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ALLMAN BROTHERS BAND『ENLIGHTENED ROGUES』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表されたものである。本アルバムは、解散した彼らが新メンバーを集めて再結成して発表したものであり、'69年のデヴューから'70's前半に一世を風靡した彼らの爽快なサザン・サウンドが新たな形で甦っている。彼らには「悲運」がつきまとい、幾多の苦難の道のりを歩んでおり、特にグレッグが他のメンバーから一緒にプレイするのを拒否された時には、まさか再結成があるとは考えられなかったのだが、突如再結成をしたということは大いに驚かされたものである。本アルバムでは、かつてのサウンド、スケールの大きな爽快なサウンドは健在であった。そして、とても聴きやすいアルバムとなっている。が、かつての名声を取り戻す所までは行かなかった。本アルバムは1979年のBillboard年間アルバム・チャートでは76位、レギュラー・チャートでは最高位9位を記録しているものの、'70's前半の彼らの勢いを知っていれば、どこか物足りなさは拭いきれなかった。(その後、1981年に再び解散してしまった。で、その後は1989年の再々結成を待つことになる。)ということで、本アルバムは再結成をした彼らの発表したアルバムであり、彼らの軌跡を振り返る上では重要なアルバムである。(もっと評価されても良いアルバムだと思うのだが...)

収録されている曲は以下の全8曲である。『Crazy Love』『Can't Take It With You』『Pegasus』『Need Your Love So Bad』『Blind Love』『Try It One More Time』『Just Ain't Easy』『Sail Away』。この中の筆者のお気に入りはインスト・ナンバーの『Pegasus』である。サザンの一つの特徴である軽快で爽快感を与えてくれるサウンドは聴いていても心地よくなるのだが、このインスト・ナンバーはまた格別なのである。(もちろん、他の曲も好きなんですが...)

サザン・ロックといえば、'70'sの時代では彼らをはじめ、いくつかのビッグ・ネームのバンドが活躍していたが、'80'sの声を聴くと殆ど壊滅状態になってしまったのがとても残念な所である。.38 SPECIALやZZ TOPが80'sに入っても気を吐いていました(でも、'83年以降のZZは、サザンとは言っても随分とサウンドが変わってしまいました)が、 これというビッグ・ヒットは皆無に等しいし... ということを考えたら、本アルバムは、サザンの雄であった彼らが、サザンの終幕のタメに発表したアルバムに(結果論だが)なったということになる。が、爽快感のあるサザン・ロックは、ウエスト・コースト/イースト・コーストのサウンドとは違う独特の香りがするものであるだけに、もっと広く聴いてもらいたいと思っているのだが... とにかく、聴いてください。

 

Enlightened Rogues

Enlightened Rogues

  • アーティスト: The Allman Brothers Band
  • 出版社/メーカー: Universal Special Products
  • 発売日: 1997/10/14
  • メディア: CD


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