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SADE『DIAMOND LIFE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1985年に発表された彼女の1st.アルバムである。ジャズ系のテイストに満ちた大人のサウンドで、ハートフルでいて、それでいて力強いボーカルが魅力のアルバムである。本アルバムは1985年のBillboard年間アルバム・チャートで24位、レギュラー・チャートでは最高位24位を記録するスマッシュ・ヒットとなり、'80'sの後半を代表する女性ボーカリストとなった。また、大人の鑑賞に堪えうるしっかりとした彼女のボーカルの魅力は、リリースから20年が経過した現在でもその魅力は失われることはなく、光り輝いている。

まずはジャジーなボーカル・ナンバーである『Smooth Operator』で始まるが、スローなテンポの中にソウルフルなボーカルを聴かせてくれていて、新鮮な印象を与えた。そしてこの曲はBillboardレギュラーチャートで最高位5位、1985年の年間シングル・チャートで62位に輝くスマッシュ・ヒットとなり、彼女の名前は一躍世界的なものになった。続く『Your Love Is King』はスロー気味のミディアム・テンポのボーカル・ナンバーであって、ソウルフルなボーカルをじっくりと聴かせてくれる一曲である。続く『Hang On To Your Love』はポップのエッセンスの入ったボーカル・ナンバーであり、洒落た大人のセンスが光る一曲である。

続く『Frankie's First Affair』はジャズ・テイストの演奏が印象に残る一曲で、サックスやピアノのサウンドがたまらない大人の魅力を放っているボーカル・ナンバーであり、ジャズ・ボーカル・ナンバーとしても十二分の仕上がりを見せている一曲である。続く『When Am I Gonna Make A Living』はジャジーなメロディに乗せて、ポップのエッセンスの利いたボーカルと綺麗なコーラスが印象に残るボーカル・ナンバー、『Cherry Pie』は6分を越える大作であり、ポップでありながらもジャジーなボーカルを堪能できる渾身の一撃とも言うことが出来るボーカル・ナンバーであり、たっぷりと彼女の世界に浸ることが出来る一曲である。

続く『Sally』はジャズのサウンドに乗せたスローなテンポのボーカル・ナンバーで、ソウルフルなジャズ・ボーカルを聴かせてくれる。また、ブラスやピアノの音がメロウに響き、それが何とも言えないクールな大人の魅力に感じられる。続く『I Will Be Your Friend』はミディアム・テンポのボーカル・ナンバーで、ここでもジャジーであり、ハートフルでいて、クールな彼女のボーカルを堪能できる。ラストを飾る『Why Can't We Live Together』はスローなテンポのジャジーな一曲であって、これまたたっぷりと聴かせてくれるボーカル・ナンバーである。

それにしても、イギリスの音楽シーンからは、本当に次々と魅力的なアーティストが出てくるものである。(彼女はナイジェリアの出身であるが、幼少期からイギリスに住んでいた。そして、ソウル系音楽を愛聴していた。)ノリの良さや派手なビートは無いが、腰を落ち着けてじっくりと聴くことの出来るボーカルというのは、ある日突然、再び聴きたくなるという衝動が生まれるものであり、そう思ったときに久しぶりに耳にすると、その都度、新たな感動をもたらしてくれる。まさに、永遠の音楽である。「名曲はいつの時代でも名曲」であり、「名曲は時を越える」ものであるが、本アルバムもそんな「名曲」が収められた「名盤」である。

 

Diamond Life

Diamond Life

  • アーティスト: Sade
  • 出版社/メーカー: Epic
  • 発売日: 2000/11/13
  • メディア: CD


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