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ABBA『SUPER TROUPER』 [音楽(洋楽)]

何故か「B」から始めたアルファベット順にアーティストを取り上げるのも「A」に達し、2廻り目を終えることになる。(今後も基本的にはこれに従う予定だが、部分的にスルーしたり、突然飛んだりします。)で、締めくくりとしてはABBAに登場してもらうことにした。ABBAも本Blogには2度目の登場となる。(以前に取り上げた時はちょっと変わった2枚組のシングル・コレクション(記事はこちらです)を取り上げたが、今回は通常アルバムである。)

表題のアルバムは1980年に発表されたアルバムであり、筆者が所有しているのは、オリジナルの10曲に2曲のボーナス・トラックが加わった全12曲の輸入盤(EU盤)である。本アルバムは'80'sになってもABBAの美しいサウンドが健在であることを証明したヒット・アルバムであり、1981年のBillboard年間アルバムチャートの33位にランクインしている。(通常チャートでは最高位8位を記録している。)でも、チャートの順位がアルバムの優劣を決定するものではなく、本アルバムは、本当に美しいサウンドが集まった傑作である。発表から四半世紀という時間が経過しているが、その輝きは全く失っておらず、それどころか、ABBAが現在では伝説になっていることから、益々光り輝く歴史的名盤になっている。(そんな本アルバムを久しぶりに耳にしたが、時々、ウルウルとなって涙が浮かんでくることもあった。)やはり「名曲はいつの時代でも名曲」である。(本アルバムについては「名曲」を「名盤」と置き換えた方が良いかもしれない。)

本アルバムはあまりにも有名であるため、それぞれの曲についてはご存知の方が多いだろうが、簡単に触れることにする。まずは、美しいコーラスで幕が開けるポップなナンバーの『Super Trouper』の登場である。しかも、本アルバムのタイトル・チューンでもある。とにかく、いきなり美しいメロディとの遭遇は、心を洗ってくれる。続いては、大ヒット曲『The Winner Takes It All』の登場となる。この曲も本当に美しいメロディ・ラインとコーラスが楽しめる。(この曲のサビの部分になると、もう涙がこぼれてきます。)ちなみに、この曲は1981年のBillboard年間シングルチャートでも23位にランクインしている。(通常チャートでは最高位8位を記録した。)

続く『On And On And On』は'70's終盤のディスコ・サウンドの一曲、『Andante, Andante』は曲名のように「緩やか」なナンバーで、コーラスの美しい一曲、『Me And I』はスケールの大きさを感じるポップ・ナンバーである。

続く『Happy New Year』は、毎年のことだが、筆者が新年の初めに、その年の一番最初に聴くことにしている一曲であり、毎年、心を洗ってもらっていて、来年も年の一番始めはこの曲と決めている。(皆さんもいかがですか?)メロディ・ラインとコーラスが美しすぎるナンバーである。これに続く『Our Last Summer』もこれまでと同様の一曲で、もう聴き惚れるだけである。次の『The Piper』はフルートの音が印象的なポップ・ナンバーであるが、何処かに北欧やスコットランド、或いは南米の高地を思わせてくれる。(フルートがそういう情景を思い出させてくれるのだが、その音色がバグパイプにも、パンフルートにも聞こえてくるのである。)続く『Lay All Your Love On Me』はディスコ調の一曲であるが、世界中に吹き荒れたディスコ・ブームに対しても、それに飲み込まれることなく自分たちのサウンドを上手く融合させているのは流石である。でも、「ディスコ」に括ってしまうには、あまりにも美しすぎるナンバーである。次は(オリジナル盤のリリース時にはラストとなる)『The Way Old Friends Do』はライブ収録である。ゆっくりと歌うボーカルとコーラス、そのメロディ・ライン、観衆の拍手。聴いていると厳粛な儀式の場にいるような錯覚をしてしまう一曲である。

通常アルバム(オリジナル盤)であればここまでで終了となるが、この後には2曲のボーナス・トラックが控えている。で、その1曲目『Elaine』は明るく楽しいリズミカルなポップナンバーである。これは'70'sのサウンドであるが、こういう曲があるから、これを足場にして過去のアルバムを聴きたくなるのである。もう1曲は『Put On Your White Sombrero』で、こちらも'70'sのテイストに満ちあふれた彼らのお得意のポップ・ナンバーである。

最近、MADONNAがABBAのサウンド(『Gimme! Gimme! Gimme!(A Man After Midnight)』)を再現させたシングル『Hang Up』を発表し、話題になっていて、何度目になるのか分からないぐらい、またまたABBAに注目が集まっている。その度に「ABBA伝説」はグレードアップしていくばかりであるが、ABBAのサウンドを聴かなくて何を聴くというのであろうか。(聴かない人は悲しいです。)「名曲はいつの時代でも名曲」ということを何度も述べている筆者であるが、更に「名曲は時を越える」ということも付け加えることにする。スウェーデンが生んだ世界に誇るもの、それは人類の文化遺産でもあるABBAのサウンドである、と強く感じるところである。

 

Super Trouper

Super Trouper

  • アーティスト: Abba
  • 出版社/メーカー: Polydor
  • 発売日: 2002/03/01
  • メディア: CD


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