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LALAH HATHAWAY『LALAH HATHAWAY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1990年にリリースされたアルバムで、女性ボーカルのアルバムとしたらなかなか内容のある一枚である。とにかく、彼女のボーカルにはハートフルな暖かさに満ちあふれていて、豊かな声量と伸びのあるパワフルな所は、落ち着いてじっくりと聴かせてくれる。'80's後半以降はサウンドの方に流されがちであった所があり、ホイットニーやマライアのような本物の歌唱力を持ったアーティストが少なかっただけに、ちょっとワクワクする女性ボーカリストでもある。

まずは『Somethin'』というボーカル・ナンバーで幕が上がる。R&B系の曲で、ミディアム・テンポのじっくり聴かせる一曲であり、ハートフルな暖かさを感じる曲である。尚、この曲にはTOTOのジェフ・ポーカロが参加している。続いては『Heaven Knows』というリズミカルなミディアム・テンポのダンス系寄りのボーカル・ナンバーである。ここでもじっくりと聴かせてくれる。続く『Baby Don't Cry』はR&B系のボーカル・ナンバーで、豊かな声量のある所をたっぷりと披露してくれている。(女性ボーカルといえば、こういう要素があれば落ち着いてじっくりと楽しむことが出来る。)続く『Smile』はジャジーなピアノが印象的なボーカル・チューンで、続く『U-Godit Gowin On』はヒップ・ホップ系のリズムのボーカル・ナンバーである。

後半に入っても豊かな歌唱力のあるところを見せてくれる曲が続き、『I'm Coming Back』はスローなテンポのボーカル・ナンバーで、ちょっとメロウなところがある優しいバラード調の一曲である。5分半を越える本アルバム収録曲の中では最も時間の長い曲であり、じっくりと堪能させ手くれる。続いては『Stay Home Tonight』というちょっとリズミカルでメロディアスなメロディのボーカル・ナンバーである。伸びのある所とパワフルなところがある彼女のボーカルはなかなかの物である。続く『I Gotta Move On』は哀愁感に満ちたブラスのイントロから始まるスローなテンポのボーカル・ナンバーで、切々とじっくりと情感豊かに歌っている聴かせる一曲で、たっぷりとボーカルの魅力を披露してくれる。続く『Sentimental』はリズミカルなダンス系ナンバーで、リズミカルでちょっとファンキーなメロディに乗せて、軽快に心地よく響いてくる一曲である。ラストの『Obvious』は実にノリのいいダンス・ビートの利いたダンス・チューンであり、テンポが良いだけでなく、リズミカルであり、また、歌唱力もあることから実に心地よい一曲となっている。

全体としたら、ダンス・ビートとじっくりと聴かせるボーカル曲ということで、どっちつかずというようにも受け取られるが、何と言っても表現力豊かでハートフルなボーカルというのが全体を貫いているので、ボーカル好きにとってはたまらないアルバムである。やはり、歌を歌うのであれば、その声、すなわちボーカルは基本中の基本である。それが豊かな表現力があるとなると、これはたまらない魅力となる。女性ボーカル好きな方は聴いてみてください。(ダンス系サウンドがお好きな方にはちょっと物足りないでしょうが...)

 

Lalah Hathaway

Lalah Hathaway

  • アーティスト: Lalah Hathaway
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 1992/06/29
  • メディア: CD


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