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CHEAP TRICK『DREAM POLICE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表されたものである。が、本アルバムは、その前年に発表された来日公演のライブ盤である「CHEAP TRICK AT BUDOKAN」のセールスが好調であったため、発売が延期されたというアルバムである。(現在だったら、逆に、これでもかとばかりに発売に踏み切り、「ブーム」にして一気に売りまくろうとすると思われる。ちなみに、このライブ盤は1979年のBillboard年間アルバム・チャートで14位、レギュラー・チャートでは最高位4位を記録している。)で、その勢いもあって、本アルバムは大ヒットとなり、1980年のBillboard年間アルバム・チャートでは66位、レギュラー・チャートでは最高位6位を記録した。(この結果からも、如何に前作のライブ盤がヒットしたかお分かり頂けるであろう。)本アルバムは'70'sの彼らのアルバムの中では内容もあり充実したサウンドを聴かせてくれるが、この後からは低迷期に突入することになる(奇しくもそれが'80'sという新しいディケイドの訪れと共にやってくることになる)ということで、これまでの彼らの集大成といった面持ちもあるアルバムである。(本アルバムを彼らの最高傑作と評価する声も多々あります。)

収録されているのは全9曲であり、以下の通りである。『Dream Police』『Way Of The World』『House Is Rockin' (With Domestic Problems)』『Gonna Raise Hell』『I'll Be With You Tonight』『Voices』『Writing On The Wall』『I Know What I Want』『Need Your Love』。

そう言えば、アルバム・タイトル・ナンバーである『Dream Police』がシングル・ヒットしていた頃の話であるのだが、思い出したことを一つ。当時はディスコ・サウンドのブームの真っ直中ということで、色んな所でディスコ・サウンドのON AIRがされていたが、なんと、この『Dream Police』までもがディスコ・ナンバーとして取り上げられていたことがあった。(某民間FM局の某番組(当時は民放FMは4局しかありませんでした。))何でもかんでも「ディスコ」という括りにしてしまえば簡単だが、どうしてこの曲が「ディスコ」なのか、いまだに理解できないでいるが、その某番組の方はいつの間にか消えてしまっていた。(やっぱり、色々と批判を受けたのでしょうね...が、そういういい加減な番組は、早かれ遅かれ淘汰されるのは当然でしょうが...)

本アルバムのサウンドは前作と同じ路線であるが、ストリングスを取り入れて、それがより重要な役割を担っているということが特徴である。考えてみれば、この時期と言えば、ロックにストリングスやサックスを取り入れたものが増えてきていたが、そういう所は時代をリードしていたということも出来る。(こういう部分があるから、彼らは「ディスコ・ブーム」に乗って「ディスコ・サウンド」を奏でたということは言えず、『Dream Police』が「ディスコ・サウンド」というのは明らかに誤っている。)また、パワフルでスケールの大きい所は前作同様であり、一段と磨きがかかり、成熟したロック・サウンドを聴かせてくれる。この後の彼らは低迷期を経て'80's後半になって復活するが、彼らを語る上で本アルバムは絶対に避けて通れないアルバムであり、名盤である。じっくりと聴きましょう!

 

Dream Police

Dream Police

  • アーティスト: Cheap Trick
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

↓現在は4曲のボーナス・トラックが追加されたものがリリースされています。

Dream Police

Dream Police

  • アーティスト: Cheap Trick
  • 出版社/メーカー: Epic/Legacy
  • 発売日: 2006/03/07
  • メディア: CD


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