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AIR SUPPLY『NOW AND FOREVER』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表されたものであり、「LOST IN LOVE」のヒットを放った彼らの最盛期に発表されたものの一枚である。(最後の一花といった感じになりました。)オーストラリア出身の彼らは、第二次ブリティッシュ・インベージョンに続いて起こったダウンアンダー勢力の台頭の少し前からオーストラリア出身のグループとして活躍をしていて、サウンドのジャンルは異なっているものの、MEN AT WORKらの後に続くグループを先導する形になった。が、彼らのサウンドは先に大ヒットを記録していたこと、更には同郷の大先輩であるBEE GEES等のサウンドから、どうしてもオーストラリア出身のグループというと爽やかなサウンドという印象がある。(これを区別するためにも、AIR SUPPLYまでは「オージー勢力」、MEN AT WORKやINXS以降は「ダウンアンダー勢力」と呼ぶ。)メロディ・ラインの美しい曲、ハーモニーをじっくりと聴かせてくれる曲、ドラマティックでスケールの大きい曲、メローな曲、というように、メンバーに女性はいないものの、ABBAのサウンドに何処か相通じるものもある彼らのサウンドである。

収録されているのは以下の全10曲である。『Now And Forever』『Even The Nights Are Better』『Young Love』『Two Less Lonely People In The World』『Taking The Chance』『Come What May』『One Step Closer』『Don't Be Afraid』『She Never Heard Me Call』『What Kind Of Girl』。この中からシングル・ヒットを記録したのは『Even The Nights Are Better』である。この曲は1982年のBillboard年間シングル・チャートでは37位、レギュラー・チャートでは最高位5位を記録している。(彼らの曲は日本でも大ヒットをしており、そのイメージから原題とは全く違う邦題が付けられて名前が知られているので、邦題を記すが、「さよならロンリー・ラブ」である。)その他の曲としたら、アルバム・タイトル・ナンバーである『Now And Forever』、メロディアスな『Two Less Lonely People In The World』、『What Kind Of Girl』をお薦め曲ということにする。

彼らが大活躍したのは'80's初頭であり、その少し前から注目を集めたA.O.R.のサウンドに繋がるものがあり、ハートフルであり、またメロウなサウンドを確率させたてオージー勢力の中心という存在になっていたが、第二次ブリティッシュ・インベージョン、更にはダウンアンダー勢力の台頭によって、時代が求める音楽が変わったこともあり、オーストラリア出身の中心はダウンアンダー勢力の手に移り、彼らはいつしか一つ前のグループというようになってしまったが、'807s初頭のサウンド・シーンをリードしていたという事実は消えるものではない。'80'sサウンドがバラエティに富んでいて広い支持を得ているのも、彼らのようなグループの存在があったからという所がある。'80'sサウンドを語る上では忘れてはならないグループであり、アルバム「AIR SUPPLY」「LOST IN LOVE」と共に彼らを代表するアルバムの一枚として耳にしてもらいたいアルバムである。

 

Now and Forever

Now and Forever

  • アーティスト: Air Supply
  • 出版社/メーカー: EMI
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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