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PRINCE『DIRTY MIND』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼の3rd.アルバムである。この後、'80's中盤から後半になると音楽シーンをリードすることになる彼であるが、前作「PRINCE」(それにしても、この2nd.アルバムの邦題「愛のペガサス」というのは、どういうセンスをしているのだろうか。ジャケットのイメージで付ければいいというものではない。とにかく、音楽は良いのに、邦題は彼のアルバムの中では最悪です。)で一定の評価を得たことによって、彼の世界ら一段と磨きがかかっり、初期の彼のアルバムの中では傑作として名高いアルバムである。サウンドの方は全体的にテクノといった色合いが濃く、後の彼のサウンドとは少し毛色が違う所があるが、ビートを利かせたファンキーな所は既にこの時期に確立している。ただ、収録されているのは全8曲で、時間にしたら30分を越えたところであり、LPの時代の作品とはいうものの、「不景気レコード」という範疇に入ってしまう。(ただ、孤高の天才にはそんなことはどうでも良いことでしょうが...)

まずは軽いジョブとでも言うか、テクノ色の強いアルバム・タイトル・ナンバーの『Dirty Mind』でスタート。リズミカルなところ、テンポの良さなど、'70's終盤の世界的ディスコ・ブームの時に流行ったサウンドを彼なりに消化している楽しい一曲である。続く『When You Were Mine』はキャンディ・ポップといった要素のあるファンキーでポップな一曲である。続く『Do It All Night』はファンキーな一曲であり、同時にちょっと女性っぽい彼のボーカルがそれとない世界に誘っているかのように感じる曲でもある。(危ないかもしれない...)続く『Gotta Broken Heart Again』はシンプルな構成の一曲であるが、裏声のような彼のボーカルがセクシーさを出しているボーカル・ナンバーである。

続く『Uptown』はブラコン風のダンス・ナンバーであり、リズミカルでテンポが良く、ノリの良い一曲である。続く『Head』にはノンストップで繋がるが、こちらはミディアム・テンポのダンス・ナンバーであり、雰囲気は'70'sのディスコといった感じであり、今になって耳にすると、帰って新鮮に感じる一曲である。続く『Sister』は約1分半の短い一曲であるが、アップテンポで、ロックのリズムがあまりにもファンキーな一曲である。ラストの『Partyup』はリズミカルでテンポの良いダンス・チューンであり、テクノのビートがファンキーなダンス・チューンとして奏でられている。

後の彼のサウンドと比べると、まだまだ荒削りなところがあるのだが、前のアルバムと比べるとかなり角が取れてきたこともあって、非常に聴きやすいアルバムになっている。(とは言っても、そこは殿下のアルバムであって...)翌1981年の「CONTROVERSY」、1982年の「1999」に繋がる彼の世界が確立したということもあって、お奨めの一枚である。

 

Dirty Mind

Dirty Mind

  • アーティスト: Prince
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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コメント 1

プリンスのアルバムなら、すべてお勧めです。
by (2006-05-05 10:09) 

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