ENDLESS LOVE(SOUNDTRACK)

表題のアルバムは1981年の映画「エンドレス・ラブ」のサントラ盤である。この映画は、スコット・スペンサー原作の小説の映画化作品であり、フランコ・ゼフィレッリ監督、主演はブルック・シールズ、共演者としては、マーティン・ヒューイット、シャーリー・ナイト、ドン・マレー、リチャード・カイリー、トム・クルーズらである。（実はこの映画はTOM CRUISEの映画デヴュー作品であるのだが、このことは意外と知られていない...）思春期の若者の愛の姿を「ロミオとジュリエット」の設定を活かして描いた青春ラブ・ストーリーである。公開当時は、とにかくブルッキーの人気は凄まじいこともあり、彼女はまさに'80'sという新たな時代を担って立つスターであった。で、とにかくそのブルッキーのための作品であると言っても過言ではないものであった。（が、ちょっぴりほろ苦さもある青春ドラマでもある。）また、本作の主題歌は、DIANA ROSSとLIONEL RICHIEのデュエットということで話題になり、超大ヒットを記録した。で、それを受けて映画の主題歌に大物アーティストが起用されていくことになり、更には映画のサントラ盤に数多くの有名アーティストが結集し、まるでヒット曲のオムニバス・アルバムのようにサントラの姿が変わっていくきっかけになった。

収録されているのは以下の全11曲である。『Endless Love』『Dreaming Of You』『I Was Made For Lovin' You』『Dreamin'』『Endless Love[Instrumental]』『Dreaming Of You[Instrumental]』『Heart Song[Instrumental]』『David Goes To Jade's House[Instrumental]』『Ann Sees David And Jade Making Love[Instrumental]』『David At The Institution(Dialogue)[Instrumental]』『Endless Love(Reprise)』。

この中では、やはり『Endless Love』である。この曲は元SUPREMESのDIANA ROSSとCOMMODORESのLIONEL RICHIE（この時点ではまだ脱退していなかったので「元」は付けない。）のデュエットということで話題を呼び、美しい綺麗なメロディを持ったラブ・ソングということが受けて、Billboardのシングル・チャートで9週連続1位の座を獲得し、1981年の年間シングル・チャートでも2位に輝いた。（ちなみに、この年の年間1位はKIM CARNESの「Bette Davis Eyes」でした。）また、この曲のヒットによりLIONEL RICHIEはソロとしてやっていく自信を深め、COMMODORESを脱退しソロとして'80's前半は大活躍をして、「Mr. American」と言われるようになるのである。。（それ以外の曲は、KISSの『I Was Made For Lovin' You』も収録されているものの、ごく普通のサントラ盤と言ったところで纏まっている。）

こうしてみると、本作は、映画の方ではTOM CRUISEが、音楽（主題歌）の方ではLIONEL RICHIEが、それぞれ後に大ブレークしているということで、それぞれのファンにとっても忘れずにチェックが必要な作品と言うことになる。（ただ、本作発表時では、注目を集めたのはブルッキーとDIANA ROSSでした。→その時点では、これまでの実績はTOMとRICHIEとは雲泥の違いがありました。）尚、現時点では映画の方は、DVD未発売であるが、近日リリースされることになっている。まずはサントラの方から入っておくのがよろしいでしょう。

 

Endless Love (1981 Film)

• アーティスト: Original Soundtrack
• 出版社/メーカー: Polygram
• 発売日: 1998/06/23
• メディア: CD

↓現時点では、DVDは未発売、テープのみです。

Endless Love / Movie

• 出版社/メーカー:
• 発売日: 1992/12/07
• メディア: ビデオ