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QUINCY JONES『THE DUDE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年にリリースされたものであり、数多くのアーティストのアルバムをプロデュースしている彼であるが、自分の名義で発表したアルバムであり、ちょっと珍しいものである。また、1982年のBillboard年間アルバム・チャートでは25位(レギュラー・チャートでは最高位10位)を記録するヒットを記録しているが、当時の彼はプロデュースしたアルバムを次々と大ヒットさせていたことを考えれば、ヒットするのは当たり前であるとも言える。サウンドの方はディスコ・サウンドが中心となっているが、ボーカル・ナンバー、ジャジーな曲、しっかり聴かせる曲、というように幅広いものであり、とにかくたっぷりと堪能することが出来るアルバムでもある。

まずは『Ai No Corrida』、邦題「愛のコリーダ」というテンポの良いダンス系の一曲で幕が上がる。この曲は何かのCM(何だったかは覚えていないのですが,,,)にも使われたことから日本でも大ヒットした曲であり、'70's終盤からの世界的ディスコ・ブームは完全に下火になっていたものの、再びその勢いを取り戻すような勢いがあった曲である。続いてはアルバム・タイトル・ナンバーの『Dude』、更にはバラード・ナンバー(QUINCYのボーカルではなく、JAMES INGRAMのボーカルである)の『Just Once』というバラエティに富んだ内容の曲が登場する。乍ら視聴であれば、あまりにも音の傾向が変わるために、かえって違和感を感じるかも知れないが、この後も実にバラエティに富んだ内容の曲が次々と登場する。

(じっくりと聴いてもらいたいということから、細かく述べることはせず、曲名のみを記すことにする。)『Betcha' Wouldn't Hurt Me』『Somethin' Special』『Razzamatazz』『One Hundred Ways』『Velas』『Turn On The Action』と続く。収録されているのは以上の全9曲であり、まさにおもちゃ箱をひっくり返したような幅広いジャンルの曲が詰まっている。その中でも、とても優しいアコースティック系サウンドの『Velas』ではハートフルなハーモニカのサウンドを堪能できる。

また、本アルバムには豪華なアーティスト達が参加しており、これだけでもオールスターのセッションというものとなっていて、'80'sに燦然と輝いている。(本アルバムのリリースから四半世紀が経とうとしているが、色褪せるどころか、益々魅力を増している。)ということで、この豪華な顔ぶれのサウンドを聴くだけでも価値はある。'80'sサウンド、ダンス系サウンド、ジャズ・フュージョン、ブラコン、…。これらのジャンルに興味のある方には聴いてもらいたい(というより、「聴かなければならない」、つまり「must」な)アルバムである。

 

The Dude

The Dude

  • アーティスト: Quincy Jones
  • 出版社/メーカー: A&M
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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コメント 1

はじめまして。
私もQuincyの曲、大好きです!
とは言いながら、このアルバムは聴いたことがないので
今度是非チェックしてみたいと思います。
♪Just once 、、、とても心地いい曲ですよね。
by (2006-05-06 18:00) 

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