AROUND THE WORLD IN 80 DAYS(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1956年にオールスター・キャストを集めて製作された映画である。(後にリメイクされたが、ここで取り扱っているのはオリジナルの方である。)この映画は、ジュール・ヴェルヌの原作小説を元にした作品で、マイケル・アンダーソン監督、ヴィクター・ヤングが音楽を担当、デヴィッド・ニーヴン、シャーリー・マクレーン、カンティンフラス の主演で、ゲスト・スターが40人を越える娯楽大作であり、19世紀のロンドン(=飛行機がまだ存在していない時代)から、80日間で世界一周することが出来るかどうかという賭けが行われ、世界一周の旅に出る、という物語である。(日本も登場する。)本作はアカデミー賞を5部門獲得しており、「冒険」というジャンルの古典の名作としてその名を刻んでいる作品である。また、2004年にはジャッキー・チェンの主演でリメイク作品(「80デイズ」)が製作されたのは記憶に新しい所である。
本アルバムはBillboardのアルバム・チャートで当然の如く1位の座を獲得しているが、トータルで10週間1位の座を獲得するという大ヒットとなった。(最初は1週のみの1位であったが、返り咲きで6週間、更に2度目の返り咲きで3週間1位を獲得した、)また、1957年の年間アルバム・チャートでも4位にランクインしている。(この当時のBillboardアルバム・チャートといえば、サントラ盤がしのぎを削っていて、年間チャートを見ると、当時のこれという作品がすらりと並んでいるが、Billboardのチャートの初期とはそういう時代でした。)
収録されているのは以下の全12曲である。『Around The World, Part. 1』『Passepartout』『Paris Arrival』『Sky Symphony』『Invitation To A Bull Fight/Entrance Of The Bull March』『India Country Side』『Around The World, Part. 2』『Pagoda Of Pillagi』『Temple Of Dawn』『Prairie Sail Car』『Land Ho』『Epilogue』。
映画の方がのんびりとしていることもあって、サントラ盤に収録されている曲の方もそののんびりとした雰囲気があるが、これが19世紀という時代の雰囲気を見事に醸し出すことに成功していて、聴いていても楽しくなってくる。忙しない日常から離れて、古き良き時代のゆったりとした雰囲気を味わおうというのにはまさにピッタリである。ゆったりとした気分に浸りたいという場合、本サントラ盤をBGMにしてのんびりとした雰囲気に浸るのもよろしいかと...(映画の方は本編169分ということで、3時間弱ありますが、こちらもたっぷりと楽しみましょう。でも、次々と展開される物語の方は、「ゆったり」という感じではありませんが...)
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