FRANKIE GOES TO HOLLYWOOS『LIVERPOOL』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1986年に発表されたものである。彼らは1985年に『Relax』の大ヒットで一躍注目を集めたが、その大ヒットの翌年に発表されたものである。シンセサイザーを使い、これぞ'80'sのサウンドという彼らのサウンドであったが、残念なことに、その勢いに乗ったサウンドは本アルバムでは通じなかった。(ということもあって、一発屋という印象のある彼らですが、『Relax』以外にも『Two Tribes』や『The Power Of Love』のヒット曲を放っている。ただ、放送禁止になったりということや『Relax』の衝撃があまりにも大きかったですね。)
収録されているのは以下の8曲である。(現在は2曲のボーナス・トラックが追加されているようです。)『Warriors Of Wasteland』『Rage Hard』『Kill The Pain』『Maximum Joy』『Watching The Wildlife』『Lunar Bay』『For Heaven's Sake』『Is Anybody Out There?』。
そのサウンドは大きく変わることはなく、彼ららしいサウンドを奏でていて、本アルバムでも彼ららしさを発揮しているのだが、「放送禁止」になったりすると、その直後では話題になって注目を集めるが、直ぐに忘れられてしまうのと、「放送禁止」=「ネガティブ/ダーティ/反社会的」といった悪いイメージが生まれてしまうということで、それに負けた形になってしまったのが残念である。(これも、一種のマスコミに踊らされて捨て去られるたという一例に過ぎませんが...)
『Relax』などのヒット曲はベスト盤などでも堪能することが出来るが、大ヒットを生んだ次の作品というのは、大きなヒットとならなくても、さりげなく埋もれている曲があるものである。本アルバムにはそういう曲が眠っているのだが、一度は聴いてもらいたいアルバムである。尚、筆者のお薦め曲として『Rage Hard』『Maximum Joy』『Lunar Bay』をピックアップしておくことにする。(が、今更評価が変わって再評価されることもないでしょうし...)
コメント 0