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ケータイ刑事銭形泪17話(2nd.4話) [ケータイ刑事]

今回の物語は、傑作揃いの「銭形泪・2nd.シリーズ」の中でもTOP 3に入る傑作中の傑作である「高村刑事、絶体絶命! ~正しい日本語殺人事件」の登場である。事件、トリックの方はヒネリもなく単純なものであるのだが、時間制限ということがあって、これが緊張感を持ったドラマを生み出すことになり、更には感動のシーンまでもある。(同時に、黒川芽以さんの演技力の高さもいかんなく発揮されている。)また、そんな中でもコミカルな部分もたっぷりと有り、楽しい所もちゃんと用意されている。(特に、高村さんのゼスチャーは最高に面白いところであり、ここも見所の一つです。(「一つ」と言うのは、今回の物語にはとにかく見所があまりにも多くあるためです。))また、日本語の勉強になるネタが使われていて、「勉強になる「ケー刑事」」という所もちゃんとある。更には、今回の物語によって銭形姉妹は三姉妹()ではないことが判明するというシリーズ作品には欠かせない秘密も生まれることもあって、本当に内容の密度が高く、とても充実した物語でもある。ということで、「ケー刑事」シリーズでは忘れてはならない物語でもある。これらの多くの見所の中でも、最大の見所はラスト4分の泪ちゃんと高村さんのやりとりである。泪&高村コンビは今回の物語が4話目であるが、二人の波長がピッタリと合っているだけでなく、情に厚い泪ちゃんというキャラも際だっていて、この時点で早くも「ケー刑事」に輝く「&五代」という黄金コンビを越えるだけのコンビとして「泪&高村」という新しい黄金コンビがはっきりと確立した物語でもある。(特に、黒川芽以さんの演技、泣きの演技は芸術品であるが、豊かな感情表現はもの凄く、「ケー刑事」シリーズに残る名シーンです。)ということで、いつも以上の長文&ネタバレ(と言っても、最初のBS-iの放送から2年が経過していることもあって、今更という気もしますが...)でスタートです。

万葉大学附属言語研究所にやってきた泪ちゃんと高村さん。高村さんは「こんな歴史ある研究所のプロフェッサーが本当に犯人なの?」と言っているが、泪ちゃんは自信たっぷりであった。でも、「警視庁から入電中」というのもないので「その事件って何?」と思ったら、泪ちゃんがちゃんと説明してくれる。「完璧」の「璧」を「壁」と間違えて書いて展示会に作品を出した書道家、「情けは人のためならず」を「情けをかけるのは人のためにならない」(本当の意味は自分で調べましょう!)という意味で使っていた人気作家、生放送で「茨城県(いばらけん)」を「いばらぎけん」と読んでしまったアナウンサーが殺されるという事件が起こっていたが、この3人の被害者(いずれも毒殺された)は、殺される5時間前にここの教授に会っていた。ということで、「教授が連続殺人犯に間違いないです」と泪ちゃん。「会っていただけじゃあ証拠にならないよ」と高村さんは言うが、泪ちゃんはその言葉に耳を貸さずに自転車を門の前に停めると、大学の中に入っていく。で、後を追う高村さん。(いきなり「逮捕」とはいかないでしょうが、話をすることで何か分かるものであり、証拠も得られることになると思いますよ、高村さん。(或いは、犯人ではない、という結論になるかも知れません。→「ケー刑事」だったら、こうなるというのはまずあり得ませんが...))

言霊夏悟朗(ことだま・なつごろう)教授の部屋。泪ちゃんと高村さんは応接ソファに座っていて、言霊は机に座っていて、万年筆を手にして原稿を書いている。(が、いつもと違って、とても重苦しい雰囲気になっている。)「あなたが言語学者の言霊教授ですね」と泪ちゃんが口を開く。「教授ではない。名誉教授だ」と言霊は言葉を返す。で、「日本語は正しく使っていただきたい」と注文をつける教授。「すいません」と、こういう所は素直に言葉を返す泪ちゃんです。その間に助手の大和武彦がお茶を出してくれる。で、高村さんが「かぐわしいグリーンティーの香り」と言って湯飲みを手にして口に運ぶが、「日本人ならば緑茶と言い給え」と教授(いや、名誉教授)。すると高村さんは「ソーリー、ソーリー、僕、ロス市警帰りなんですよ。しかもペッパーダイン大学を出ている」と、横文字を使って謝る(自慢も入っているのが高村さんらしい所でもあります)が、名誉教授の顔はその言葉によって引きつっている。で、助手の大和に対して、「清書した論文は誤字が多すぎるので今日中に直しておけ」と指示をすると、机から離れて応接セットの方に移動して、腰を下ろす。で、泪ちゃんたちに用件を尋ねる。

泪ちゃんは直ぐに3枚の写真を取り出して「3件の殺人事件の被害者です。殺したのはあなたですね、言霊名誉教授」と、単刀直入に言う。(ちゃんと「名誉教授」と言っている所は、実に素直な泪ちゃんです。)「そんなにストレートに聞いたって白状するわけないじゃないか」と高村さんは言うが、「そうです」と名誉教授は犯行を認める発言をする。が、泪ちゃんも「いいんですか、簡単に認めちゃって?」と、名誉教授に対して言葉の重さを伝えようとする。が「目的は完全犯罪じゃないからね」と、名誉教授は彼独自の考えで行動していることを告げる。で、「どういうことですか?」と泪ちゃんは真意を問いただすが、「犯罪を犯すことで日本語の乱れきったこの世の中に警鐘を鳴らしたかったのだ」ということで、3人の殺害の目的を口にする名誉教授。すると高村さんは「今回は記録に残るスピード解決だね」と笑いながら立ち上がると、言霊名誉教授に手錠を掛けようとする。(「プロフェッサー・言霊」と、相変わらず横文字混じりの高村さんです。)→このまま逮捕となれば、まだ物語が始まって3分を過ぎた所であり、あまりにも早すぎます。(そうなったら、残りの時間は高村さんが何か芸をしてくれるのでしょうか?)

が、突然「あっ、あそこに未確認飛行物体が...」と窓の外を指さす言霊名誉教授。(結構、お茶目な人です。)その言葉に乗って高村さんは窓に駆け寄り、窓から外を見る。また、泪ちゃんも立ち上がらないものの窓の方に目線を移す。すると、名誉教授はその隙に何かの薬を取り出して高村さんの湯飲みに素早く入れる。「何もないですよ」と泪ちゃんが言うと、高村さんも「そもそもUFOなんているわけ無いじゃないですか」と言葉を続けると「見間違えたようだ」と言って年のせいだと言わんばかりの態度を示す名誉教授。で、改めて高村さんが手錠を掛けようとすると、「これだけ飲ませてください」と、お茶を飲もうとする。更に高村さんと泪ちゃんにもお茶を勧めて「珠玉の玉露です」と言う。で、高村さんも一旦腰を下ろしてお茶を手にする。また、泪ちゃんも湯飲みの蓋を開けて口にする。(高村さんは既に口を付けていたが、泪ちゃんはこれまで手を付けていなかったので、蓋がされたままになっていました。)

で、高村さんが湯飲みをテーブルに置くと、名誉教授は笑い声を発し、立ち上がると「私には間違った日本語を使う人間よりももっと許せない人間がいる」と言って、それは高村さんのようにやたらと外国語を使う輩だと言い、「日本人なら日本語を使いたまえ!」と注文を付ける。が高村さんは「今はグローバルな時代ですよ」と言い、更にカレンダーを指さして「プロフェッサーだって使っている」と反論する。で、カレンダーには「メガネ修理」と書き込まれてあった。が、「あれは外国語ではない。ただのカタカナ表記だ」と言い、カタカナの歴史を語る名誉教授。(こういう所はやはり勉強になる「ケー刑事」でもあります。)「インタレスティング!」高村さんは思わず声に出すが、名誉教授は耳を塞いで、おぞましい言葉を耳にしたくない様子。が、「まあいい、君にも死んでもらうことにしたからね」と言って不適な笑い声を発する。そして、3人を殺した毒薬である「刻命丸(こくめいがん)」を見せると、「摂取した5時間後に確実に死ぬ」と言い、不敵な笑い声で笑う。で、泪ちゃんは「まさか...」と口にすると、高村さんの湯飲みを見る。で、「高村刑事、君に残された人生は、あとたったの5時間」と言い、再び笑う名誉教授。(こうなると、泪ちゃんは直ぐにお茶に手を出さなかったことで、湯飲みに蓋がされたままになっていたが、高村さんもそうしていれば良かったのでしょうが... また、泪ちゃんは「1st.3話」で、出された漬け物に直ぐに手を出さなかったことで、一切れ2000円の漬け物を食べると言うことがなかっただけに、そういう経験が生きているのでしょうか?→この後「食欲モンスター」と高村さんに言われる泪ちゃんですが、自己防衛本能は食欲に優っているということですかね?)

高村さんは「嘘でしょう?待って、困るよ...」と慌てている。(そりゃあそうでしょう。)で「エステの年間パスポートを買っちゃったし、まだ巡査にしかなっていないんだ」と取り乱す。(エステの方は高村さんらしいが、もしこのまま殉職したら、「二階級特進」で、「巡査」から「警部補」になれますけど...)で、泪ちゃんが「落ち着いて、高村さん」と落ち着かせようとすると、名誉教授に「解毒剤はないんですか?」と、あくまでも冷静に尋ねる。が、名誉教授は「私との賭けに勝ったら解毒剤を渡す」と約束する。「どんな賭けです?」と泪ちゃん。で、その賭けは、これから4時間、高村さんを名誉教授の監視下に置き、その間に一度も外国語を使わなかったら命を助ける、というものだった。「4時間の外国語禁止令か」と泪ちゃん。しかし高村さんは「外国語と僕は一心同体だ」と言って泪ちゃんに不安な気持ちを告げる。が、泪ちゃんは携帯を取り出して時間を確認(ちょうど14:00だった)すると「楽勝ですよ、高村さん」と冷静に高村さんにいい方法を告げる。「午後6時までの4時間、一度も口を聞かなければいいんです」で「あっ、そうか」と高村さん。で、泪ちゃんは口にチャックを、という仕草を笑顔を浮かべてしてくれる。

が、そこに「警視庁から入電中」という着ボイスで泪ちゃんの携帯が鳴り、事件を知らせるメールが届く。事件は、港区赤坂の外国人タレント事務所・ガイタレで殺人事件が発生したというもので、被害者は事務所の社長・塩川千代吉(しおかわ・ちよきち)であった。「こんな時に事件...」と泪ちゃん。で、直ぐに「今回は私一人で捜査に向かいます」と高村さんに告げる泪ちゃん。しかし「ダメだ」と名誉教授。泪ちゃんが教えた高村さんの戦術(=ここに残って一度も口を聞かないという方法)を防ぐために、「ここに残るのは君だ」と言って、泪ちゃんがここに残るように言う。で、「出来ないというのなら、賭けは不成立。解毒剤は絶対に渡さない」と言う。で、泪ちゃんがこの場に残り、高村さんが事件現場に向かうことになる。で、泪ちゃんは「ここにいるんだ」と言われて部屋の鍵を掛けられて、そこに閉じこめられてしまう。「一人で大丈夫かなぁ、高村さん」と高村さんのことが気がかりな泪ちゃん。でも、IQ180の泪ちゃんならば、いくつか方法があったと言う気もしますよ。まずは「事件が発生し、捜査に向かおうとしたが、その邪魔をした」として「公務執行妨害」、更には泪ちゃんを部屋に閉じこめたのだから「監禁罪」(こちらも現行犯になりますね)、また、この時点では高村さんは生きているので「殺人未遂の現行犯」ということで緊急逮捕という手もあったのでは?そうすれば、それらの容疑の捜査で、解毒剤を大人数で探すということもできたのでは?(でも、「日本語の乱れ」に警鐘を鳴らしたかった、と言っているのだから、逮捕しても何にも変わらないか... また、そうすれば物語にもなりませんね...)

現場に到着した高村さん。「よりによって...」と困惑した表情をしている。また、言霊名誉教授はしっかりと高村さんを監視するためについてきている。現場では柴田さんが既に鑑識作業を始めているが、泪ちゃんの姿が無いので高村さんに「泪ちゃんは?」と尋ねる。すると高村さんは「ちょっと調子が悪くてさぁ...」となんとか誤魔化す。また、柴田さんは言霊名誉教授に気づくと「その人は?」と尋ねる。「銭形くんの代わりのプロ…」と口にすると名誉教授は手にしていた杖で床をコンコンと叩く。で、高村さんは「風呂好きのおじいちゃん」と言ってその場を乗り切るが、柴田さんは「泪ちゃんのおじいちゃん」と受け取り、急に固くなり、「お会いできて光栄であります」と敬礼する。更に「鑑識・柴田。若輩者ではございますが、全身全霊事件解決に尽力いたします」と言う。ということで、銭形警視総監と勘違いしている。→冷静に考えたら、警視総監が自ら事件の捜査に当たりますかねぇ。それに、高村さん一人で護衛もいないで来るはずがない...

「君の日本語、実に美しい」と名誉教授は言うが、柴田さんはすっかりロボットのようにコチコチになったしまった。で、張り切って被害者の背後に移動すると「死亡推定時刻は昨夜午後11時頃。撲殺。凶器はこの掛け時計に間違いない」と、一気に報告する。で、高村さんが携帯で現場写真を撮影する。また、柴田さんが口にした掛け時計は表面のガラスが割れていて、針は10時を指し示しており、文字盤の「10」の所には血痕があった。で高村さんは「死亡推定時刻11時って言ったよね。何故10時?」と尋ねる。(今回の高村さん、ちゃんと見るところは見ています。)が柴田さんはそれには答えず「来たよ、第一発見者」と言うと、第一発見者の姿があった。

第一発見者は3人、いずれもが外人さんであり「ハロー」と言って手を振っている。で、高村さんは「君たち、日本語しゃべれるよね~?」と慌てて尋ねるが、「What Is Saying?」と、日本語には疎い様子。名誉教授は「得意の外国語で事情聴取したらどうかね」と高村さんを挑発する。で、慌てる高村さん。するとその時、高村さんの携帯に着信があった。それは泪ちゃんからの通話であった。「大丈夫ですか、高村さん」と泪ちゃん。(やっぱり高村さんのことが気がかりな泪ちゃんです。)「大丈夫じゃないよ、見てよこの第一発見者...」と3人の姿を見せる。(使っている携帯はFOMA(ちゃんとスポンサーのものを使っています。)ということで、TV電話です。)すると泪ちゃんも「外国人?」と怪訝な表情をする。更に高村さんは「死亡推定時刻もおかしい」と、疑問に感じたことを泪ちゃんに告げるが「どういうことですか?」と尋ねられる。で、11時殺されたのに、凶器の時計は10時に止まっているとして、その時計を携帯で写す。泪ちゃんは直ぐに針に血痕があることに気づく。で柴田さんがVサインをしながら「血痕に残った指紋は被害者のものと一致」と報告する。(そんなことをしていたら、半分遊んでいると受け取られて、1st.5話の時のように「柴田、ふざけすぎ」と泪ちゃんにまたも怒られてもしりませんよ...)すると、泪ちゃんはそれがダイイング・メッセージだと即座に見抜いた。で高村さんが「ダイイング…」と口にすると、名誉教授が再び杖で床をコンコン。で、慌てて「第一発見者が怪しいってことかい?」と、何とかこの場も乗り切る。で、泪ちゃんは「もう一度、時計を見せてください」と高村さんに言うと、その言葉に従って時計を写す高村さん。で、目を閉じて考える泪ちゃんは「潤む、悪の雫

続いて「3人の名前を教えてください」と泪ちゃん。で、高村さんは「名前」と(日本語で)3人に尋ねるが、3人の外人さんには通じない。が、柴田さんが高村さんの肩を軽く叩きながら壁を指さして「聴かなくてもそこに書いてあるよ」と教えてくれる。壁にはポスターが貼ってあり、「アンドリウ」(この人は第一発見者には含まれていない)、「ダイアナ」、「ジニー」、「マイケル」と名前まで記されている。で「えーっと、一人目は…」と高村さんは泪ちゃんに伝えようとするが、名誉教授の方を見ると「名前も外国語に入るの?」と確認すると「名前であっても外国語を使用することは絶対に許さん」と名誉教授。(髪型から「魔法使いサリー」に出てくるサリーちゃんのパパという感じがする言霊名誉教授であるが、なんか捻くれた意地悪じいさんに見えてきました...)更に「この表示を撮影するのもな」と、高村さんを追いつめる。で「銭形く~ん」と困ってしまう高村さん。が、泪ちゃんは「大丈夫ですよ、高村さん。まだ方法があります」と冷静に言う。で、それは「ゼスチャーです」ということで、突然ゼスチャー・ゲームが始まる。(音楽の方もテンポの良いコミカルなものが流れてくる。→この部分、とても事件の捜査には思えないが、こういうノリ、楽しい楽しい。しかも、高村さんが滑稽で...)

一人目・「マイケル」を伝えようとする高村さん。手を色々と動かして踊りのつもり(「舞」のつもり)なんでしょうが、泪ちゃんは「分かりません。」で、高村さんは少し考えると「君の妹の名前」と言う。が、泪ちゃんは「妹。どっちの?」ということで、この時点で泪ちゃんには二人の妹がいることが判明しました。(「どっちの」ということは、二者選択ということである。)一人はちゃんと分かっていますが、もう一人は?(次作「銭形零」の零ちゃんということは、今回の放送では明らかにされませんが...)→これは高村さんのお手柄です。 「あれっ?一人じゃなかったっけ?」と高村さん。すると「はい」と泪ちゃん。続けて「あの、妹の名前は「舞」と…」と言うと「それ、それ」と高村さん。「「まい」で良いんですか?」と泪ちゃんが言うと、両手で丸を作る高村さん。(もう少し泪ちゃんに言わせれば、この時点でもう一人の妹の名前も分かったのに...)で、続いて「下」の名前(?)ということで、右足を蹴り上げるポーズをする高村さん。更に、携帯を手にして高村さんのゼスチャーを写している柴田さんに蹴りを入れる。で泪ちゃんは「蹴る?」で「「まい」と「ける」。「マイケル」」と答える。で「大当たり!!」と高村さん。(あのう~、一応捜査をやっているはずなんですが、ゼスチャー・ゲームがメインだったんですか?)更に、現場にいる人たちは拍手をするが、柴田さんはけりを入れられてしかめっ面。が、泪ちゃんは「もう、次、次」と先に進めるように言う。

「次は…」ということで「ダイアナ」を伝えようとする高村さん。目の前にあった椅子を持ってくると、右足、左足の順番で椅子に上り、左足、右足の順で足を下ろす。で「踏み台昇降?」と泪ちゃん。で、椅子の背、座面を叩く高村さん。「踏み台昇降の台」と泪ちゃん。で、椅子を横に移動させる高村さん。「置いといて…」と泪ちゃん。「イヤ!」と高村さんは続いて両手で輪を作り、スコップを手にしたつもりで穴掘り作業を始める。が、泪ちゃんは笑顔を浮かべて「あっ、分かった分かった。ドジョウすくい」(確かにそのようにも見えますが、「ドジョウすくい」ならば最初に手ぬぐいでほおかむりをすると思いますよ。)で、コケル高村さんは「どうも君と相性悪い…」とさりげなく言うが、その声は泪ちゃんに筒抜けであり、泪ちゃんはベソをかいて「そ、そんなぁ~」で泣き始めようとする。で、慌てて「あ~っ、もう泣かないで」と高村さん。泪ちゃんも「うぇ~ん」と言うものの「泣いてる場合じゃなかった」ということで、あまりにも愛しいキャラに... で、高村さんは携帯のカメラに大接近して鼻を写させようとする。高村さんのドアップに泪ちゃんは「鼻の穴?」から「あな」と言うことが分かり、「ダイアナ」と答えると「はいっ!大当たり!!」とガッツポーズをする高村さん。が、名誉教授だけが面白くない、という表情をする。

で、3人目「ジニー」である。何をしたらいいのか迷っている高村さんに「どうしました、高村さん?」と泪ちゃん。「自尊心と戦っているんだ」と高村さん。で、吹っ切れたように例のところが痛いという表情をする。で「もしかして「痔」?」と泪ちゃん。直ぐに「正解」というポーズをする高村さん。柴田さんも「体当たりの演技だよね」とカメラに向かって口にする。(あの草刈さんがここまでやってくれるのですから、面白くないはずがない!)が、名誉教授だけは更に顔をこわばらせている。続いて左手でVサインをする高村さん。「に」と泪ちゃん。すると左から右の方向にそのVサインを移動させる高村さん。泪ちゃんは「「じ」と「にー」で、「ジニー」」と答えると、「大当たり!」と再び両手で大きく丸を作る。高村さんの周囲にいる人たちは再び拍手、しかし名誉教授だけは面白くないとして苦虫をかみしめる。

「マイケル、ダイアナ、ジニー」と3人の名前を改めて口にする泪ちゃんは笑顔を浮かべて立て続けに「謎は解けたよ、ワトソンくん」で、犯人は誰かと尋ねる高村さん。で「犯人はジニーさんです」と泪ちゃん。が、ジニーは慌てて「No, Not me」と言うが、泪ちゃんが説明をしてくれる。で、時計のダイイング・メッセージは犯人の名前を伝えるものだと泪ちゃん。被害者の左手の指は3本立てられていて、それがちょうど9時の位置にある。で、その場所が「9時」ではなく「3時」であるということで、時計をひっくれかえして読め、ということで、そうすると時計が指しているのは「2時」になる。で「にじ」の反対は「じに→ジニー」ということでした。(でも、これじゃあナゾナゾじゃあ~りませんか...)すると、ジニーは立ち上がり「だってさぁ~」と日本語で語り始める。社長が愛人になれ、ならないと不法滞在をばらすと言い、それにむかついたから殺したと自白する。で、高村さんは「外国人芸能人・ホニャララ、殺人容疑で逮捕する」と犯人の名前を言わずにうまく誤魔化して無事に事件を解決しました。が、名誉教授は言葉こそ出さないが、はらわたが煮えくりかえっているという表情を見せる。一方、泪ちゃんはホッとして胸をなで下ろす。

時刻は6時になろうとしている。「3、2、1、ゼロ」とカウントダウンしている泪ちゃんと高村さん。(ここでは「さん、に、いち、ぜろ」と、しっかりと日本語で言っている。これが「スリー、トゥー、ワン、ゼロ」だったら「銭形零」のOPになってしまいますね...)で「4時間経過!!」と言って泪ちゃんと高村さんは手を重ね合って喜んでいる。で「この勝負、僕の勝ちだ!」と高村さん。名誉教授は両腕を組んでいて何も言わない。で「外国語、しゃべりまくってやる」と高村さんは「チョベリグだ、マンモスウレピー!」でも、泪ちゃんは「微妙に外国語じゃないし...」と、しっかり突っ込んでくれます。(やっぱり泪&高村コンビは息もピッタリです。)で名誉教授の側に歩み寄った泪ちゃんは「約束ですよ、解毒剤を下さい」と名誉教授に言うと、またも苦虫を噛んだという表情をした名誉教授は立ち上がり「仕方ない、ここで待っていなさい」と言って解毒剤を取りに行った。で、高村さんは携帯を取り出すと「ペッパーダイン大学の級友と英語でしゃべりたくなった」と言って電話を掛ける。で、それから30分が過ぎる。高村さんはまだ電話をしている。が、名誉教授は戻ってこない。「プロフェッサー、まだ?」と高村さん。再度時計を確認する泪ちゃん。で、時計は6:31になっていた。で、泪ちゃんは部屋を出て名誉教授の行った方に移動する。高村さんも後を追う。が、泪ちゃんが驚いた顔つきをしている。泪ちゃんの視線の先にはロープで首を吊っている言霊名誉教授の姿があった。で、高村さんが名誉教授を下ろすが既に死んでいた。また、泪ちゃんは床に落ちていた紙に「解毒剤は絶体に渡さない」と書かれている紙を手にする。が、泪ちゃんの鋭い目が輝くと、目を閉じて考える。で、今回の物語では2回目の「潤む、悪の雫」(で、Aパート終了。それにしても、今回の物語は面白すぎるだけに、Aパート終了時点で既にこの長さ。最終的に、どこまで長くなるのかしら...?)

高村さんは「僕の命があと25分だなんて...」と戸惑うばかり。が泪ちゃんは先ほどの紙を手にしてじっと考えている。で「絶体」という所に閃いて(今回の物語で2回目となる)「謎は解けたよ、ワトソンくん」(でも、最初の「ワトソンくん」と違って、今回は笑顔がない。→それだけ事態の重さをしっかりと認識しているということです。)

助手の大和がパソコンに向かって作業をしている。そんな大和の額に泪の雫が落ちてくる。銭形ストラップが飛んでくると、赤い網に変わり、大和を捕らえる。「泪の裏には悪の影。…」泪ちゃんの口上がいつも以上に重く響き、「私の泪で溺れなさい!」で確保へ。「何をするんですか?」と床に倒れた大和は言う。泪ちゃんは「言霊名誉教授を自殺に見せかけて殺害したのはあなたですね」と、ここでもいつも以上に悲壮感を漂わせながら語る。「何を言うんです」と大和。が泪ちゃんはパソコンの所に歩み寄ると「証拠はこれです。字が間違っているんです」と言い、その誤りを説明してくれる。「絶対」の「たい」は「」と言う字じゃなく「」という字です。(その通りなんですよね。但し「ぜったいぜつめい」は「絶体絶命」が正しくても「対」ではなく「」です。)で、遺書にも同じ間違いがあり、あれだけ日本語に五月蠅い言霊名誉教授が間違えるはずはない、という理屈である。また、あの遺書はこのパソコンで作成したものだとして、データを削除したつもりかもしれないけれど、消したデータを復活させられるということで、復元すれば遺書が書かれた時間が分かり、更にはこの研究所に出入りしたのは大和だけということも分かる、と泪ちゃん。(データの件も、確かに泪ちゃんの言う通りなんですよね。)で、大和は観念して膝をつくと、動機を語り始める。「教授はいつも僕の論文を盗作していた」と大和。(大和は「名誉教授」とは言わず「教授」と口にした。)で、警察に捕まって死刑ににされる前に自分の手で殺してやりたかったというものだった。(それにしても、こちらも簡単に観念しました。動機も、これまでに何度か登場したもので、もう少しヒネリが欲しかったところですが...)で、高村さんが大和に手錠を掛けて、無事に逮捕となる。

が、高村さんが「銭形くん、何だか苦しくなった」と言い、確かに様子がおかしい。ということで、ここからは一気に「時間」との戦いの感動の物語になる。で、泪ちゃんが携帯をポケットから取り出して時間を見ると、18:55になったばかりであった。で、泪ちゃんが大和に「解毒剤の場所を知りませんか?」と尋ねる。で「大事なものはいつも研究室の金庫の中に」と答えた大和の言葉を受けると、泪ちゃんは小走りで研究室に行こうとする。が「暗証番号がないと開きませんよ」と大和。「教えてください」と泪ちゃんは暗証番号を尋ねるが、大和は首を横に振り「教授は誰にも教えなかった」と言う。高村さんは更に苦しそうな表情になり、そんな高村さんを肩車して、泪ちゃんは研究室に移動する。そして応接セットのソファに高村さんの体を預けると「ここで待っていてください」と言って泪ちゃんは研究室の奥に行き金庫を探す。直ぐに金庫を見つけた泪ちゃんだったが、そこには6桁の暗証番号を入力するテンキーがついていた。

時計の針は6:57を回った。机のスタンドをつけると、暗証番号のヒントはないかと必死になって探す泪ちゃん。引き出し、机の上に並んでいるファイルや書籍を見る泪ちゃん。で、開いた書籍に名誉教授の生年月日が書かれていた(1934年8月1日)というで「生年月日...」と口にして入力する泪ちゃん。「193481」が、金庫は開かない。(生年月日は単純なものですが、そうは問屋が卸しません。→当然、生年月日を暗証番号にしているというような方はいないでしょうね。もしも「生年月日」を暗証番号にしているのならば、即座に他の番号に変更しましょう!)更に、名誉教授の教職員証を見つけた泪ちゃんは、、そこに書かれていた「007866」を入力するも、これもダメ。次第に焦りが見える泪ちゃんは「6桁、6桁」と口にしている。が、その時高村さんが苦しみのためにソファから床に崩れ落ちた。「大丈夫ですか、高村さん!」慌てて駆け寄る泪ちゃん。が、高村さんは「僕はもうダメだ」と弱気な言葉を口にするが、「そんなことない、頑張って高村さん!」と泪ちゃんはしっかりと高村さんを励ますが、既に目には涙が... 高村さんはかすれていく意識の中で「君はの言った通りだったよ。いい刑事だ。いい相棒…」と言うと気を失ってしまう。泪ちゃんは時計に目をやると、6:59になっていた。で「高村さん、死んじゃダメ!」と涙をこぼしながら叫ぶ泪ちゃん。が、高村さんの反応はない。「まだ、会ったばかりじゃない... いっぱいいっぱい一緒に働くんだって... 一緒に事件解決するんだから...」と涙ながらに叫ぶ泪ちゃん。「死んじゃいや~」と泣き崩れる泪ちゃん。(それにしても、こういう演技をさせたら、黒川芽以さんは絶品です。映画「問題のない私たち」の迫真の泣きのシーンに優るとも劣らない。流石は「演技派」と言われているだけの実力を発揮してくれます。)

「6桁、6桁」と泣きながら口にする泪ちゃんは再び金庫の前に行き、暗証番号のヒントを探す。そんな中、名誉教授の著書「正しい日本語の使い方」という本の帯にある「言霊夏悟朗」というのに閃き、暗証番号を入力する。「507256」と入力すると、金庫は開いた。で、扉を開けると、中にあった「延命水」を手にして、急いで高村さんの所に向かう泪ちゃん。「高村さん、飲んで」と言い、「延命水」を高村さんの口の中に流し込む。が、高村さんは反応しない。涙ながらに「お願い、目を開けて...」と繰り返す泪ちゃん。それでも反応しない。で、「高村さん!!!」と泣き崩れながら叫ぶ泪ちゃんの涙が高村さんの目尻に落ちる。すると、ゆっくりと高村さんの瞼が動く。それに気づいた泪ちゃんは「高村さん!」すると、「また嘘泣き?」と高村さん。で、「良かった...」と泣きながら高村さんに抱きつく泪ちゃん。(「銭形泪」の物語の中、いや、全ての「ケータイ刑事」の物語でも1、2を争う感動の名場面です。で、まだ4話なのに「泪&高村」コンビは「ケー刑事」における新たな黄金コンビとなりました。)

事件解決後の夜の街を歩いている泪ちゃんと高村さん。高村さんが暗証番号について尋ねている。で「語呂合わせ」だと泪ちゃん。「言霊(ことだま)」は「ご」と「たま」、つまり「5」と「0」、「夏」は「なな」と「ツー」で「7」と「2」、「悟朗」は「56」ということでした。で「自分だって外国語をしゃべっていたんじゃないか...」と高村さんは不満げな表情をするも、泪ちゃんは「人間、誰しも自分には甘いもんですよ」と、その通りですよね。(でも、こんなことを口にする泪ちゃん。本当に現役女子高生?)で、高村さんは話題を変えて、「もう一人の妹さんの名前は何ていうの?」とゼスチャー・ゲームの時に分かったことを泪ちゃんに尋ねる。が、笑顔の泪ちゃんは「それは~。ナ・イ・ショ」(で、教えてくれませんでした。→現在では「零」と分かっていますが...)

鑑識メモ。柴田さんが「感じにまつわるトリビアを一つ」として、これまた他局の番組のネタの披露となる。「 」と書かれたフリップを持っていて、「銭形泪の「」は中国語である」(「泪」は中国で使われている文字。)ということで、この辺りに銭形家の秘密があるのかも、と言っているけれど...(で、5ガッテンでした。)

 

↓今回の物語はこちらに収録されていますが、本当にこのBOXは傑作のオンパレードです。

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 2

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/02/25
  • メディア: DVD

↓泪ちゃんの活躍はこちらもあります。

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD

ケータイ刑事マニアルBOOK

ケータイ刑事マニアルBOOK

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 単行本

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 銭形姉妹への挑戦状 オフィシャルガイドブック

ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 銭形姉妹への挑戦状 オフィシャルガイドブック

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 単行本

↓泪ちゃんの二人の妹の活躍はこちら

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/04/23
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 1

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2005/12/23
  • メディア: DVD

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2006/01/27
  • メディア: DVD

↓「問題のない私たち」はこちらです。

映画「問題のない私たち」

  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2004/07/28
  • メディア: DVD

↓「日本語」について

日本語の正しい表記と用語の辞典

日本語の正しい表記と用語の辞典

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1992/12
  • メディア: 単行本

その日本語は間違いです―正しい言葉の使い方

その日本語は間違いです―正しい言葉の使い方

  • 作者: 神辺 四郎
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
  • 発売日: 2004/11
  • メディア: 文庫

ここがヘンだよ日本語―敬語・慣用句・漢字・熟語・新語…正しい言葉の練習帳

ここがヘンだよ日本語―敬語・慣用句・漢字・熟語・新語…正しい言葉の練習帳

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 1999/07
  • メディア: 文庫
大きな文字で読みやすい三省堂 新カタカナ語辞典

大きな文字で読みやすい三省堂 新カタカナ語辞典

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 三省堂
  • 発売日: 2004/06
  • メディア: 単行本

 

↓「語呂合わせ」ということで、こういうのは如何?

楽しく覚えよう!雑学語呂合わせ

楽しく覚えよう!雑学語呂合わせ

  • 作者: 矢吹 守美
  • 出版社/メーカー: 新風舎
  • 発売日: 2004/01
  • メディア: 単行本

 

↓中国の漢字はこちらで学びましょう。

中国漢字らくらくドリル―日中比較ですぐに覚えられる

中国漢字らくらくドリル―日中比較ですぐに覚えられる

  • 作者: 木村 佳代子
  • 出版社/メーカー: リヨン社
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 単行本

現代中国漢字学講義

現代中国漢字学講義

  • 作者: 張 静賢
  • 出版社/メーカー: 三省堂
  • 発売日: 1997/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
日本の漢字・中国の漢字

日本の漢字・中国の漢字

  • 作者: 林 四郎, 松岡 栄志
  • 出版社/メーカー: 三省堂
  • 発売日: 1995/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

↓「魔法使いサリー」はこちら(言霊名誉教授とサリーちゃんのパパ、比べてみてください。)

東映アニメモノクロ傑作選 Vol.3

東映アニメモノクロ傑作選 Vol.3

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2005/05/18
  • メディア: DVD


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