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VAN HALEN『1984』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは、黄金の1983年に発表された彼らの6枚目のアルバムで、翌1984年のBillboard年間アルバム・チャートの6位にランクインした大ヒット・アルバムであり、傑作アルバムである。(そう言えば、この頃と言えば、FOREIGNERの『4』、YESの『90125』、PRINCEの『1999』、というように、本アルバムもそうだが、アルバムタイトルが数字というものがヒットしていましたね。しかも彼らの次作も数字で『5150』でした。)それまでにも活躍はしていた彼らであるが、本アルバムによって完全なトップ・バンドとしての地位を不動のものにした。サウンドとしては、ハード路線の王道をいくものにポップのエッセンスが入っていて、またシンセとも融合したサウンドは聴いていてもご機嫌になるものである。

アルバム・タイトル・チューンである『1984』で幕が開くが、この曲はインスト・ナンバーであって、次から始まるサウンドの準備運動である。そして、全米No.1ヒットの『Jump』が颯爽と登場する。しかもその後にはヒット曲『Panama』と続くのだから、もうご機嫌そのものになるだけである。

続いてもメロディアスな部分を持った『Top Jimmy』、パワフルなドラムス、唸るギターのサウンドの虜になってしまう『Drop Dead Legs』、立ち上がりのドラムスの乱れ打ちから始まり、エディのギターが唸る『Hot For Teacher』はこれぞロックン・ロールという魂を感じることが出来るナンバー、それに続く『I'll Wait』もロックの王道を行く曲であるが、こちらは各楽器のバランスが実にいいもので、まさに『Hot For Teacher』とは対極にあるナンバーである。この後のサウンドもハードロックの道を突き進むものであり、『Girl Gone Bad』とラストの『House Of Pain』はご機嫌なハード・ナンバーであり、やはり彼ららしいサウンドを奏でてくれる。(やはり、これまでのキャリアからくる余裕というものを感じる。)

本アルバムについて、強いて不満点を挙げるとすると、収録時間が33分ちょっとということである。LPの時代でも、A面、B面それぞれ20分ぐらいというものが一般的だったことから、この時間はちょっと短いということになる。(一時期、収録時間が30分程度のアルバムを「不景気レコード」と言っていました。)でも、時間が短いというものは、音楽的なものとは別のものであり、本アルバムの評価が変わるものではない。(CDになったからリピート再生も簡単にできるということで、収録時間が短いアルバムを全曲リピート再生すると、聴きたい曲が短い周期で再生されると言うことになるので、これも悪くはないか、というように考え方を変えました。)

とにかく、ここでも1983年に発表されたアルバムに接することになったが、本当にどうしてこうもこの年に発表になったアルバムは完成度が高いものばかりなのか、と思ってしまうほど、本作も実に素晴らしいアルバムである。


 

1984

1984

  • アーティスト: Van Halen
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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コメント 2

前年の'83年に彼らは第2回のUSフェスティヴァルへ出演。
3日目のヘヴィメタル・デイのオオトリをつとめたけど、当時受け取ったギャラは、ギャラのギネスブック記録を更新。確かわずか20分の数曲で150万ドルだったような。さすがスケールが違う。
このバンドからスケールのでかさを売りにするバンドが増えていったような気がします。ライヴのセットとか。
by (2005-12-10 09:47) 

Samansa.

こん(^o^) にち(^O^) わ(^^) っ(^-^) ☆
なかなかお邪魔できなくてm∪。- ェ -。∪mすいませーん
ヴァンヘイレンもかなり懐かしいですねぇ~♪
そういえば…ヴォーカルの(名前忘れちゃった)かなり個性的な方はもぅいないんですよね…!?
by Samansa. (2005-12-10 16:14) 

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