ADAM ANT『STRIP』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1983年に発表された2nd.ソロアルバムである。前年に発表した1st.ソロアルバム「FRIEND OR FOE」が全米アルバムTOP 20内に入るヒット(Billboardのアルバム・チャートで最高位16位を記録した。)となり、シングル『Goody Two Shoes』も最高位12位(1983年の年間シングル・チャートでは51位)を記録して、ADAM ANT & THE ANTSとはまた違った一面を見せてくれたが、その勢いに乗って発表したのでしたが... (1983年というと、第二次ブリティッシュ・インベージョンの波も収まり、アメリカ勢の一大反撃が始まり、ミュージック・シーンが活況を呈した年であり、レベルが高いだけに、淘汰される形になってしまいました。)
収録されているのは以下の全10曲である。『Strip』『Baby, Let Me Scream At You』『Libertine』『Spanish Games』『Vanity』『Puss'n Boots』『Playboy』『Montreal』『Navel To Neck』『Amazon』。この中からは、『Strip』と『Puss'n Boots』がシングル・カットされてそれなりのヒットを記録したのだが、この年に発表された曲はレベルが高く、年間シングル・チャートのTOP 100には入っていない。
'70'sの終盤に、彼はTHE ANTSを率いてヒットを飛ばしていたが、ソロとしての勢いは今ひとつであったが、彼のエネルギッシュなサウンドは'80's初期にはしっかりと残っている。で、本アルバムは更にソロ・アーティストとして意欲に燃えたものであり、その意気込みは買うことが出来る。ヒットの規模は小さなものであったが、決してクオリティが劣っているというものではなく、時代が求めたサウンドから外れたことが一番の敗因であろう。が、もう少し評価されても良いものである。前作「FRIEND OR FOE」と共に、聴いてもらいたいアルバムである。(そして、再評価されてほしいところである。)
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