SSブログ

A-HA『HUNTING HIGH AND LOW』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1985年に発表された彼らのデヴュー・アルバムである。いきなり、キャッチーなメロディでテンポの良い『Take On Me』が大ヒットとなり、一躍アイドル的な存在となった彼らであるが、この一曲ばかりが語られてしまうのがちょっと残念なところでもある。本アルバムは、このシングル・ヒットに引っ張られる形でヒットを記録し、1986年のBillboard年間アルバム・チャートでは73位、レギュラー・チャートでは最高位15位を記録している。が、そのヒット曲である『Take On Me』以外の曲の方もじっくりと聴いてもらいたい所である。また彼らはノルウェー出身の3人組ということで、英米以外から飛び出したと言うことも当時は話題になったものでした。

収録されている曲は以下の全10曲である。『Take On Me』『Train Of Thought』『Hunting High And Low』『Blue Sky』『Living A Boy's Adventure Tale』『Sun Always Shines On T.V.』『And You Tell Me』『Love Is Reason』『I Dream Myself Alive』『Here I Stand And Face The Rain』。

一応触れておくと、『Take On Me』は全米No.1ヒット(しかし、1位の座にいたのは1週間のみであった)となり、Billboardの1985年の年間シングル・チャートでは10位にランクインしているヒット曲であり、'80'sになって登場したMTVで、アニメを使った表現方法が斬新な者であり、派手に流れることになり、PVの世界にも新しい波を生み出すことになった曲でもある。ということで、'80's中期の音がシーンを語る上では忘れることの出来ない一曲である。

しかし本アルバムでは、全体を通して綺麗なメロディーの曲が集まっていて、こちらで一本の筋が通っている。逆に、ヒットを記録した『Take On Me』の方がアルバム全体の筋からは少し脇道に入った感じの曲ということも出来るのである。特に『Blue Sky』『Living A Boy's Adventure Tale』は綺麗なメロディを持ち、とても良い感じの曲であって、素朴な感じのするアコースティック系のエッセンスも利いている。こういう曲をシングル・カットしていれば、(ある程度のヒットも望めただろうし、)また違ったイメージのグループとしてその名を残すことになったのではないだろうか、と感じてしまう。

いずれにしても、メロディアスでありながらもキャッチーで親しみやすいメロディ、心地良さを与えてくれる爽やかな一面というような複数の要素が上手いバランスが取れているのが本アルバムであり、その内容はもっと評価されるべき者である、と筆者は思っている。(で、こういうアルバムを「隠れた名盤」というのである。が「隠れた」と言うにはヒットしすぎているが...)あえて『Take On Me』を無視した形で本アルバムを聴いてみるといいかもしれませんね。(こういう聴き方というのもまた新たな発見をしたりするものであり、実践してみることをお薦めしたいところである)

 

Hunting High and Low

Hunting High and Low

  • アーティスト: a-ha
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

ABBA『ARRIVAL』AIR SUPPLY『NOW AND F.. ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。