SSブログ

TIN MACHINE『TIN MACHINE II』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1991年に発表された彼らの2nd.アルバムである。「TIN MACHINEって?」という方のために簡単に言うと、このバンドは、あのDAVID BOWIEが結成したバンドである。1989年に1st.アルバムをリリースし、それ以来2年ぶりのアルバムということになる。ここにはBOWIEの魅力が詰まっているものの、やはりワンマンでは崩壊してしまうということを分かっているようで、BOWIEもちょっと控えめでいるが、それでもBOWIEらしいサウンドを堪能できる一枚である。

まずは『Baby Universal』というテンポの良いナンバーで幕が開く。パワフルでご機嫌なロック・チューンである。続く『One Shot』はミディアム・テンポのロック・チューンであるが、この曲はBOWIEらしいサウンドでもあり、彼のファンにとっては一応は一安心と言うところになる。続く『You Belong In Rock & Roll』もBOWIEらしさに満ちた一曲で、パワフルに展開される中で、BOWIEのボーカルが光っている。

続く『If There Is Something』はテンポの良いロック・ナンバーで、1曲目の『Baby Universal』と共に爽快感を覚えるロック・チューンであるが、こちらの方は'70'sのBOWIEサウンドの一端を垣間見ることが出来ます。続く『Amlapura』はバラード調の一曲であるが、幻想的な世界に繋がるそのサウンド、特にギターのサウンドにひかれる一曲で、こういうスローなテンポの曲があることで、メリハリがつくことになります。続く『Betty Wrong』はBOWIEらしいボーカルが堪能できるミディアム・テンポのロック・ナンバーである。また、コーラスもなかなか纏まっている上、ナイスなメロディ・ラインが良い感じです。続く『You Can't Talk』はファンキーな要素をもったロック・ナンバーであるが、こういう曲は特異であるはずのBOWIEが今ひとつ冴えないのは、バンドとしてのまとまりを考えているのであろうか?(本アルバムでは、バンドとしてはよく纏まっている。)

続く『Stateside』はスローなテンポのロック・チューンであるが、唸るようなギター・サウンド、まとまりの良いコーラスが不思議な魅力を醸し出している。続く『Shopping For Girls』はミディアム・テンポのパワフルなロック・チューンで、歌詞の中にマイケル・ジャクソンの名前が当時要するのが面白いところである。続く『A Big Hurt』はスピード感に満ちたパワフルな一曲で、グイグイと圧倒的な力で攻めているロック・チューンである。

そして、ここからラストに向けてはロックのパワーよりも雰囲気を大事にした曲へと変わり、『Sorry』は哀愁感漂うギターがリードする静かなバラード調の一曲であるが、BOWIEのボーカルが冴えている。続く『Goodbye Me. Ed』はミディアム・テンポのメロディアスなボーカル・ナンバー(その割にはパワフルな一面もある)で、ポップな要素が出ている一曲でもある。ラストの『Hammerhead』は1分弱というインスト・ナンバーであり、ここまでの12曲の余韻を残すための一曲。サックスの音が心地よく響くテンポの良いノリノリのロック・インスト・ナンバーである。(この曲は、アルバムジャケットには記載されていないが、CDの方では別トラックになっているので、一応独立した曲として扱っている。)

BOWIE率いるバンドということで、BOWIEファンにとってはたまらないのだが、'70'sに放っていた独特の個性は薄くなっている。しかも'80'sのBOWIEのポップな所もあり、出来悪くないのだが、ちょっと纏まりすぎてしまったように感じてしまうのは否めない。(1st.アルバムと比べると、確実に良くはなっている。)ということで、大衆受けしやすいサウンドとなっている。が、それがBOWIE信徒としては物足りなさとなってしまう所でもある。いずれにしてもBOWIEを語る上では欠かすことの出来ないアルバムであり、色々と考える前に耳にしてもらいたい一枚である。

 

II

II

  • アーティスト: ティン・マシーン
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 1991/09/04
  • メディア: CD

↑輸入盤ではジャケがないので、仕方なく国内版を(帯が邪魔!)
↓やはり輸入盤の方がベター

Tin Machine II

Tin Machine II

  • アーティスト: Tin Machine
  • 出版社/メーカー: Polygram Records
  • 発売日: 1991/09/03
  • メディア: CD

コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

ケータイ刑事銭形泪1話SAZER X #16 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。