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LACY J. DALTON『LACY J.』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1990年に発表されたアルバムである。彼女は'70's終盤から'80's初期に華々しい活躍を見せたカントリー界の女性シンガーであるが、'90'sという新たなディケイドとなっても活動しているということで、ちょっと嬉しいアルバムのリリースであった。暖かくハートフルなボーカルを堪能できるカントリー系のアルバムである。尚、カントリー系のアルバム全体に言える不満点(収録時間が短く、30分~40分の間というのが多い)は本アルバムにもある(本アルバムの収録時間は33分ちょっと)のはご愛敬ということで...(LPの時代ならばそうでもないものの、CDの時代となったら、60分とは言わないが、最低でも45分は欲しい...)

まずはテンポの良いポップス調の『Don't Try To Tell Me(Notin's Goin' On)』で楽しく幕が上がる。ポップス調ということで、カントリーということを感じさせない明るく楽しい一曲であり、カントリーはどうか、という方にも親しみやすく接することができる。続く『Black Coffee』はミディアム・テンポのボーカル・ナンバーであり、カントリー色はなく、ロック色に染まった一曲である。が、カントリー・ロックの発展という解釈をすれば十分あり得る許容範囲内のものであり、ボーカル・ナンバーとして聴くことの出来る一曲である。続く『Where Did We Go Right』からはカントリー色となり、優しいボーカルに包まれるカントリーらしい一曲である。続く『Turn To A Little 3rd Rate Romance』はややアップテンポなリズムで進む典型的なカントリー・ナンバーであり、シンプルながらも楽しいカントリー・ナンバーの王道をいく一曲である。

続く『Long Way Down』はスローなテンポのカントリー・バラードであり、優しい彼女のボーカルがハートフルに、それでいて所々で見せるパワフルなところが安心感を与えてくれる一曲である。続く『Ain't No Question』はミディアム・テンポながらも小気味良いリズムで展開する明るく楽しい一曲であり、ご近所同士の田舎の人々が集った小パーティに参加しているような暖かさを感じる一曲でもある。続く『Lonesome(As The Night Is Long)』はポップスのエッセンスが利いたカントリー・ボーカル・ナンバーであり、彼女のボーカルを堪能できる。

続く『Walk That Line』はテンポの良いリズムに乗った明るく楽しいカントリー・ナンバーで、暖かくハートフルなボーカルが魅力の一曲、続く『Shaky Ground』はカントリー界の大物・GLEN CAMPBELLとのデュエット曲であり、カントリーのデュエット曲の王道をいく一曲である。が、デュエットという割には彼女が中心で、CAMPBELLの存在感が今ひとつなんですが... ラストの『That Road』はちょっとメロディアスなアコースティック・ギターのサウンドを聴くことが出来るミディアム・テンポのカントリー・ボーカル・ナンバーであり、やはり王道のカントリー・ナンバーである。じっくりと彼女のハートフルなボーカルを堪能できる一曲でもある。

カントリーとなると、日本では今ひとつ盛り上がらないのだが、カントリーにはハートフルな曲が多く、心を癒してくれるというアルバムが多い。(でも、日本との文化の違いが壁になることは疑う余地がなく、盛り上がらない...)カントリーにはアコースティック系でシンプルな曲があり、そういうものはフォークの延長線上とすればそんなに大きな抵抗感は無くなって受け入れられると思うのだが... ハートフルな所は「カントリー」ということを意識しないで「女性ボーカル」という認識で捕らえるとたまらなくなるので、一度は聴いていただきたいアーティストである。(本アルバムに限る物ではなく、ベスト盤でもいいから...)

 

Lacy J.

Lacy J.

  • アーティスト: Lacy J. Dalton
  • 出版社/メーカー: Liberty
  • 発売日: 1990/03/27
  • メディア: CD

↓何枚かある「ベスト盤」の中ではこれがいいでしょう。

Anthology

Anthology

  • アーティスト: Lacy J. Dalton
  • 出版社/メーカー: Renaissance
  • 発売日: 2000/05/16
  • メディア: CD

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