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KIM CARNES『GYPSY HONEYMOON - THE BEST OF KIM CARNES』 [音楽(洋楽)]

この記事をUPしようと思い、ログインを試みてから2時間半かかってようやくログインが出来るなんて、一体どうなっているのか。(10分で諦めて、そのまま放置していたら、2時間半後に突然ログインできた画面が表示された。)夜のソネブロは異常とか言いようがない。

この記事は、ミラー版に先にUPしたので、投稿時間はミラー版にUPした時刻に合わせています。今後、こういうパターンが増えるでしょうね...


表題のアルバムは1993年にリリースされたベスト盤である。彼女のベスト盤は何種類かあるものの、このベスト盤では貴重な曲も選曲されているので、ちょっと嬉しいところであり、ライブラリーに加えるにはいいベスト盤ということになる。ハスキーな彼女のボーカル(筆者はBONNIE TYLERのハスキーなボーカルが好きだが、KIM CARNESのハスキーなボーカルも好きなのである。ただ、パワフルさではBONNIEが一枚上でもあるが、ボーカル曲となるとKIMが上手い)をたっぷりと堪能することが出来るように、収録曲もロック系、ボーカル系、カントリー系、デュエット曲など、一通りのものがあり、彼女のキャリアにおける幅の広さを物語る選曲というのも嬉しいところである。

まずは『Chain Letter』でスタートするが、ロックのリズムに乗ったボーカル・ナンバーであり、いきなりそのハスキーなボーカルがパワフルに炸裂する。続く『Gypsy Honeymoon』はカントリー・テイストのする軽いロック・ナンバーで、アコースティック・ギターのサウンドが優しく響くボーカル・ナンバーでもある。続く『Don't Cry Now』はデュエットとまでは言っていないものの、DON DIXONのハーモニー・ボーカルが入っている優しくハートフルなカントリー色の強いボーカル・ナンバーである。続く『Still Hold On』はじっくりと聴かせるカントリー・テイストのボーカル・ナンバーで、この曲ではハスキー・ボイスは少し抑え気味であるが、切々とハートフルに優しく歌っている。

続いては全米No.1ヒット(5週連続のあと、1週明け渡したものの、更に4週連続1位を獲得した。)となり、しかも1981年のBillboard年間シングル・チャートでも1位に輝いた大ヒット曲『Bette Davis Eyes』が登場する。この曲については特に何も言う必要は無いだろうが、パワフルな彼女のボーカルの魅力は20年以上の歳月が流れた現在でも輝きを失っていない。(説明はいらないだろうが、BETTE DAVIS(ベティ・デイヴィス)は目が印象的なアメリカの大女優で、「イヴの総て」「何がジェーンに起ったか?」「八月の鯨」「青春の抗議」「黒蘭の女」といった辺りが代表作で、アカデミー主演女優賞を2回受賞しているのをはじめ、数多くの作品に出演している名女優である。尚、1989/10/6に亡くなった。)

続く『Mistaken Identity』はややスローなテンポのボーカル・ナンバーで、じっくりと聴かせる曲で、優しいボーカルの曲、『More Love』はパワフルなソフト・ロックで、ちょっとメロディアスなメロディと、ミディアム・テンポのリズムがハスキーな彼女のボーカルを巧みに引き出しているナイス・チューンである。続く『Thrill of the Grill』はギターが唸るイントロから始まるバリバリのロック・チューンであり、彼女のハスキーでパワフルなボーカルが水を得た魚のように輝いている一曲である。続く『It Hurts So Bad』は一転してバラード調のややスローなテンポのボーカル・ナンバーであるが、ハスキーな彼女のボーカルがピッタリとハマっている。(ハスキー・ボイスはじっくりと聴かせるボーカル・ナンバーとパワフルなロック系のいずれにもマッチします。)

続く『Don't Fall in Love With a Dreamer』はカントリー界の大御所であるKENNY ROGERSとのデュエット曲で、じっくりと聴かせる優しい曲である。この曲は1980年のBillboard年間シングル・チャートの31位にランクインしているが、当時はこのような大物同士というデュエット・ソングが何曲かビッグ・ヒットを記録していた。続く『Rough Edges』はカントリー・フレバーに満ちたアコースティック・ギターを中心とした優しいボーカル・ナンバーであり、バック・コーラスの優しい声とハスキーな彼女のボーカルが独特の美しいハーモニーを醸し出している。

続く『I'll Be Here Where the Heart Is』は映画「FLASHDANCE」でも使用された曲(「FLASHDANCE」のサントラ盤にも収録されている)であり、スケールの大きなパワフルでハートフルなボーカルを堪能できる一曲である。続く『Crazy in the Night (Barking at Airplanes)』はポップのエッセンスの利いたパワフルな一曲で、バック・コーラスの男性ボーカルが小気味よさを与えてくれる一曲である。

続くは、BARBRA STREISANDとのデュエット曲である『Make No Mistake, He's Mine』。スローなテンポのバラード・ナンバーであるが、二人の女性の声質が違うということで、とても暖かくハートフルな一曲として仕上がっていて、ちょっと心を動かされる一曲です。ラストはGENE COTTONとのデュエットである『You're a Part of Me』で、カントリー系のテイストを漂わせたハートフルなデュエット曲である。

ここに収録されている曲は1978年から1992年に発表された曲(中心となるのは1981、82年)であり、そういう意味では3ディケイドに渡っているということになる。が、'70's、'80's、'90'sというのはあまりにもその変化が激しい時代でもあるのだが、それぞれのディケイドで時代の流れに乗るだけでなく、彼女のアイデンティティをしっかりと出している曲をチョイスしているということで、これも本当に玄人が喜ぶものであり、嬉しいところである。(数多くのアーティストがベスト盤をリリースしているが、こういう選曲のベスト盤というのはあまり無い。)ということで、本アルバムは音楽ライブラリーに加えておかなければならないベスト盤である。(そして、その次は多数あるオリジナル・アルバムの方に手を伸ばしていって下さい。)それにしても、ハスキーな女性ボーカルというのは、一度気に入ったらもう脱出不可能になってしまいます。(^^;)

 

Gypsy Honeymoon: Best of Kim Carnes

Gypsy Honeymoon: Best of Kim Carnes

  • アーティスト: Kim Carnes
  • 出版社/メーカー: EMI America
  • 発売日: 1993/02/09
  • メディア: CD


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