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ELTON JOHN『21 AT 33』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表されたものであり、彼にとっては21枚目のアルバムである。毎年コンスタントにアルバムを発表し続けている彼であるが、'80'sになってもその姿勢は変わらないということを知らしめてくれたアルバムである。本アルバムのヒット(本アルバムはBillboard誌で最高位13位まで上昇した。しかし、年間アルバム・チャートの方はTOP 100にはランクインしていない)によって、彼は'60'sと'70'sに続いて'80'sでもヒットを放ったと言うことになり、3つのディケイドにまたがって活躍するアーティストとなった。(現在では、'90'sと'00'sも加わり、5つのディケイドまで広がっている数少ないアーティストの一人となっている。→それだけ長期にわたってヒット作を放ち続けるELTONはやはり凄い!でも、彼のアルバムには「捨て曲」も結構ありますが、これはご愛敬?)

収録されている曲は以下の全9曲である。『Chasing The Crown』『Little Jeannie』『Sartorial Eloquence』『Two Rooms At The End Of The World』『White Lady White Powder』『Dear God』『Never Gonna Fall In Love Again』『Take Me Back』『Give Me The Love』。

本アルバムからは、何と言っても『Little Jeannie』である。この曲は大ヒットとなり、1980年のBillboard年間シングル・チャートでは16位、レギュラー・チャートでは最高位3位を記録する大ヒットとなったハートフルなラブ・ソングである。この曲のために本アルバムを入手するだけの価値が十分にある一曲である。(尚、この曲以外の曲は、言葉は悪いが「捨て曲」近い曲である。)この曲以外の曲ではシングル・カットされた『Sartorial Eloquence』や聴かせてくれる『Two Rooms At The End Of The World』があるが、全体的には小粒という印象があります...(この辺りが、本アルバムが年間アルバム・チャートのTOP 100に残るようなヒットにならなかった理由でしょうか?)

この時期のELTONと言えば、1976年に発表した「BLUE MOVES」の後で低迷期に入っていた(それでも、それなりのセールスを記録し続けている)のだが、本アルバムではそれを打破するところまではいかず、もうしばらく彼の低迷は続くことになる。(低迷期から脱出するのは1982年の「JUMP UP!」まで待つことになる。)が、'80'sという新しい時代を迎えて復活の確かな手応えを掴むことになったアルバムである。'80'sサウンドを楽しむ上では、まもなくやってくる'80'sの彼の活躍の兆しとなったアルバムであり、後のヒット曲に繋がる『Little Jeannie』だけでも本アルバムからは聴いておいてもらいたいところである。それにしても、彼のアルバムをリリースするペースの早さはそれだけでも感心するところである。

 

21 at 33

21 at 33

  • アーティスト: Elton John
  • 出版社/メーカー: Universal
  • 発売日: 2003/05/05
  • メディア: CD

 


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