U2『THE JOSHUA TREE』 [音楽(洋楽)]
4/4の日産スタジアムでの来日公演が決定したということで、満を持してのU2の登場です。(一応、2度目の登場であるが、来日の噂があったので、出し惜しみをしていました。)が、この日は平日、しかもその日だけというのはあまりにももったいない。関西でも公演を行ってもらいたいのだけど、ワールド・ツアーのスケジュールを考えたら無理なんでしょうね...（で、結局は行くことが出来ない...）
表題のアルバムは1987年に発表されたアルバムである。Billboardのレギュラー・チャートで9週にわたってNo.1の座を獲得し、1987年の年間アルバム・チャートでも6位に輝き、（更に、1988年の年間アルバム・チャートでも26位に食い込んでいる。）世界的にも大ヒットを記録した一枚である。本アルバムによって「U2」の名前は世界のトップバンドとして揺るがないことにもなった。そんな傑作アルバムである。
まずは『Where The Streets Have No Name』で幕が上がるが、幻想的な世界にいきなり誘うメロディアスなイントロから彼らの特有の唸るサウンドが始まる。また、ソウルフルなボノのボーカルは一度耳にしたら忘れることが出来なくなってしまう。ということでいきなりご機嫌とさせてくれる。続く『I Still Haven't Found What I'm Looking For』でも同様に彼ら特有のビートがスケールの大きな曲として響き、そのスケールの大きさの前では感動しかない。続く『With Or Without You』でも、ソウルフルでパワフルなボーカル、メロディアスなメロディ・ライン、スケールの大きなサウンドであり、ここまでの3曲をエンドレスで聴いていたくなってしまう。（この3曲はいずれもが大傑作である。）
続く『Bullet The Blue Sky』はロックというサウンドがより前面に出たパワフルでソウルフルなナンバー、『Running To Stand Still』は静かなバラード・ナンバーであるが、ここで生み出される世界は奥行きのあるスケールの大きなものである。そしてそのサウンドはあまりにもメロディアスである。続く『Red Hill Mining Town』はミディアム・テンポのロック・ナンバーであるが、ここでもボノのソウルフルなボーカルが冴え渡っている。（ここまで来ると、その豊かでスケールの大きいサウンドに聴き惚れるだけという状態になっている...）
続く『In God's Country』は、本アルバムの中では比較的ポップな一曲となるが、やはり歴としたロック・チューンである。（ソウルフルな曲が続いていただけに、ちょっとした息継ぎという形で聴きやすい一曲があるということも言える。）続く『Trip Through Your Wires』はソウルフルなメロディにブルースの要素が強く反映しているロック・ボーカル・ナンバーであるが、ミディアム・テンポで進行するこの曲はそのサウンドが構築する世界も大きく、ただ圧倒されるだけとなる。続く『One Tree Hill』は軽快なビートの響くロック・チューンであるが、魂の籠もったサウンドが展開される。更に、『Exit』でもその魂のボーカルで静かに始まり、ドラマチックな構成のロック魂の籠もったソウルフルなナンバーへと展開される。そして、それを耳にしていると、スケールの大きさの前で感動することしか出来なくなってしまう。そして、ラストを飾る『Mothers Of The Disappeared』は実にドラマチックでスケールの大きな一曲で、本アルバムを最後でしっかりと締めてくれる魂の籠もったサウンドの一曲である。とにかく、メロディアスであり、ソウルフルであり、この曲を聴いて何も感じることがないという方は、即座に人間であることを放棄するべきである。（そんな方はいるのか？）
セールスの成績がサウンドの善し悪しを決めるものではないが、本アルバムのように1500万枚以上ものセールスを記録したアルバムとなれば事情は違う。この数字まで売れるとなると、間違いなく実に素晴らしい内容がある。本アルバムでは、サウンドとしてブルースやソウルの世界を取り込んだことから、実にソウルフルな魂のサウンドとなっている。そして、この完成度は非常に高く、ロック・アルバムとしてだけではなく、ロックの味付けがされているソウルと言っても良いレベルに達している。こういう魂のサウンド、一度耳にしたらもはや止められない。
- アーティスト: U2
- 出版社/メーカー: Island
- 発売日: 1990/06/15
- メディア: CD
Ｕ２＠日本ライブはやはり、その後、横浜一回のみですかねぇ～…？
残念です…(-_-;)
しっかし…Ｕ２のオフィシャルサイトを見る限りでは、
沢山ワールドツアーをこなし、いずれもｓｏｌｄｏｕｔ続出なんですねぇ～…(･o･)
ちょっとびっくりです…
私がコンサート行ってた頃は小さいところでライブしてた頃なんで…
ビックになったんですねぇ～…
って何を今更って感じですね…;^_^Ａ
by Samansa. (2006-01-19 16:09)