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ENGLAND DAN & JOHN FORD COLEY 『THE VERY BEST OF ENGLAND DAN & JOHN FORD COLEY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバム(ベスト盤)は1996年にリリースされたものであるが、収録されているのは'70'sの後半のものである。彼らは男性フォーク・デュオであり、心にしんみりと来るハーモニーを届けてくれる。本ベスト盤は、そんな彼らの珠玉のハーモニーがたっぷりと詰まったものであり、心を癒してくれるものである。

まずは大ヒット曲『I'd Really Love To See You Tonight』でスタートする。この曲は邦題「秋風の恋」として、今でも秋の声を聴くと必ずどこからか流れてくる名曲であり、完全に「秋」という季節を表す一曲としてスタンダード・ナンバーとなっている。とにかく、優しいメロディに乗せた珠玉の名曲である。(この曲を聴くために本ベスト盤を入手するだけの価値はある。)

続いてはフォークを基調とした優しい曲が続き、彼らの美しいハーモニーをたっぷりと堪能できる。曲の方は『Nights Are Forever Without You』『Lady』『Showboat Gambler』『Prisoner』『Westward Wind』『It's Sad To Belong』と続き、いずれもが'70'sらしいテイストを持った珠玉のハーモニーを奏でている。更にメロディアスな『Soldier In The Rain』が続き(筆者個人的にはこの曲もお気に入りの一曲です。)、『Gone Too Far』『We'll Never Have To Say Goodbye Again』『Who's Lonely Now』『Some Things Don't Come Easy』『What Can I Do With This Broken Heart』と続く。

続いては、これも彼らを代表する名曲である『Love Is The Answer』が満を持しての登場となる。この曲は邦題「愛こそは証」としてトッド・ラングレンの名曲のカヴァーであるが、彼らがカヴァーしたことで完全に永遠のラブ・ソングとしてスタンダード・ナンバーとなり定着している。やはり「名曲はいつの時代でも名曲である」ということを強く感じさせてくれる一曲である。そして、この後は『Why Is It Me』と『Part Of Me, Part Of You』が続き、優しいハーモニーは幕を閉じることになる。

'70'sという時代は、冒頭で、それまでの時代をリードしたBEATLESの解散という事態が起こったが、フォーク・デュオという世界でも'60'sをリードしてきたSIMON & GARFUNKELの解散という事態が起こり、'70's前半のカントリー・ブームはあったものの、男性デュオとしてフォーク調のサウンドを聴かせてくれるグループがいないということで、ちょっと寂しさがあったが、そんな中に登場してきた彼らが美しいハーモニーでその穴を埋めてくれた。この後も男性デュオと言えば、HALL & OATESやWHAM!というグループが、路線は違う方向に進んでいったものの、美しいハーモニーを聴かせてくれる曲を発表するというように、男性デュオというのは美しすぎる名曲を残している。彼らはそんな「男性デュオ」として、'70's後半を支えたグループであり、忘れることの出来ないグループである。

尚、収録曲についてかなり省略して記したのは、何と言っても『I'd Really Love To See You Tonight』と『Love Is The Answer』の存在が大きいためであり、この2曲の内1曲でも聴きたいと言うのであれば、迷うことなく本ベスト盤を選択することをお薦めするためである。(それ以外の曲も決して「捨て曲」というのではなく、素晴らしいものであります。)で、他の曲にも耳を傾けてください。尚、民放FM局が4局しかない時代に、そこで放送していた某コーヒー・メーカーがスポンサーとなっていた番組のテーマ曲として使われていたお馴染みの曲も彼らの代表曲の一つに違いはありませんが、やはり彼らと言えば『I'd Really Love To See You Tonight』と『Love Is The Answer』でしょう...

 

The Very Best of England Dan & John Ford Coley

The Very Best of England Dan & John Ford Coley

  • アーティスト: England Dan & John Ford Coley
  • 出版社/メーカー: Rhino
  • 発売日: 1996/11/19
  • メディア: CD


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