「007/DR.NO」 [映画(洋画)]
007シリーズの21作目「CASINO ROYALE」が12/1に公開となるが、それに向けて、これまでのシリーズ全20作を7月からDVDで改めて見始めている(シリーズ40周年記念のDVD-BOX+「ダイ・アナザー・デイ」。一応、特典映像の方も改めて見ているので、1本を見るのに3時間半から4時間近くかかる。)のだが、このペースだったら、番外編の「カジノ・ロワイヤル」と「ネバーセイ・ネバーアゲイン」まで含めてギリギリである。で、せっかく見ているのだから、Blogの方にも簡単に記すことにした。(一応、11月中に番外編の2作はともかく、シリーズ20作は書いてしまう予定でいます。→見る方は週に1本ペースで何とかなりますが、Blogの方は5日に1本のペースでないと...)
尚、007シリーズに関してはHPの方に資料として作っている所がありますので、そちらもご覧頂ければ幸いである。(ここをクリックしてください。)尚、各作品については「作品解説」と「脱線メモ」という2本立てで記しています。(前者は筆者が書いたもの、後者は年間に映画館で映画を600本以上見る(TV放送分までを加えると1000本近い数になる)という友人のG氏が書いたものです。)
「DR. NO」これは1962年に制作、公開された007の劇場版シリーズの記念すべき第1作である。原作小説は6本目に書かれたものであり、1958年に出版されている。監督はテレンス・ヤング、脚本をリチャード・メイバウム、バークリー・メイザー、ジョアンナ・ハーウッドの3人が書き、ボンド・ガール(最近はボンド・レディとも言います)にアーシュラ・アンドレス、敵・ドクター・ノオにはジョセフ・ワイズマンという顔ぶれで、ボンドを演じているのはショーン・コネリー。(初代ボンドですね。)
44年前の作品ということで、登場する車や飛行機、その他のメカ(ドラゴンも含む)などは流石に時代を感じてしまう古ぼけた印象を受けてしまうのだが、これはこれで仕方のないところである。考えてみれば、原作小説が書かれた時代、及び映画化された時代は、米ソ対立で冷戦状態が続いている時代であり、当時はその一方の雄であるソ連が崩壊してしまうなんて誰も考えていなかったことでもある。が、世界の情勢が変わった現在だからこそ、ボンドのようなヒーローの活躍する物語というのはフィクションとして大いに楽しむことも出来る。で、フィクションということを考えたら、当時のメカなどは陳腐だからこそ愛嬌があるように感じることが出来、これはこれで楽しくなってくるのである。
物語の方は、フロリダから打ち上げられたロケットが何者かの妨害電波によって軌道を外れ、更にはイギリス情報部のジャマイカ支局からの通信が途絶える。で、ボンドがジャマイカに飛ぶ。で、ドクター・ノオが所有するクラブ・キイという島が怪しいと睨むボンド。が、その島にはドラゴンが住むとして、地元の漁師たちも側に近づかないという島だった。島に潜入したボンドだったが...
本作では、シリーズでお馴染みのQはデズモンド・リューウェリンではなくピーター・バートンが演じているが、彼がQを演じたのは本作だけである。が、本作では単なる情報部の一員という役回りでしかない。(デズモンド・リューウェリンは次の「ロシアより愛をこめて」からの登場である。)また、初代のMはバーナード・リー(彼は「ムーンレイカー」までMを演じ続ける)、初代マネーペニーはロイス・マックスウェル(彼女は「美しき獲物たち」まで演じ続ける)というシリーズではお馴染みの顔ぶれもちゃんと揃っている。
本作は、映画化からも44年、原作小説の発表からは48年という時間が流れているため、現在の技術水準で考えたら、何と幼稚なことをやっているのかと感じてしまう所が多々あるが、これはご愛敬である。007シリーズを語る上では、やはり映画化第1作である本作は見ておきましょう。特に、今度の「カジノ・ロワイヤル」は6代目ボンドとしてダニエル・クレイグが登場ということで、初代から5代目までの初登場作品だけでも、改めてチェックしておかれるのがよろしいかと... (→JAMES BONDも6代目ということになりますが、この時期、「ケータイ刑事」の方も同じく「6代目は?」ということで「6代目」が現在のキーワードなんでしょうか?(「水戸黄門」は5代目で再開されましたけど...))
↓当然のことながら、筆者はこれを所有しています。
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