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ART GARFUNKEL『SCISSORS CUT』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表されたものであり、S & G解散後、ソロ・アーティストとして活躍していた彼が久しぶりに放った秀作アルバムである。(本アルバムを発表した直後、S & Gはニューヨーク・セントラル・パークでコンサートを行い、その模様はライブ盤としてリリースされていて、翌年にリリースされることになる。)ということで、音楽活動の方は順調に見える彼であったが、当時は恋人が自殺するというショッキングな事件を経験して、相当参っていた所があった。そんな中で発表された本アルバムは、その恋人に捧げられている。

収録されているのは以下の全10曲である。『Heart In New York』『Scissors Cut』『Up In The World』『Hang On In』『So Easy To Begin』『Bright Eyes』『Can't Turn My Heart Away』『French Waltz』『In Cars』『That's All I've Got To Say』。尚、筆者が所有しているものはUS版であり、収録曲は上記の構成であるが、本アルバムは日本版では1曲が別の曲になっている。(『Bright Eyes』が別の曲になっている。尚、筆者は日本版は持っていないので、それが何だったかまでは覚えていない。)

全体を通して、じっくりと聴かせてくれるボーカル・ナンバーが並んでいて、じっくりと聴き込むことが出来るボーカル・アルバムとして仕上げられているが、この中からは、アルバム・タイトル・ナンバーである『Scissors Cut』、『Hang On In』、『French Waltz』をお薦め曲とする。特に、アルバム・タイトル・ナンバーである『Scissors Cut』は絶妙のバラード・ナンバーであり、聴いているとちょっとゾクゾクするものである。また、『Heart In New York』はいかにも彼らしい楽曲であり、この後のS & Gの再結成となるセントラル・パークのコンサートでも取り上げられ、新たなS & Gの世界にも繋がっている。尚、『Bright Eyes』も素晴らしい曲であるが、これは他のアルバムにもあるので、本アルバムにおいては、あえて触れないことにしておく。

彼の歌声は「天使の歌声」と言われていた時代があるが、本アルバムではそれが成熟した大人のボーカルになり、繊細なところが少し影を潜めているが、それでも彼の歌声・ボーカルはじっくりと聴かせてくれる。ゆっくりと聴いて欲しいアルバムである。

 

Scissors Cut

Scissors Cut

  • アーティスト: Art Garfunkel
  • 出版社/メーカー: Columbia
  • 発売日: 1990/05/29
  • メディア: CD


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