの出来ない彼女たちのベスト盤を取り上げることにする。

収録されているのは全14曲。内1曲はベスト盤発表時の新曲であるが、それ以外はお馴染みの曲が続く。まずは『Our Lips Are Sealed』で幕が開く。バンドとしてのサウンドはシンプルなロックであり、エレ・ポップなどをたくさん耳にしていれば、とても新鮮な印象を受ける。(そう言えば、こういうシンプルなサウンドは、'80'sでは注目を集め、'80'sの最高傑作と言われているPOLICEの『SYNCHRONICITY』はこの路線の血筋も混じっています。)

次の『Cool Jerk』は唯一の本ベスト盤における新曲であるが、時を隔てての一曲であるが、'80's前半の彼女たちのビートは生きている。また、BELINDAのボーカルも、ソロでの成功を経てうま味が増している。で、次からはヒット曲がしばらく続くことになり、まずは『We Got The Beat』の登場である。で、ふと思ったのがJOAN JETTの名前である。当時は女性ロッカーと言えば彼女の名前がよく取りざたされたものであるが、彼女も力強いロックを奏でていたものである。(代表的な曲は『I Love Rock'n Roll』)更に、当時はABBAの同名異曲(ABBAの方は当然ロックではなく、美しいハーモニーの曲です。)とつい比べていた『Head Over Heels』(GO-GO'Sの方はバリバリのロック・ナンバーです。)、いきなり力強いドラムで燃え上がらせてくれる『Get Up And Go』、今だに夏になれば必ず聴きたくなる一曲で、これを聴かないことには夏休みという気にならない名曲『Vacation』と続けば、もうノリノリとなっていて、熱い血潮がわき上がってくることになる。

更に曲は盛り上がり、魂の籠もったサウンドが続く。古き良き時代のロックを連想させる『Beatnik Beach』、ちょっとエレ・ポップの要素が入っている『You Thought』、ギターのビートが心地よく響く『I'm The Only One』、コーラスが印象的で、ロカビリーを何となく思い起こさせてくれる『This Town』、ストレートでシンプルな曲だが、力強さを感じる『Lust To Love』、イントロのドラムとギターがとても印象的なスローテンポなナンバー『Mercenary』、一転してアップテンポで元気の良いナンバー『How Much More』、そして、正統派のロック・ナンバー『Turn To you』で締めくくりとなる。

全編を通してロックのビートに満ちあふれていて、ロック好きとしたら感涙もののナンバーが集まっているというのは本当に嬉しいものである。'80'sの後半になると、彼女たちを意識したガールズ・バンドもいくつか登場し、音楽シーンを賑わすことになるのだが、それらは全てGO-GO'Sの成功があったからであり、彼女たちの存在を抜きにしてガールズ・バンドについてと'80's前半の音楽シーンを語ることは出来ない。(これはポップス、とりわけキャンディ・ポップスの分野でNOLANSを抜きに出来ないのと同じことである。)こうしてみると、'80'sサウンドというのは実に楽しいものであり、全く色褪せることなく光り輝いている。

で、ここでもこの言葉を締めくくりの言葉とする。「名曲はいつの時代でも名曲である。」(また、こちらの言葉も併記しておきます。「良い曲は古くなっても良い」)

  • Greatest

    Greatest

    • アーティスト: The Go-Go's
    • 出版社/メーカー: IRS
    • 発売日: 1990/10/05
    • メディア: CD


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コメント 2

yanyan

はじめまして。go-go'sバカのyanyanです。
彼女たちの曲をこんなに素敵に書いて下さって、ありがとうございます!私は筆下手なので、自分のとこでは「好きだから大・大・大好き!」としか書けなかったです。あ〜、情けない。
今年カリフォルニアで聞いた生Mercenaryは、感涙モノでした。
彼女たちには、まだまだrock & punkして欲しいです。欲を言えば早く新しいの作って、また来日して欲しいな。
締めのお言葉、最上級の誉め言葉です。ありがとう!
by yanyan (2005-12-11 01:28) 

MEICHIKU

yanyanさん、コメントありがとうございます。
別に褒めているという意識はないのですが、
「良いものは良い」として述べているだけのことですよ。
(納得できないようなもの、内容のないものは、述べることもしないで無視します。)
また、11/30にはベリンダのソロ・アルバムについても記していますので、そちらもご覧頂ければ幸いです。
by MEICHIKU (2005-12-11 12:01) 

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