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GOLDFINGER(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

アルファベットのローテーションも終わりの方になると、所有するCDは既に尽きているため「サントラ盤」を取り上げているが、その「サントラ・コーナー」になりました。

で、「O」の所でも同様に尽きたため、「007」を取り上げたが、またも「007」シリーズから取り上げることにした。で、今回はシリーズ第3作となる「GOLDFINGER」(1964年)である。この作品は初代ボンド作品の中でも、遊びのセンスに満ちた作品で、人気の高い作品である。監督はガイ・ハミルトン、ボンド・ガールはオナー・ブラックマン、敵役はゲルト・フレーベであり、ボンド・カーとしてアストン・マーチンDB5が登場した。既にこの映画が製作されてから40年以上の歳月が流れたこともあって、劇中に登場するメカなどは、今見ると確かに古めかしさがあるが、音楽の方は全く古さを感じさせない魅力を放ち続けている。特に、オーケストラによる楽曲がスケールの大きさを与えてくれていて、このシリーズにはピッタリである。

まずは主題歌である『Goldfinger』をSHIRLEY BASSEYがパワフルに歌っていて、たっぷりと聴かせてくれる。彼女は「007」シリーズの主題歌を、本作と「ダイアモンドは永遠に」「ムーンレイカー」と3度に渡って歌っているが、まずは1回目のお務めである。とにかく彼女の持ち味が全面に出ていて、「007」の世界観ともマッチした印象に残る一曲である。

以下はスコアということになり、インスト・ナンバーのオンパレードとなるが、印象的な曲が続くことになる。まずは『Into Miami/Alpine Drive/Auric's Factory』であって、南国の明るいテンポの「Into Miami」、「Goldfinger」をスローなテンポのオーケストラ・サウンドとして聴かせてくれる「Alpine Drive」、緊迫感に満ちたブラスのサウンドがゆっくりとしたオーケストラ・サウンドとマッチした「Auric's Factory」が1つのトラックとして聴かせてくれる。続く『Oddjob's Pressing Engagement』は「007のテーマ」と「Goldfinger」を融合させたオーケストラ・サウンドの一曲であり、テンポが良く、スケールの大きなサウンドの一曲である。続く『Bond Back In Action Again』は「007のテーマ」を中心とした最初の一幕で使われた曲であり、オーケストラの演奏が適度な緊張感を与えてくれている。続く『Teasing The Korean』は緊迫感と夜の静寂さをオーケストラならではのダイナミックなサウンドで聴かせてくれる。さらに、オーケストラの管楽器のサウンドが何かを予感させるサウンドとなっている『Gassing The Gangsters』が続く。

SHIRLEY BUSSEYのボーカルの無い『Goldfinger[Instrumental Version]』は、SHIRLEYの歌うバージョンよりもやや早めのテンポで繰り広げられるオーケストラ・サウンドで、スケールの大きさを感じる一曲となっている。続く『Dawn Raid On Fort Knox』はフォート・ノックスの金庫を狙った所で使われた緊張感、緊迫感がスケールの大きなオーケストラ・サウンドでテンポ良く綴った一曲、『Arrival Of The Bomb And Countdown』もオーケストラ・サウンドが程よい緊張感を与えてくれる一曲であり、『Death Of Goldfinger/End Titles』はクライマックスの対決で使われた一曲であり、手に汗握る緊張感が漂う一曲であり、そこから「Goldfinger」のスケールの大きなサウンドが静かに繰り広げられる一曲である。

映画音楽というと、今では人気アーティストが登場するというスタイルが確立しているが、「007」シリーズと言えば、主題歌をその時の人気アーティストが担当するということもあり、現在のスタイルを先駆けて行った作品である。(但し、現在のように、人気アーティストが次々と登場するという所までは行っていない。)とにかく、「007」シリーズの主題歌を歌うというのはアーティストにとったら大変な栄誉であった。その栄誉は現在までに20回しかないのだが、そのうちの3回を務めたSHIRLEY BASSEは凄いということになる。が、これも本作での主題歌が好評であったためでもある。映画の方は別に楽しむとして、サントラ盤の方もたっぷりとその魅力を堪能していただきたい所である。

 

Goldfinger [Original Motion Picture Soundtrack]

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  • アーティスト: John Barry, John Barry, Vic Flick, Johnny Scott, Shirley Bassey
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