SSブログ

PATTY SMYTH『PATTY SMYTH』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1992年に発表されたソロ・アルバムである。(一応、2nd.アルバムということになる。)じっくりと聴かせるボーカル・アルバムとしてまとめられているアルバムであるが、基本的にはロック寄りの楽曲が集まっている。(といっても、ハードなロックではなく、とても聴きやすいポップ寄りのライト・ロックである。)そう言えば、彼女が『The Warrior』(SCANDAL featuring PATTY SMYTH)のヒットを放ったのは1984年のことでしたね。(この曲は1984年のBillboard年間シングル・チャートの46位、レギュラー・チャートでは最高位7位を記録している。)それからは特に大きなヒット曲は飛ばしていないものの、バックシンガーとして色んなアルバムに参加するということで活動を続けていた。(特に、DON HENLEYのアルバムでは活躍していた。)ということもあって、本アルバムにはDON HENLEYが参加していて、彼とのデュエット曲も収録されている。(→シングル・ヒットを記録した。)また、SHERYL CROWも参加していて、彼女の活動が広い範囲で行われていることを垣間見ることが出来る。

収録されている曲は以下の10曲である。『No Mistakes』『Too Much Love』『Make Me A Believer』『Sometimes Love Just Ain't Enough』『Out There』『River Of Love』『My Town』『Shine』『One Moment To Another』『I Should Be Laughing』。この中からは、やはりシングル・ヒットを記録した『Sometimes Love Just Ain't Enough』を外すわけにはいかない。DON HENLEYとのデュエット(扱い上は「デュエット・ソング」とはなっておらず、この曲の名義は「PATTY SMYTH」となっていて、D. HENLEYは参加したという扱いである。)ということもあって、じっくりと聴かせるバラードは大ヒットを記録し、1992年のBillboard年間シングル・チャートの22位、レギュラー・チャートでは最高位2位を記録している。

この他には、バラード調の曲はラストを飾る『I Should Be Laughing』だけである。(なかなかパワフルなボーカルを聴かせてくれている。)その他はミディアム・テンポのロック・ナンバーであり、なかなかパワフルでエネルギッシュなボーカルをたっぷりと聴かせてくれる。その中からお薦め曲としては『Make Me A Believer』『Out There』『My Town』を挙げておく。また、ポップなところとしては『No Mistakes』『One Moment To Another』というとても聴きやすい曲がある。

本アルバムは、派手さはないものの、しっかりとしたキャリアのある彼女ならではの味があるものであり、大人の鑑賞に堪えるボーカルをたっぷりと聴かせてくれる。ただ、サウンドとしたら'80'sの女性ボーカル・アルバムの延長線上にあるものであり、何で'90'sになってからなの?という漢字もしないではない。(でも、クオリティの高いものだからこそ、シングル・ヒットを記録したと言うことが出来る。)特に、往年の名曲のカヴァーというものではないが、「名曲はいつの時代でも名曲である」ということを感じさせてくれるアルバムである。

尚、彼女は「PATTY SMYTH」(ぱてぃ・すまいす)であるが、「PATTI SMITH」(ぱてぃ・すみす)というシンガーソングライターが別にいるということは、洋楽ファンであれば常識です。彼女のアルバムを探す場合は注意しましょう。

 

Patty Smyth

Patty Smyth

  • アーティスト: Patty Smyth
  • 出版社/メーカー: MCA
  • 発売日: 2003/04/22
  • メディア: CD

↓ちなみに、「PATTI SMITH」のベスト盤です。

Land (1975-2002)

Land (1975-2002)

  • アーティスト: Patti Smith
  • 出版社/メーカー: Arista
  • 発売日: 2002/03/19
  • メディア: CD


コメント(0)  トラックバック(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。