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GO-GO'S『VACATION』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表された彼女たちの2nd.アルバムである。「待望の2nd.アルバム」として発表されたが、クオリティ、セールス、ヒットの全ての面で、1st.アルバム「BEAUTY AND THE BEAT」には及ばない。が、本アルバムには、この季節にはピッタリの曲があり、その曲だけはあまりにも有名である。それは『Vacation』である。「♪V・A・C・A・T・I・O・N」で始まる同名異曲があまりにも有名であるが、'80'sサウンドで「夏」と言えばGO-GO'Sの方である。本アルバムが発表されたのが1982年夏ということで、本アルバムは「黄金の1983年」というクオリティの高い年に出くわすことになり、大苦戦したが、とにかく『Vacation』だけは別格である。とにかくこの曲だけはクオリティが高い一曲であり、1st.アルバムに通じるシンプルであり、それでいてパワーを与えてくれると同時にノリも良い一曲である。

収録されているのは以下の全12曲である。『Vacation』『He's So Strange』『Girl Of 100 Lists』『We Don't Get Along』『I Think It's Me』『It's Everything But Partytime』『Get Up And Go』『This Old Feeling』『Cool Jerk』『Way You Dance』『Beatnik Beach』『Worlds Away』。

はっきり言って『Vacation』以外は捨て曲と言っても良いぐらいムラがあるのが本アルバムである。ポップ寄りに聴きやすくなったのはいいのだが、その分こぢんまりと纏まってしまったのが残念である。が、とても聴きやすいということがあるのか、不思議と人気が高いのが本アルバムなのである。(ロック・アルバムとしたら1st.アルバムの方がクオリティが高いのに...)まあ、このへんが一筋縄に行かない音楽シーンの面白いところであり、発表されたタイミングや当時の状況などの関係もあるのですが...(当時は、第二次ブリティッシュ・インベージョンの波からアメリカン・ロックが復活し始めていた頃であった。また、女性のソロ・アーティストはそれなりのヒットを放っていたが、女性グループは皆無に等しかった。)

彼女たちは'80'sではこの後に多数登場してくるガールズ・バンドとしては姐御格であるが、彼女たちの存在があったからこそ女性バンドが続々と登場したというのもまた事実である。そういう意味では彼女たちの存在は'80'sの音楽史を語る上では忘れてはならない所でもある。お薦めはやはり1st.アルバムであるのだが、現在「夏」ということで、1st.出はなくてこちらのアルバムをピックアップした。(ここのところアルファベット・ローテーションの回転が遅くなり、やっと「G」になったので忘れないように取り上げた。)が、ふと思ったのだが、季節(夏)になると聴きたくなると言うことは、少なくとも『Vacation』だけは時を越えた名曲と言うことになる。そう考えたら本アルバムは「名盤」と言えるのかも...?(いや、『Vacation』が「名曲」ということだと思います。)まあ、夏の間に聴きましょう。(もしも秋になっていたら、来年の夏まで待ってから聴きましょう!)

 

Vacation

Vacation

  • アーティスト: The Go-Go's
  • 出版社/メーカー: Import
  • 発売日: 1999/07/13
  • メディア: CD


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