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XTC『WHITE MUSIC』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年に発表された彼らの1st.アルバムである。'80'sになると「エレ・ポップ」という路線に突き進んでいく彼らであるが、当時は「パンク」の一つという扱いをされていました。(当時としたら、新しいものということで何でもかんでも「ニューウェーブ」だというような風潮がありましたが、新しいものが登場した場合にはこのようなことはよくあることでもあります。)まして、彼らのシングル『Statue Of Liberty』が猥褻だということにされて放送禁止となったことから、その描写や表現によって放送禁止となることの多かった「パンク」ということにされてしまったのである。(何かあればスケープゴートのように、「パンク」というものは不遇な扱いをされていました。)が、彼らのサウンドは「パンク」というものではなく、時代を先取りしたポップスである。(と筆者は考える。)というのは、とてもポップとは言えないような『This Is Pop?』という曲があり、この曲のような逆説的に捉える彼らの中にはやはり「Pop」への拘りが考えられるためである。

収録されているのは19曲で、以下の通りである。『Radios In Motion』『Cross Wires』『This Is Pop?』『Do What You Do』『Statue Of Liberty』『All Along The Watchtower』『Science Friction』『She's So Square』『Dance Band』『Hang On To The Night』『Heatwave』『Traffic Light Rock』『Instant Tunes』『Into The Atom Age』『I'll Set Myself On Fire』『I'm Bugged』『New Town Animal In A Furnished Cage』『Spinning Top』『Neon Shuffle』。

全体的に、時間の短い曲が多く、サウンドの幅は広いのが本アルバムの特徴であるが、自分たちのスタイルを貫き、文字通り「音を楽しむ」ということをしている本アルバムはやはりポップであると言うことが出来るものである。ということもあって、本アルバムを彼らの最高傑作だという声があるが、それも十分に理解できる。ただ、'60'sポップスから受け継いできた'70'sポップスの明るく楽しいものとはまた少し違ったものでもあり、本アルバムにそれを求められると完全に空振りとなってしまう。(一筋縄には行かないアルバムなのである。ということで、筆者は本アルバムが彼らの「最高傑作」という所には疑問を持っている。が、「傑作」であることに違いはない、と判断している。)本アルバムは'70'sという時代が変わろうとしている時期に登場し、'80'sのポップスに繋がっていくものでもあるので、多くの方に聴いてもらいたいアルバムであるが、'80'sポップスがお好きな方だけはあえて聴かない方がよろしいかと...尚、'60's & '70'sポップスがお好きな方には、こんな風に派生していったものがあるということで聴いた頂くこともいいでしょうね... 

 

White Music

White Music

  • アーティスト: XTC
  • 出版社/メーカー: Virgin
  • 発売日: 2001/06/11
  • メディア: CD


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