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CHRISTOPHER CROSS『ANOTHER PAGE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年に発表された彼の2nd.アルバムである。1st.アルバムでいきなりグラミー賞を獲得するという離れ業を達成した彼であったが、満を持して3年ぶりのニュー・アルバムとなった。が、この間には1981年の映画「ミスター・アーサー」(原題:ARTHUR)の主題歌を歌い、見事にアカデミー主題歌賞を受賞した『ニューヨーク・シティ・セレナーデ』(原題:Best That You Can Do)のヒットを放っている。ということで、かなり待たされたということになったが、その風貌からは全く想像できないクリアーで美しいハイトーン・ボイスは健在であった。(そのジャケットから「Mr.フラミンゴ」と言われる彼であるが、何処かに飛んでいってしまうということはなかった。)本アルバムはBillboardのレギュラー・チャートでは最高位11位を記録したが、この1983年の並み居る名盤の前では、年間アルバム・チャートではTOP 100にランクインすることは出来なかった。(とにかく、1983年は「黄金の一年」と言われるだけのことはあって、時代にその名を残す名盤がズラリと並んでいて、ちょっとやそっとでは年間チャートには残れない。)

収録されているのは以下の全10曲である。『No Time For Talk』『Baby Says No』『What Am I Supposed To Believe』『Deal 'Em Again』『Think Of Laura』『All Right』『Talking In My Sleep』『Nature Of The Game』『Long World』『Words Of Wisdom』。この中からは、『All Right』が1983年のBillboard年間シングル・チャートの70位(レギュラー・チャートでは最高位12位)と『Think Of Laura』が1984年のBillboard年間シングル・チャートの83位(レギュラー・チャートでは最高位9位)を記録するヒットとなっている。

お薦め曲としては、ポップな所があり、爽やかさを感じさせてくれる『All Right』、スケールの大きなドラマを感じさせてくれる『Words Of Wisdom』、透明感に満ちたハイトーン・ボイスをたっぷりと味わうことの出来る優しいボーカル・ナンバーで、アコースティック・サウンドの『Think Of Laura』という所を挙げておくが、他の曲でも彼のハイトーン・ボイスをたっぷりと堪能できる佳作が並んでいる。

それにしても、1st.アルバムから時間が空いたとはいうものの、2nd.アルバムで実に内容の高いアルバムを生み出したものである。(が、これだけ内容のあるアルバムが年間アルバム・チャートのTOP 100に入っていないというのだから、1983年は如何に充実していた年であったかも改めて感じさせてくれる。)本アルバムはA.O.R.の名盤という位置づけがされているが、A.O.R.というジャンルに入れてしまうのがちょっともったいなく感じるほど秀逸なボーカル・アルバムである。'80'sサウンドを聴くのであれば忘れてはならないアルバムである。

 

Another Page

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  • アーティスト: Christopher Cross
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


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