SSブログ

ケータイ刑事銭形泪14話(2nd.1話) [ケータイ刑事]

BS-iの再放送に従って記している「銭形泪」であるが、(4月からは日曜日朝の放送になり、UPする方が遅れていますが...)いよいよ「ケータイ刑事」シリーズの中で最もクオリティが高く、傑作揃いの「・2nd.シリーズ」の登場である。また、「・2nd.シリーズ」というと、これまでの「」2クール、「」と「」で各1クールの合計4クール52話は全て五代さんがパートナーであったが、ここからはその五代さんに代わって高村さんとのコンビとなる。そして、この高村さんのキャラが泪ちゃんのキャラをより進化させることになり、ここに新たな黄金コンビの誕生となった。(「ケー刑事」では「五代」「高村」が黄金コンビである。→やはり、あおいちゃん芽以ちゃん、この二人は「ケー刑事」をここまでの人気シリーズにした功労者です。)今回は、高村さんの登場する最初の物語である「消えた凶器を探せ! ~お花見殺人事件」である。ということで、シリーズ作品の「お約束」がしっかりとある物語でもある。また、ゲストは「泪・1話」に続いて「クイーン女優」として「ケータイ刑事」シリーズの「1話」では欠かせない顔となった宝積有香さんである。(これもお約束ですが、宝積さんのお約束は「」から始まった。)

また、泪ちゃんの髪型が「お団子頭」とも言うが、「ポニーテール」に変わり、1st.シリーズのストレートに髪を下ろしている泪ちゃんも魅力的ですが、少し違った雰囲気となり、こちらの泪ちゃんもとても魅力的です。(銭形姉妹で途中で髪型が変わるのは泪ちゃんだけであるが、これもまた「銭形泪」の楽しい所でもある。)→更に、第三クール(27話(=2nd.14話)以降)になると、更に髪型が変わります。しかも、「ケー刑事」(TVシリーズ)では唯一の夏服に衣替えとなる。まさに「銭形泪」は「ケー刑事」シリーズの中でも最もバラエティに富んだ魅力満載の作品である。尚、今回の物語が最初に放送されたのは2004年4月4日なので、時事ネタとしては「ハルウララ」が出てきています。ということで、2nd.シリーズとなった「銭形泪」は一段とパワーアップしましたが、本ブログでもパワーアップできるかという所はありますが、今までと同様に長文&ネタバレありでいきます。

川辺で「♪春うらら~」と歌いながらお団子を食べている泪ちゃん。ポニーテールになっていて、新たな魅力を魅せてくれます。「やっぱ、女子高生は花より団子でしょう」とご機嫌。で、「ハルウララと言えば高知競馬。競馬と言えば馬。馬と言えば馬面。で、馬面と言えば…」ということで五代さんのことが頭に浮かんだ。「お姉ちゃまってずるいよ~」とぼやいていますが、五代さんは愛お姉ちゃまに呼ばれて神無島署に転勤になったのでした。(でも、五代さんといえばやっぱり愛ちゃんとのコンビが一番だと思います。で、泪ちゃんには高村さんとのコンビの方が合っていて、とてもいいコンビだと思いますが...)と物思いをしている泪ちゃんの携帯に「警視庁から入電中」という着ボイスで事件発生を知らせるメールが届いた。で、その事件は、港区赤坂のお花見会場で殺人予告事件が発生した。狙われたのはトップ・アイドルの荻野花子であった。(季節がら、桜の映像でした。→ということで、筆者の近所の桜の写真を撮ってみました。)

自転車で現場に到着した泪ちゃん。でも、相変わらず現場の建物の正面に自転車を停めています。(泪ちゃん、自転車は駐輪所へ停めましょう)でも、「桜なんて咲いてないじゃん」とぼやいている泪ちゃん。そこに怪しげな男(ズボンがずるのを押さえながら、首からはカメラをぶら下げているちょっと怪しそうな男です)が通りがかったので、「この辺りでお花見やっているはずなんですけど...」と尋ねる。「やってますよ」と言うと、ついてこいと合図を送ると、ズボンを押さえながら小走りでビルに入っていく。で「屋内でお花見?」と怪訝そうな表情を見せる泪ちゃん(それにしても、相変わらず泪ちゃんの表情は豊かです。)は男についていった。

ここで、ちょっと一息。 ↓は筆者の普段の行動範囲から見える桜並木の一番端っこの部分です。今回の物語が放送された4/9に撮影しました。(後の雨で殆ど散ってしまいましたが...)

そこは写真の撮影スタジオであり、一人の女性(お姫様の衣装を着ている)がモデルとなっていて、3人の男性陣が彼女の写真を撮影している。が、2人は普通のカメラを使っているが、サングラスをかけた背の高い男は携帯電話のカメラで撮影をしている。しかも、ターンだとか言ってオーバーアクションである。で、「花」と「鼻」の競演、「グッド・ノウズ」という言葉まで出ている。泪ちゃんは「話が見えないんですけど...」と言うが「君、知らないの、荻野花子ちゃん。鼻タレ界のトップ・アイドル、鼻タレ・クイーンと呼ばれているんだ」と説明してくれる。(ということで、宝積さん、「・1st.1話」に続いての「クイーン」役です。)が「鼻タレ?」と泪ちゃんでなくても同じ疑問を持ちます。「鼻専門のモデルのことさ」で、萩野花子の鼻の写真はネットで1万円で売れるものがあるという。(まあ、そういう売買は自由ですけれど...)で、今日はファン感謝デーで選ばれた人だけが招待されたということだった。で、泪ちゃんを連れてきた男も撮影会に加わっていった。「お花見じゃなく、お鼻見。ありえない...」と正直な泪ちゃんですが、同感です。でも、流行り物に関しては詳しい泪ちゃんならば「鼻タレ」のことは知っていてもおかしくないんじゃないの?(まあ、女子高生の泪ちゃんだったら、興味の対象は男性モデルなのでしょうが... いや、それよりも食べ物の方か...)

サングラスをかけている背の高い男は結構コダワリがあるようで、花子のポーズについていちいち口を出し、「そんなポーズじゃ君の美しい鼻の魅力は表現できないよ。僕がお手本を見せてあげる」と色々と指示を出す。で、挙げ句の果てにはポーズを付けて踊り出してしまう。が、花子と他の3人の参加者はそんな男を無視して撮影を再び始める。また、その様子を見ている泪ちゃんも呆れ顔をしている。が、仕事で来ている泪ちゃんはゆっくりとその場に歩を進めると「あの~、すいません」と言って話を切り出す。で、撮影会の方は一旦ストップ。「殺人予告があったって聞いたんですけど...」と泪ちゃん。花子が「あなただあれ?」とブリッコ口調(宝積さん、意外と可愛い...)で尋ねると、警察手帳を見せて「警視正、銭形泪です」と言って敬礼をする泪ちゃん。(ここでは生徒手帳と間違えません。やっぱり、格好良く決めてくれます。)

花子の楽屋に移動した泪ちゃんと花子。まずは荻野花子のビデオを見る。それは「荻野花子 ~秘密の鼻園~ secret a Nosegarden」というビデオソフトであった。これは花子の鼻が延々と収録されているビデオであった。「これなの」と泪ちゃんに殺人予告状を手渡す花子。昨夜、事務所に届いていたということだった。中には「鼻タレ引退を撤回しろ!さもなくば死んでもらう。」と新聞や雑誌の活字を切り貼りして作られた脅迫状が入っていた。花子には差出人に心当たりもない。(「でも、花子、怖~い」とまたもブリッコの花子。なんか、美味しいキャラです。)が、今回の撮影会に招待された3人の男性陣が「がんばれ~、花子ちゃ~ん」と応援のかけ声をかけると、笑顔で「ありがとう」と応える花子。(宝積さんも乗っています。)で、泪ちゃんは花子に尋ねる。「辞めちゃうんですか、鼻タレ?」すると「私、結婚するんです。だから鼻タレのお仕事は今日が最後」と答える花子。で、泪ちゃんの推理が始まる。「引退を撤回しろ、ということは、犯人は鼻タレを続けて欲しいと思っている人。というのは怪しいのは熱烈なファンですね」と言うと、3人のファンの男性陣は目をそらし、僕じゃないよという表情。が、花子が「待って」と3人をかばう。で、3人のことを紹介する花子。この3人は花子がデヴューした10年前からずっと応援をしているという花子の熱烈なファンだった。帽子を被っている小柄でやや小太りの安西鼻男はコンビニの店員(無口で10年間1度も話をしたことがない)、眼鏡をかけている北川鼻太郎は歴史研究家(歴史を教えている先生)、泪ちゃんをここに連れてきた南野鼻介は会社員(缶詰会社の営業マン)ということで、怪しい人たちではないと花子。でも「十分怪しいけど...」と泪ちゃん。(両手を挙げて同意します。)が「あっ、もう一人いましたよね、さっきすっご~く怪しい人が」と続けます。

で、スタジオに移動した泪ちゃん。ここからは初回のお約束劇場となります。サングラスをかけた背の高い男に声をかける泪ちゃんの言葉は「おじさん、そんなにターンばかりしていると目が回っちゃいますよ。」が、男は「今の君の発言について2点ばかり訂正させてもらっていいかな」で「はぁ?」と泪ちゃん。「まず、ターンではなくTURN」「おじさんではなくお兄ちゃん」と言うとポーズを決める。泪ちゃんは「脅迫状書いたのあなたじゃないの...?署まで同行してください」とストレートすぎることを口にする。が「こんなにいい男が犯罪者に見える?」と言葉を返す。しかし、泪ちゃんは「怪しすぎ」と言うとポケットから携帯を取り出して男の顔を撮影し「自分が思っているほどいい男じゃないし...」と言ってその写真を「ほらぁ」と言いながら見せる。が、「いい男じゃないの~」と返す男。が、お遊びはここまでとばかりに「噂通り、小生意気なじゃじゃ馬レディだねぇ、銭形警視正」と言うと、身分証を見せる。がそれは「メンズエステティックサロン・葛飾店」の会員証だった。で「間違えた、これ」と言って、改めて見せたのは警察手帳だった。「警視庁捜査一課・高村一平。以後、お見知りおきを」と言うと、サングラスを外して泪ちゃんにウインクする。が、泪ちゃんは笑みを浮かべながら「ふう~ん、刑事だったんだ...」と言うと、手錠を取り出して高村さんの右手にはめると「公文書偽造で逮捕します」(1st.シリーズの第1話で泪ちゃんは五代さんにこの台詞を言われて手錠をかけられましたが、今回は逆になりました。)が、「本物だよ」と高村さん。しかし「もう、こんなの何処で買ったんです?分かった、おじさん、ケータイ刑事の公開収録、来てたんでしょう。ダメですよ、悪用しちゃあ...」と泪ちゃんは1stシリーズ第9話のネタと、そこで売られていたグッズの使い方の注意までもしてくれる。(泪ちゃんの言う通り、悪用はいけませんよ。)で「お見知りおきをお仕置きに変えちゃいます」と言って高村さんを引っ張っていこうとする泪ちゃん。(この台詞も、1st.第1話で五代さんが泪ちゃんに言ったものそのままですね。)が、高村さんは「に聞けば分かる」と言う。「潤」というところに「んっ??もしかして...」と反応する泪ちゃん。「そう、君の元相棒・五代潤」ということで、五代さんは高村さんの母方の従兄弟だという。で、「銭形家に刑事の姉妹がいるように、柴田家に鑑識の兄弟がいるように、僕たち一族は優秀な刑事だらけなの」と高村さん。(「優秀な」という所は疑問符が付きますが、泪ちゃんも「優秀?」と返しています。)更に、五代さんに刑事のいろはを教えたのは高村さんだと言う。(どおりで、どこか抜けていましたね、五代さん...)で、高村さんの警察手帳を見て確認した泪ちゃんは「階級は巡査、ということは五代さんに抜かれたゃったということだ...」と反撃を忘れていない。が「ロス市警に長くいた」「ペッパーダイン大学を出ている」と高村さん。またも「怪しい~」という泪ちゃんの気持ち、よく分かります。で、高村さんは花子の護衛に行くと言い、スタジオを後にする。泪ちゃんは「またまた厄介なキャラ」ということで、覚悟を決めたようです。

泪ちゃんもスタジオを後にして花子の楽屋に向かおうとするが、突然停電となり照明が消える。で、びくつきながら「高村さん、ライター持ってないですか?」と不安げな声を出す泪ちゃん。「あるぞ」と高村さんがライターに火をつけてみると、泪ちゃんはその場にしゃがみ込んでいて震えている。「もしかして、暗いのダメ?」と高村さんが尋ねるが、「そ、そんなことないですよ」と作り笑いをしながら立ち上がる泪ちゃん。で、高村さんがライターの火を消すと、「ちょ、ちょっと、高村さん、どこですか?」と恐怖におののく顔となる泪ちゃん。(ということで、泪ちゃんは暗所恐怖症ということが判明します。)で、うぇ~ん、と泣き始める泪ちゃん。(これだから泪ちゃんがとても愛しく思えます。)高村さんは再びライターに火を付けると「ゴメン、ゴメン。僕としたことがレディを泣かせるなんて...」といって泪ちゃんに近づいてくる。が、高村さんがやってくると、それまでうぇ~んと泣いていた泪ちゃんは笑い声を出す。で、「嘘泣き?」と高村さんが言うと、泪ちゃんは笑顔になって「五代さんから聴いてません?泪は私の武器なんです」と、しっかりと自分をアピールする泪ちゃんです。が、その時「花子さんが死んでいる!」という声が響いた。

急いで花子の楽屋に来た泪ちゃんと高村さん。椅子に座った形で後ろにもたれるように花子が死んでいた。鑑識がやってきて調べている。柴田さん(五代さんがいなくなったことで、彼が「ケー刑事」には一番長く登場しているキャラになりましたね)が姿を現すと「絞殺、幅1.3cmのひも状のもので絞め殺されたようだね」しかし、高村さんは「インチで言わなきゃわかんない、ロス帰りだから」と言うと「0.5インチ」と言ってくれる柴田さん。更に、停電の原因はブレーカーが木っ端みじんに壊されている、ということだった。で「犯人がブレーカーを壊した」と言うと、目を閉じて考え始める泪ちゃん。そして「潤む、悪の雫」。その横で、柴田さんは高村さんに対して「言っておくけど、私の方が泪ちゃんとも、ひいては銭形家ともつきあいが長いんで...」と張り合おうとするが、高村さんはそんな柴田さんの言葉を無視して「これはまれに見る単純明快な事件だな」ということで、この建物の出入り口は一ヶ所しかなく、泪ちゃんたちがいたスタジオを通らなければならないので、あの3人の中の誰かが犯人ということで、3人に事情聴取だ、と張り切る高村さん。柴田さんは泪ちゃんに対して「またまた変な大人のお守りになっちゃったね。泪ちゃん、ファイトだよ」と励ましの言葉をかける。「頑張ります、柴田さん」と泪ちゃんは拳を握って答えるが、柴田さんも「変な大人」の一人ですよ。(でも、泪ちゃんは泪ちゃんで、五代さんの相手をしていたこともあってか、「変な大人」のお守りを楽しんでいるように思えますが...)

スタジオの建屋内の廊下では3人が並んで立っていて、泪ちゃんが相対して立っている。高村さんが捜査状況を語りながら3人の前を右に左に往復している。「建物内全てを捜査したが凶器はまだ見つかっていない。つまり、まだ犯人が所持していることになる」で、南野は「僕たち、疑われていると言うことですか?」北川は「名誉毀損で訴えますよ」安西は「…」と三者三様の反応をしている。で、泪ちゃんが「持ち物検査をします。凶器は幅1.3cmの幅状のものなんです」と言ったことから北川が言葉を返す。で、南野がいつもしているベルトの幅がそれぐらいということから、高村さんは「やっぱりあなたが犯人か」ということで、いきなり「逮捕する」となる。が、ここは泪ちゃんが「待ってください」と割って入ると「南野さんに犯行は無理です。だって今日、ベルト忘れてます」ということで、彼がこれまで何度もズボンをズリ上げていたということがその根拠ということで、本当に無駄がない「ケー刑事」です。で、高村さんが確認すると、確かに南野のズボンにベルトは無かった。(彼は青いバラの柄のついた黄色いトランクスをはいていて、ズボンがずり下がっている...)で、花子の最後の撮影会というのに不覚にも寝坊してしまい、ベルトをしている時間がなかった、ということでした。で、高村さんは「ならば、犯人は君だ」と言って、今度は北川を指さす。「何を根拠に、僕のベルトは3cm幅ですよ」と反論する北川。しかし「ベルトじゃない、そのネクタイだ。ネクタイを1.3cm幅に折り、犯行に使用した」と高村さん。(やっぱり、五代さんと同様に、頓珍漢な推理を連発してくれます。(というか、こういう高村さんが五代さんに刑事のいろはを教えたということもよく理解できます。))が、泪ちゃんが「何のために?わざわざ1.3cm幅?」と尋ねると、北川も「合理的説明をしてくれたまえ」と反論し、高村さんは答えられなくなってしまう。が、南野が「犯人は安西くんだ」と大きな声で言いながら安西を指さす。「どういうことです?」と高村さん。安西はひも状のものを所持していないようだが、ということで高村さんは疑問を持つが、帽子を取ってみてくれということから安西の帽子をとると、彼は長髪だった。「貞子だ!!」と泪ちゃん、「ザ・リングだね、僕もロスで見たよ」と高村さん。(映画ネタを入れてくれていますが、ヒットした映画(=流行りものとなるとやっぱり泪ちゃんの知識は広い!))で、凶器は髪の毛ということで、安西を逮捕しようとする高村さん。が、またも「待ってください」と泪ちゃん。で「ちょっと失礼します」と言って安西の髪の臭いを嗅ぐ泪ちゃんは「安西さんは犯人じゃありません」根拠は、安西は髪にワックスを付けているが、被害者の遺体からはワックスの臭いはしなかった、ということです。(「臭い」ということですが、これは「匂う、悪の香り」という愛お姉ちゃまのことが思い浮かびます。→「銭形愛」に対してちゃんと敬意を払っていますが、こういう所があるだけに「銭形泪(2nd.)」はその「銭形愛」をも越えた「ケー刑事」シリーズの中で最高の作品になったのでしょう...)で、高村さんも安西の髪を嗅いでみるが「こんな安物を付けちゃダメだよ。使うならこれだよ」と言って、ジャケットの内ポケットから取り出したのは、男性整髪剤「BRAPAS」(「BRAVAS」ではありません。→かつて、草刈さんは「BRAVAS」のCMをやっていた)ということで「では誰が犯人なんだ?凶器は何処へ消えちまったんだ?」とお手上げの高村さんです。

南野が北川に対して「花子ちゃんを見せてくれないかい」というと、背広のポケットからデジカメを取り出した北川がスイッチを入れると、先ほど撮影した写真を見ながら「忘れないよ、君の鼻を、永遠に...」と言いながら、3人とも泣き始める。泪ちゃんはそれを見ていて「マジ泣きだぁ~」と言っていますが、ここでの泪ちゃんは今後の嘘泣きのテクニックを吸収しようとしているようにも思えます。(何せ、泪ちゃんの嘘泣きのパターンは実に多くのパターンがありますからね...)が、突然、北川の手にしているデジカメの電源が電池切れのようで、止まってしまう。「んっ?」と泪ちゃんはそれを見逃していませんでした。で、高村さんと泪ちゃんは二人になって考え始める。「どうして犯人は停電させたんでしょう?」と泪ちゃんが質問すると「暗闇で襲った方が抵抗されないと思ったんだろう」と高村さん。しかし「だったら部屋の電気だけを消せば済むことじゃないですか。スイッチは部屋の入口の側にあったんですから」と泪ちゃん。高村さんはこれには何も言葉を返せない。更に、高村さんの前を左右に往復している泪ちゃんは「建物全体の電気を止めるなんて絶対に変ですよ」しかし、泪ちゃんの思考回路は更に回転していて「もしかしたら逆なのかも」ということで、これもまたお馴染みの「回文」の登場となります。(しかも、「チンパンジイから怪人パンチ」という愛お姉ちゃまが口にしたものではなく、泪ちゃんのオリジナル回文である。(1st.1話でも、泪ちゃんオリジナルの「狐は虎と小虎と羽付」が登場していましたね))「桜は楽さ」(サクラクラクサ)、「皆はお花見」(ミナハオハナミ)というように、泪ちゃんのオリジナルであると同時に、時節までも考えたタイムリーな回文です。更には「私今月拳固したわ」(ワタシコンゲツゲンコシタワ)と、3連発。(「ケー刑事」では「チンパンジイから怪人パンチ」が最もポピュラーですが、オリジナルで、しかも数まで豊富な「」、こういう所もやっぱり「」を越えたと言われている作品だけのことはあります。)で、携帯で現場写真を見た泪ちゃんは「やっぱり...」ということで、トリックを見破った様です。

しかし、高村さんは全く分からない。何せ、泪ちゃんが口にする回文に対して、そのままのツッコミを入れていただけでした。で、泪ちゃんは「見て下さい」と言って携帯の写真を見せる。被害者の腕時計は3:10で止まっていた。(これは襲われた時に何かにぶつけて止まった)が、停電があったのは3:15だった。ということで、「犯人は被害者を殺した後に停電させたんです」と泪ちゃん。しかし「どういうこと?」と高村さんは分かりません。で、笑みを浮かべて泪ちゃんは「謎は解けたよ、ワトソンくん」(高村さんは「No, no, no, Watson」と発音に五月蠅いところで対応するだけでした。)

スタジオには花子の遺影が飾られて、祭壇が用意されている。(が遺影の写真は鼻だけ)で、3人のファンが「君の鼻は美しい~」と言いながら手を合わせて祈っている。が、照明がつくと、泪ちゃんがやってくる。「やっと電気が復旧しました。それから犯人も分かりました」と泪ちゃん。「えっ?」と高村さん。3人はお互いを見合って、(犯人は)自分じゃないという仕草をしている。「殺害現場に行けば分かります」と泪ちゃんは落ち着いて言う。で、みんなは殺害現場となった花子の楽屋へ。
花子のビデオの再生を始めた泪ちゃん。「仕事中だぞ、銭形くん」と高村さんは小言を言うが、泪ちゃんは気にしない。また、3人はそのビデオの画面に釘付けになっているが、高村さんは「いい加減にしたまえ、銭形くん」と、更に小言を。泪ちゃんは「もうちょっとだけ」と言って、そのままビデオの再生を続ける。その時、テレビに映った画像が乱れた。すると、泪ちゃんはリモコンで再生を止めると「今のが犯人です」と言い、テレビデオの方に移動する。で、テープを取り出し「正確に言うと、今のは犯行の証拠です」と言いながら高村さんの方に戻ってくる。「凶器はこのビデオテープだったんです」と泪ちゃんが言うも「これのどこがひも状だったんだ?」と高村さん。泪ちゃんはビデオテープの蓋を開くと、その部分のテープがシワクチャになっていた。「1.3cm」と高村さん。「そう、犯人はこのテープを引き出し、被害者の首を絞めた」と泪ちゃん。そうです、1.3cmというのはビデオテープのテープ幅です。(正確には、1/2インチ幅であり、1.27cmです。(高村さんが「インチで」と聞いたこともこの伏線になっている。)尚、このテープ幅は、VHSでもβでも同じですが、8ミリビデオやDVは違います。)で、普段1.3cm幅のベルトをしている南野に罪を着せるためであり、犯行後、引き出したテープを指で巻き戻し、ビデオをデッキの中に入れた。そして、ブレーカーを壊して停電させた。停電すればデッキの中のビデオは取り出せない。という泪ちゃんの推理です。(確かに、いつしかビデオデッキの中に入れたテープは電源がないと取り出せなくなっています。(初期の家庭用ビデオデッキ(操作キーがタッチボタンではなくピアノキー式のもの)だったら、電源がなくても取り出すことが出来ましたが、そういう機種は結構早い時期に無くなってしまいました。))で、高村さんは「犯人は一体...?」と言って3人を見る。その時、北川が楽屋を飛び出して花子の祭壇が飾られているスタジオに飛び込んだが、躓いて床に転んでしまう。

泪の雫が落ちてきて、北川の眼鏡に落ちる。続いてストラップが飛んできて、赤い網となり、北川を捕らえる。「泪の裏には悪の影。…」泪ちゃんの口上(髪型が変わったということで、この部分も新たに撮った映像になっていますが、1st.シリーズと比べても泪ちゃんの迫力が増しました。→「劇場版」の泪ちゃんの口上は鳥肌が立つぐらい、更に貫禄があり迫力がありました。)「私の泪で溺れなさい!」で網を引いた泪ちゃんは、犯人を確保へ。「観念しなさい。あのテープからあなたの指紋が検出されるはずです」と泪ちゃん。北川は観念したようで、何も言わない。で、高村さんが「どうして花子さんを」と動機を尋ねる。「クレオパトラの鼻があと数ミリ低かったら...歴史は変わっていたと言われています」と北川。で、事件前のいきさつを語る北川。彼は花子に対して血痕なんてつまらないことは止めて鼻タレを続けてください、と土下座してお願いをしていた。が、花子は「くっだらない。あたし、もう29なの」と言うとタバコに火を付ける。(「ケー刑事」でお馴染みの数字「28」を過ぎると、もう終わりということなんでしょうか?)「いつまでも、あんたらオタクの相手なんかしてられっかというの」と北川を見下したように言い切る。更に、花子は鼻にシリコンを入れたことを告げる。ショックを受けた北川は逆上し、意を決した。で「お別れに、そのビデオ戴いてもいいですか?」と言うと、「どうぞ」と言う花子の言葉を得てからテレビデオの所に歩いていき、テープを取り出した。で、泪ちゃんが語ったようにテープを引き出し、花子の首を絞めたのだった。

「でも、どうして僕が怪しいと...?」と泪ちゃんに尋ねる北川。「デジカメです」と泪ちゃんが答えてくれる。「あの時、デジカメの電池が切れた。おかしいですよね。もし撮影の途中に電池切れになったりしたらマニア失格。だから分かったんです。この人、知ってたんだなあと。花子さんが殺されて撮影の続きが出来ないってことを」(うんうん、確かに泪ちゃんの言葉には納得できます。大事な撮影をする場合は、万一に備えて電池を用意すると共に、新品の電池、もしくはフル充電した予備の電池を用意しておきますからね。→泪を演じる黒川芽以さんも、カメラが趣味ということもあって、この辺りは十分知っていることでしょうし...)で、高村さんが北川の手に手錠をかける。が、北川は泪ちゃんに向かって「刑事さん、君の鼻もなかなか素敵だよ」と言うも、泪ちゃんは鼻を隠して迷惑そうな表情を見せる...(1st.シリーズとは髪型が変わった泪ちゃん、鼻に限らずとても魅力的です...それにしても、本当に表情豊かな泪ちゃんです。)

事件解決後、夜の町を自転車を押しながら高村さんと一緒に歩いている泪ちゃんは「マニアっていきすぎると怖いですね。私も気をつけようっと」ということで、泪ちゃんも何かのマニアということが判明する。で、高村さんが何のマニアなのかを尋ねると、照れ笑いをしながら「私はおじいちゃまのマニアです」と泪ちゃん。(泪ちゃんは「おじいちゃま」のマニアというのはいいとして、黒川芽以さんはなかなかのゲーマーでもあり、既に名前が知れ渡っています。ゲームに夢中になるのもいいですが、いきすぎると怖い、と思いますよ。→「・2nd.」が面白いのは、こういう自虐ネタもあるからなんですよね。)「おじいちゃまって、銭形警視総監?」と高村さんが言葉を返すと「この世で一番素敵な男性ですからね」と泪ちゃん。だけど、高村さんも負けていません。「警視庁広しといえども、いい男度数で僕と張り合えるのは銭形警視総監ぐらいなものだ」と、ナルシストぶりを早くも見せています。泪ちゃんはため息をついて少々呆れ顔。で、「お疲れ様です」と言って左手で敬礼すると、自転車に乗って去っていきました。話の途中で切られた高村さんだったが、携帯にメールが届く。(これも初回のお約束ですね。)で「学歴よりも、階級よりも、人間中身が一番! これからもヨロシクね」と、泪ちゃんからのメールでした。(でも、泪ちゃんはいつの間に高村さんのメアドを教えてもらったのでしょう?)一方、泪ちゃんは交差点で自転車から降りていて、携帯を開くと、高村さんの写真(泪の雫が書き込まれている)を見ると「またまた、結構可愛いオヤジじゃ」と笑顔を見せています。(この台詞も初回のお約束です。)ということで、シリーズもののお約束が満載であったにもかかわらず、泪ちゃんと高村さんという新コンビが早速良い味を出していました。(最初からこれだから「・2nd.シリーズ」は「ケータイ刑事」の中でも最高の出来と言われるのですが、本当にいい黄金コンビの誕生です。)

鑑識メモ。柴田さんが高村さんについて語る。新たなライバルの出現に戸惑う、と言っているが、銭形家との関わりは深いと確信している、とも言っていますが、高村さんの履歴に目を通す。「名門ペッパーダイン大学を多分卒業」(「多分」って?)と、これは鼻にかけないが、「ロス警察に配属」はいいとして「コロンボ警部とは家族ぐるみのおつきあい」ということで、コロンボのかみさんを知っているということで侮れない、という結論を出している。でも、コロンボのかみさんを知っていて何になるのでしょうか?そういうことで対抗意識を燃やす柴田さん、あなたも十二分に変な人であり、そちらの点で「侮れない...」

 

↓今回からはこちらに収録されています。

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: DVD
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD

 

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状+TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ, ナミ&チヨ
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: CD

泪の海

泪の海

  • アーティスト: 黒川芽以, 丹羽多聞アンドリウ, 遠藤浩二, ASSASSIN, 古澤衛
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2005/04/20
  • メディア: CD

ヒコーキ雲

ヒコーキ雲

  • アーティスト: 黒川芽以, 丹羽多聞アンドリウ, 遠藤浩二, 沢田聖子, 林有三
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/02/01
  • メディア: CD

 

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2003/05/22
  • メディア: DVD

 

↓「回文」に関する書籍です。

回文ことば遊び辞典

回文ことば遊び辞典

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 東京堂出版
  • 発売日: 1997/11
  • メディア: 単行本

さかさ言葉「回文」のすべて―脳がちがうの

さかさ言葉「回文」のすべて―脳がちがうの

  • 作者: まさに何様, 闇から神谷
  • 出版社/メーカー: カットシステム
  • 発売日: 1998/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

↓「貞子」と言えば「リング」です。

リング

リング

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2005/03/02
  • メディア: DVD

リング コンプリートBOX

リング コンプリートBOX

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2003/04/16
  • メディア: DVD

ザ・リング

ザ・リング

  • 出版社/メーカー: アスミック
  • 発売日: 2003/05/02
  • メディア: DVD

ザ・リング2 完全版 DTSスペシャル・エディション

ザ・リング2 完全版 DTSスペシャル・エディション

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2005/10/28
  • メディア: DVD

ザ・リング & ザ・リング2 ツインパック

ザ・リング & ザ・リング2 ツインパック

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2005/10/28
  • メディア: DVD

 

↓「鼻」と言えば「クレオパトラ」です。

クレオパトラの鼻

クレオパトラの鼻

  • 作者: ダニエル・J. ブアスティン
  • 出版社/メーカー: 青土社
  • 発売日: 1997/06
  • メディア: 単行本

 

クレオパトラ―エジプトさいごの女王

クレオパトラ―エジプトさいごの女王

  • 作者: 保永 貞夫
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1994/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

悲劇の女王クレオパトラ―失われた宮殿に眠る最後のファラオ

悲劇の女王クレオパトラ―失われた宮殿に眠る最後のファラオ

  • 作者: ローラ フォアマン
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2000/01
  • メディア: 単行本

 

↓「ハルウララ」

土佐の高知はハルウララ

土佐の高知はハルウララ

  • 作者: 桜井 忍(文)
  • 出版社/メーカー: オーエス出版
  • 発売日: 2004/04/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

高知競馬のハルウララ

高知競馬のハルウララ

  • 作者: 吉川 良
  • 出版社/メーカー: 源草社
  • 発売日: 2004/01
  • メディア: 単行本

 

↓「VTR」に関して学びましょう。

入門VTR

  • 作者: 横川 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 東京電機大学出版局
  • 発売日: 1985/01
  • メディア: 単行本

↓「刑事コロンボ」(バラもありますが、ここではBOXをピックアップしておきます。22枚組です)

刑事コロンボ コンプリートDVD-BOX

刑事コロンボ コンプリートDVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2005/05/01
  • メディア: DVD

 

花見と桜―日本的なるもの再考

花見と桜―日本的なるもの再考

  • 作者: 白幡 洋三郎
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

桜よ―「花見の作法」から「木のこころ」まで

桜よ―「花見の作法」から「木のこころ」まで

  • 作者: 小田 豊二, 佐野 藤右衛門
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 文庫


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

BOOMTOWN RATS『MONDO ..BLONDIE『BLONDIE』 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。