恋する日曜日・文學の唄『老妓抄』[最終回] [ケータイ刑事]
本日21本目の記事、今までこの作品についてはレヴューを書くつもりはなかったのだが、最終回ということなので書いてみることにした。(というよりも、来週からはこの枠に9ヶ月ぶりに復活する「ケータイ刑事」に備えて、スケジュールの練習という意味合いの方が強い...)
10月からの「恋する日曜日」は「文學の唄」というシリーズになっていて、明治・大正・昭和を生き抜いた文豪たちの恋物語を現代に置き換えて描いた小粋な物語となっている。で、今回は岡本かの子先生の『老妓抄』の登場で、最終回となった。(来週(元旦)からは、待望の新シリーズ「ケータイ刑事 銭形雷」となる。)尚、この番組のプロデューサ(他には「ケータイ刑事」シリーズや「怪談新耳袋」なども手がけている)である丹羽多聞アンドリウ氏は、作家の丹羽文雄先生の孫である。
銀座のクラブで働いていたが、今は引退して、アパートを経営しながら小料理屋「つるかめ」を営んでいる園子。50を過ぎて後悔していることは「結婚しなかったこと」「子供を持たなかったこと」であった。ある日、店の前の蛍光灯が切れていたのを交換してもらった電気屋の従業員・柚木と知り合い、調子の悪いヒーターを見てもらったことから二人の関係(男女の関係ではありません。)が始まる。早くに母を亡くした柚木、子供を生まなかった園子。そして園子は彼の面倒をみることになり、園子のアパートに柚木は引っ越してくる。そして二人は本物の親子のように毎日を過ごしていた。(しかも、園子は柚木に携帯電話まで与えます。スポンサーがDoCoMoであるだけに、当然DoCoMoの携帯電話です。)
ある日、雀荘でバイトしていることが園子にばれ、厳しく叱責された柚木は、アパートからいなくなってしまう。柚木はお金もないのに河口湖の旅館にいた。で、園子が宿泊費を払い、再び柚木は園子の側に戻ってくる。が、園子はまた柚木が何処かに行ってしまうのではないかという不安でいっぱいだった。その夜、柚木のアパートを訪ねた園子。差し入れをするが、柚木は園子を部屋にあげる。園子の肩をもむ柚木。園子は翌日カレーを作ることを約束する。しかし翌日、柚木は園子の所には現れなかった。
子供がいないことから親という立場になってみたかった園子と、束縛されることを拒む若者・柚木の親子ごっこは、いつかは訪れる「子供の親離れ」によって幕が下りる。しかし、いつかは巣立っていくのが子供だということ。これは分かっていても必ずやってくるものである。(で、やはり、ジーンときました。)
で、次回予告は当然のことながら「ケータイ刑事 銭形雷」である。(今回のこの記事は、実はこっちの方がメインだったりして...)
「5代目参上!」ということで、愛、舞、泪、零に続いて雷が登場となる。相棒となる岡野刑事(トミー)が「なんて人材豊富なんだ、銭形家は...」と言っているが、雷ちゃんは銭形四姉妹とは従姉妹だから、本当にその通りである。しかも雷ちゃんは気象予報士の資格を有している現役女子高生である。
決めぜりふの方も、「よどむ、悪の天気」、「私の稲妻でしびれなさい!」(これって、下手すりゃ感電死しちゃうかも...??)というように今までのパターンをちゃんと周到しています。雷ちゃんのモットーは「明日は明日の風が吹く」って、『風と共に去りぬ』ですか...?
また、正月スタートだった「銭形泪」と同様に、雷ちゃんが着物姿を披露していましたが、こういうところはサービスということで、ちゃんと抑えていてくれます。しかも、雷ちゃんが手錠を掛けられていましたが、これは学生証と警察手帳を間違えて見せたことから「公文書偽造で逮捕する」というお約束だと思われます。更に「謎は解けたよ、ワトソンくん」というお馴染みの台詞も飛び出しました。
更に、第1話のゲストはクイーン女優の宝積有香さんというのも嬉しいキャスティングです。パートナー、鑑識まで含めてキャストが一新されているのが不安なところですが、過去4シリーズのお約束はお約束としてちゃんと受け継ぎ、新しい所も確実にあるようで、本当に放送開始が楽しみです。(ということなので、レビューは毎回書いていく予定でいます。)
↓「文學の唄」ではありませんが、「恋する日曜日」は一部がリリースされています。
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