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JIMMY SOMERVILLE『READ MY LIPS』 [音楽(洋楽)]

BRONSKI BEATやCOMMUNARDSに在籍していたJIMMYが1989年に発表したソロ・アルバムが表題のアルバムであり、全編にわたって11曲(約56分)のダンス・チューンが繰り広げられる。ダンス系ということで、とにかくシンセサイザーを使ったエレ・ポップでもある。1時間近くもこういうビートに浸っているとなると、気分はよくなるのは言うまでもない。(ただ、アルバムの後半になると、少し息切れしたような印象もするのだけど...)

曲の方は、ダンス・ビートにアレンジされているが、かなり多くの方は一度は耳にしたことのあるメロディである『Comment Te Dire Adieu』から始まる。まあ、名曲はいつの時代でも名曲であるのだが、ちょっと大胆な変身ぶりである、ということになるが、それでもこのメロディには安心感がある。(ということで、この曲をチョイスしたのは成功といえる。)続いてはヒット曲『You Make Me Fell(Mjghty Real)』となる。とにかくこの曲はアップ・テンポで元気が出てくる曲である。また、彼のボーカルもなかなかのものである。更に、アップ・テンポなダンス・チューンは続き、エレ・ポップ路線のシンセサイザーの音が印象的な曲が続くことになり、『Perfect Day』、『Heaven Here On Earth(With Your Love)』、スロー・テンポとなる『Don't Know What To Do(Without You)』、再びテンポがアップしてビートが快適に響く『Adieu!(Madame Tata MIX)』、アルバム・タイトル・チューンであり、かつ、これもまた元気で楽しくなる『Read My Lips(Enough Is Enough)』の登場となる。この曲で盛り上がった勢いによって、続く『My Heart Is In Your Hands』はボーカルが主体になったダンス・チューンに変わっていて、この辺りから少し勢いが鈍ってくることになる。

この傾向は続いてしまい、『Control』もシンセサイザーの音が印象的なのだが、ダンス・チューンというよりはエレ・ポップの一曲というものになっていて、次の『And You Never Thought That This Could Happen To You』は普通のポップスというように息切れ感がしてしまうのが残念な所である。(でも、単独の曲としたら、彼のやや高いボーカルがメロディとマッチしていて、決して悪い曲ではない。)そして、ラストを飾るのが『Rain』で、この曲はタイトルの通り、雨音で始まり、そこからシンセサイザーのビートがちょっと異質の世界に誘い込んでくれる。(でも、毎年梅雨時になって聴きたくなるというものではない。)まあ、彼のサウンドの基本はシンセサイザーを使ったエレ・ポップ路線であるので、違和感はないのだが、アルバムのラストを飾る曲としたらちょっと寂しさがある。

まあ、不満点もあるのだが、気分的に少し落ち込んでいる時には、7曲目の『Read My Lips(Enough Is Enough)』(増やしても8曲目の『My Heart Is In Your Hands』)までを聴いて元気を取り戻そうというのにはいいアルバムである。(こうして見ると、全部の曲がいいというアルバムは、実は凄いアルバムである、ということになる。)


 

Read My Lips

Read My Lips

  • アーティスト: Somerville Jimmy
  • 出版社/メーカー: Spectrum
  • 発売日: 1993/05
  • メディア: CD


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