FOREIGNER『4』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1981年に発表されたアルバムであり、彼らの4th.アルバムである。(なんと分かりやすいアルバム・タイトルであることか... そういえば、翌1982年に発表されたTOTOの4th.アルバムも「IV」というものでしたが、こちらはローマ数字でした。)本アルバムからはメンバーが4人になったということで、心配されたところもあったが、そんな心配を払拭して、活きの良いロック・サウンドを聴かせてくれた。また、名バラード曲『Waiting For A Girl Like You』も本アルバムに収録されていて、1985年に全米No.1ヒットとなる『I Want To Know What Love Is』と共に彼らを代表する名曲を生み出している。また、本アルバムは、Billboardのレギュラー・チャートで2週間1位に輝いた後、その座を明け渡すも、返り咲きで5週間、更に三度目は3週間、通算では10週間にわたって1位の座を獲得するヒットを記録している。で、1981年のBillboard年間アルバム・チャートでは70位であるが、翌1982年では年間3位の座を獲得している。'80's初期の名ロック・アルバムの一つである。
まずはテンポのいいロック・ナンバーである『Night Life』でスタートする。いきなり力強いロックのリズムが繰り広げられるが、メンバーが4人に減ったということを全く感じさせないそのサウンドに酔いしれる。続いては『Juke Box Hero』はエネルギッシュなロック・チューンであり、シングル・カットされてヒットを記録した一曲である。続いて『Break It Up』も聴かせてくれる一曲である。
続く『Waiting For A Girl Like You』は本アルバムからの最大のヒット曲であり、彼らを代表するバラード・ナンバーである。この曲は、Billboardシングル・チャートにおいて、10週連続2位という記録を打ち立てたことでも有名であり、その10週間、1位はOLIVIA NEWTON-JOHNの「Phisical」が君臨し続けたことによって1位は獲得できなかったが、2位に10週間もいたということで、逆にその名前が広く知られている。(1週でも1位を獲得していたら、ここまでは覚えられていないのは間違いない。)とても綺麗なバラード・ナンバーであり、1982年のBillboard年間シングル・チャートでは19位にランクインしている。続く『Luanne』もしっかりとしたサウンドの一曲であり、続くシングル・カットされてヒットを記録した『Urgent』がこれに続く。この曲は1981年のBillboard年間シングル・チャートで37位、レギュラー・チャートでは最高位7位を記録した本アルバムからの1st.シングルであり、メンバーが減った新生FOREIGNERの意地のヒット曲でもある。
続いては『I'm Gonna Win』が元気よく登場し、キャッチーな『Woman In Black』、綺麗なメロディ・ラインが印象的な『Girl On The Moon』からしっかりと締めてくれる『Don't Let Go』まで、いずれの曲もがシングル・カットすれば全てヒットを記録しそうな楽曲が集まっている。
本作「4」、及び次作「AGENT PROVOCATEUR」の頃が彼らの全盛期であるが、とてもエネルギッシュで躍動感があり、パワフルなロックを聴かせてくれる。また、それでいて、バラードの方もしっとりとしたメロディアスなメロディに乗せてしっかりと聴かせてくれる。動と静、その両方のサウンドが高い次元でバランス良くとれているアルバムであり、'80's初期の名盤である。また、当時、TOTO、JOURNEY、STYXとともに四天王と言われた彼らのサウンドは'80'sのサウンドにも大きな影響を与えることになったが、'80'sロックを語る上では外すことの出来ないアルバムである。
↓本作の様な名盤はDVD-AUDIO でもリリースされています。
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