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VALLEY GIRL(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題のアルバムは1983年のアメリカ映画「VALLEY GIRL」(邦題「アップタウン・ガール」(ビデオ販売時、DVDでは「ヴァレー・ガール」と改題)。監督:マーサ・クーリッジ、ニコラス・ケイジ、デボラ・フォアマン主演のラブ・コメディ作品である。但し、日本では劇場未公開。)のサントラ盤であるが、何故かサントラCDには1994年にリリースされている。このサントラ盤はロック・サウンドを中心としたご機嫌なサウンドが満載であり、ちょっとした'80'sサウンドのオムニバス風のアルバムとなっている。ということで、この映画については詳しいことが分からない状態であるが、音楽ということではなかなかのものとなっていて、'80'sサウンドをたっぷりと堪能できるので取り上げることにした。(というよりも、「V」で始まるということで引っ張ってきている...(^^;))尚、サントラ盤紹介の時のお約束で、『 』内が曲名で、それに続く括弧内はその曲をプレイしているアーティスト名である。

まずは『Million Miles Away』(PLIMSOULS)で、テンポの良いビートの利いたロックを聴かせてくれる。サウンドとしてはシンプルなロックであるが、テンポが良く、ノリが良いということで、まずは合格点。続く『Johnny, Are You Queer?』(JOSIE COTTON)はGO-GO'sを思わせるガールズ・ロックの一曲であり、ややポップな要素を持ついかにも'80'sサウンドという一曲、続く『Eyes Of A Stranger』(PAYOLAS)はややスローなテンポのロック・ナンバーで、POLICEサウンドの雰囲気を持った一曲で、丁寧にプレイされている一曲、続く『Angst In My Pants』(SPARKS)は'70'sのELO(ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA)を彷彿させるシンセサイザーを中心に据えたアップテンポのロック・チューンで、今風に言えば「エレ・ポップ」と言うことが出来る。

続いて登場するのは、1982年に全米No.1ヒットとなった『Who Can It Be Now?』(MEN AT WORK)である。(1982年のBillboard年間シングル・チャートでも30位にランクインした。)本サントラ盤の中では最もメジャーな曲である。ブラスを使ったシンプルでアップテンポなロック・ナンバーであって、当時、音楽シーンをアッと言わせた新鮮さは今でも失っていない小気味の良い一曲である。これに続くのは『Everywhere At Once』(PLIMSOULS)で、この曲はアップテンポのオーソドックスな'80'sロックであり、ノリが良く、惹きつけてくれる。続く『I La La La Love You』(PAT TRAVERS' BLACK PEARL)はミディアム・テンポのロック・ボーカル・ナンバーであるが、シンセサイザーを中心としたニュー・ロマンティック派のサウンドである。続く『He Could Be The One』(JOSIE COTTON)はGO-GO'sを少しポップにしたという感じのガールズ・ロック・チューンであり、ポップのエッセンスが楽しい世界に誘い込んでくれる。

続く『Love My Way』(PSYCHEDELIC FURS)はニュー・ロマンティック派のサウンドでスマッシュ・ヒットした一曲であり、'80's前半のシンセサイザーを中心とした典型的なサウンドの一曲である。が、こういう曲を耳にすると落ち着くことが出来るのもまた事実である。続く『Jukebox (Don't Put Another Dime)』(FLIRTS)はアップテンポで小気味の良いガールズ・ポップス・ナンバーであり、KIM WILDEの初期のサウンドを思わせてくれる一曲である。続く『Fanatic』(FELONY)は「テクノ」風サウンドと言ったらピッタリというシンセサイザーを巧みに使ったアップテンポな一曲で、テンポの良さが小気味よく、'80'sの雰囲気に満ちている。続く『She Talks In Stereo』(GARY MYRICK & THE FIGURES)はミディアム・テンポのボーカル・ナンバーであるが、ロックのエッセンスをシンセサイザーのビートに絡ませたちょっと面白いサウンドとなっているポップス系の一曲である。

続く『Oldest Story In The World』(PLIMSOULS)は'80'sサウンドというよりも'70'sのウエストコースト・ロックを思わせるミディアム・テンポのロック・ナンバーであり、EAGLESのサウンドの中からギターのサウンドをより強調したという感じの一曲である。続く『School Is In』(JOSIE COTTON)はまたも登場のガールズ・ロックであるが、ここでもGO-GO'sをポップにしたようなサウンドである。が、キャンディ・ポップという要素があるガールズ・ロックというのも'80'sらしいサウンドであり、やはり'80'sテイストが満開であり、嬉しくなってくる所である。ラストを飾る『I Melt With You』(MODERN ENGLISH)は正統派のロック・ナンバーで、PRETENDERSのサウンドを思い出させてくれる一曲である。

尚、この映画のサントラとしては、本サントラ盤に続いて全16曲収録の続編(「VALLEY GIRL: MORE MUSIC From The Soundtrack 」)がリリースされている。ということで、映画よりも音楽の方が印象に残る作品であり、こういう形のサントラ盤がリリースされている作品としたら、1998年のフランク・コラチ監督、ドリュー・バリモア主演の「ウェディング・シンガー」がある。(こちらも'80'sサウンドがたっぷりと堪能できるサントラ盤が良くて、映画の方は今ひとつでした。→これもラブ・コメディというような作品でしたね...)

 

Valley Girl: Music From The Soundtrack

Valley Girl: Music From The Soundtrack

  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 1994/02/22
  • メディア: CD

↓サントラの続編です。

Valley Girl: More Music From The Soundtrack

Valley Girl: More Music From The Soundtrack

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino / Wea
  • 発売日: 1995/03/28
  • メディア: CD


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