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BOSTON『DON'T LOOK BACK』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年に発表された彼らの2nd.アルバムであり、衝撃のデヴュー・アルバムから2年という期間をおいて、満を持して発表されたアルバムである。待たされたこともあってか、前作同様のクオリティの高いアルバムを期待通りにリリースしてくれた。で、当然のようにヒットを記録して、本アルバムは全米No.1の座を獲得している。(通算で2週間1位に輝いた。1週1位を獲得後、「GREASE」に2週間1位を譲り、返り咲いてまた1週間。)尚、1979年のBillboard年間アルバム・チャートでは72位にランクインしているが、これは本アルバムの発売時期の関係であり、'78年の年間チャートでは期間が短すぎてTOP 100に入らず、'79年の年間チャートでもヒットの時期が前年にも分割されるため、年間チャートでは位置が低くなっている。が、チャートというのはあくまでも参考データであって、アルバムの内容に関係するものではない。

収録されているのは以下の全8曲である。『Don't Look Back』『The Journey』『It's Easy』『A Man I'll Never Be』『Feelin' Satisfied』『Party』『Used To Bad News』『Don't Be Afraid』。この中からは、大ヒットを記録した『Don't Look Back』に触れない訳にはいかない。この曲は1978年のBillbpard年間シングル・チャートでは93位であるが、レギュラー・チャートでは最高位4位を記録している。(これも、最高位の割に年間チャートの位置が低いのは発売時期の関係であり、チャートインしていた時期は'78年と'79年の年間チャートの期間にまたぐため、このような結果になった。)期待を裏切ることなく、いかにも'70'sのロック・サウンドという曲である。その他の曲も素晴らしいものばかりであり、捨て曲は無く、じっくりと彼らのサウンドに陶酔できるものとして仕上がっている。

本アルバムが発表された頃は、世界的なディスコ・サウンドのブームにより、シンセサイザーが音楽の世界に浸透し始めた時期でもある。当時、シンセを前面に出したものは「テクノ」や「ニューウェーブ」と呼ばれて新しいサウンドだと言われていたが、そういうジャンルに入らないものでもシンセサイザーの使用が着実に広がっていたが、('80'sサウンドになると、シンセはもはや必要不可欠になる。)そういうニュー・テクノロジーに頼らない彼らの音作りは広く支持されることになった。(ファンというのは意外と保守的なものです。)そのサウンドはいかにも'70'sのロックというものであるが、シンセサイザーなどのエレクトリック・サウンドに馴染んでいる耳には逆に新鮮なものとなるだろう。じっくりと聴き込んでもらいたいアルバムです。

 

Don't Look Back

Don't Look Back

  • アーティスト: Boston
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2006/06/13
  • メディア: CD


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