EMERSON, LAKE AND PALMER『EMERSON, LAKE & PALMER』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1970年に発表された彼らの1st.アルバムである。クラシック音楽との融合と言うことで、この後彼らはプログレ界をリードするバンドとなるが、1st.アルバムでまさに新しいサウンドを開拓していくことになるが、それを感じさせる衝撃が本アルバムにはある。後の有名なアルバムと比べると、まだまだ荒削りなところはあるものの、1st.アルバムとしたら群を抜いた完成度の高さを持っていて、時代を牽引するバンドになるという予感を大いに感じさせてくれる。また、本アルバムは1971年のBillboard年間アルバム・チャートで25位にランクインしているが、レギュラー・チャートでの最高位は18位である。ということは、ロング・ヒットになったということがこの記録からも伺い知ることが出来るが、新たな'70'sという時代に飛び出した新星となったということもこの記録から分かる。
収録されているのは以下の6曲である。『Barbarian [Instrumental]』『Take A Pebble』『Knife Edge』『Three Fates: Clotho/Lachesis/Atropos』『Tank [Instrumental]』『Lucky Man』。まずは『Barbarian』(邦題:未開人)というインスト・ナンバーで幕が上がるが、この斬新なサウンドが全てを語ってくれている。そして『Knife Edge』ではテクニックの高さをたっぷりと披露してくれており、三部曲である『Three Fates』の展開のよさ、スケールの大きさ、ラストの『Lucky Man』は彼らの初期の名曲として有名な一曲であり、これまたたっぷりと聴かせてくれる。
ということで、本アルバムはリリースから35年以上の歳月が流れたが、その魅力は全く色褪せておらず、現在でも輝き続けている。'70'sはプログレ界の巨匠たちがそれぞれの持ち味を発揮して、ロックとクラシックの融合ということが進み、一つの頂点を極めることになるが、そんな時代がまもなく到来するということを告げることにもなった本アルバムは、プログレを聴くのであれば聴いておかなければならないアルバムである。彼らのこの後発表される有名所のアルバムは当然であるが、本アルバムを忘れないようにしましょう!
コメント 0