U2『THE BEST OF 1980-1990』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1998年に発表された彼らのベスト盤である。タイトルにあるように、'80'sの彼らの代表曲がズラリと収録されている。（'90'sの楽曲については「THE BEST OF 1990-2000」というベスト盤がリリースされている。）尚、筆者が所有しているのは輸入盤であるのは当然のことだが、限定版の2枚組のものであり、DISC2はB面の曲を集めた「THE B-SIDES」というもの（これについてはまとめて記してしまうにはあまりにももったいないので、別の機会に取り上げる予定でいる。→こちらに記しました。(4/3追記・青字部分)）とセットになったものである。但し、解説書（歌詞の記載がないのは輸入盤としたら普通である。）は通常版と同じものであり、DISC2に関する情報は、簡単なものがジャケット裏面の裏に印刷されているだけである。また、2枚組と言っても、1枚のCDケースと同じ厚さのもので「2CD」仕様のものである。（今では珍しくなくなりましたが...）
尚、収録されている曲は、いずれもがお馴染みの曲であるので、ここではごちゃごちゃと記すことはせず、簡単に流すことにする。とにかく、「U2とは？」という初心者の方には通常版で、また、彼らのファンである方には2枚組の限定版を入手されることをお奨めする。（でも、限定版の方は、まだ入手出来るのだろうか？→新品が無理だとしても中古を探すという方法があります。）
曲の方は『Pride (In The Name Of Love)』から始まり、パワフルなところをいきなり堪能させてくれる。続いて『New Year's Day』『With Or Without You』と、活きの良いところを堪能できると、ミディアム・テンポで肩の力を抜いた『I Still Haven't Found What I'm Looking For』、ドラムの音があまりにも印象的な魂のサウンドである『Sunday Bloody Sunday』、じっくりと聴かせる『Bad』、アップ・テンポに疾走するビートが小気味良い『Where The Streets Have No Name』というように、本当にお馴染みのヒット曲が続く。
後半になると、颯爽と音楽シーンに登場した『I Will Follow』で始まり、スケールの大きいサウンドが魅力の『Unforgettable Fire』、じっくりと聴かせるボーカル主体の『Sweetest Thing [The Single Mix]』、パワフルでリズミカルな『Desire』と、静と動が繰り返される曲の構成というのはなかなか乙なものである。と思っていたら、ロックン・ロール全開の『When Love Comes To Town』からオールディーズ・テイストの『Angel Of Harlem』、じっくりと聴かせる『All I Want Is You』へと、後半の曲の構成は実にメリハリがあって、なかなかいいものである。
ベスト盤というのは、そのアーティストを知らない方にとっては、どういう曲があるのかということを知る入門用という位置づけとなるが、本アルバムはそれにしてもあまりにも美味しい曲が集まっている。また、収録する曲を'80'sという一つのディケイドで区切ったため、本ベスト盤は'80'sサウンドを堪能することも出来る一枚となり、その価値は高い。しかも、2枚組の限定版の方はコレクターズ・アイテムとしての魅力もある。リリースされている全てのアルバムを持っている方にとったら「ベスト盤」というのは今ひとつ魅力に乏しいということになるが、本ベスト盤はそんなことはなく、U2のファンであれば（2枚組の方を）持っていて当然のものであり、ロック・ファンであっても手元に置いておきたい一枚である。
↓通常版はこちら
- アーティスト: U2
- 出版社/メーカー: Island
- 発売日: 1998/11/10
- メディア: CD
↓2枚組の限定版はこちら（これはコレクターズ・アイテムです）
でも、ジャケットは全く同じなんですよね。（CDケースの「2CD」の有無で見分ける。）
The Best of 1980-1990/The B-Sides
- アーティスト: U2
- 出版社/メーカー: Island
- 発売日: 1998/11/03
- メディア: CD
いまもハマッてます。
by キヨさん (2006-03-30 01:22)